このページでは有塩バターのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
有塩バターのカロリーは700kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:Nadia
有塩バターの可食部100gあたりのカロリーは、700kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中33位です。これは多い順にすると上位2%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「油」ジャンルので有塩バターのカロリーを評価すると、29件中28位です。これは上位から96%に位置するカロリーで、評価は「かなり低い」となります。
カロリー | 700Kcal |
全体での評価 | 33位 / 1592件中(上位2%…高い) |
「油」ジャンル内での評価 | 28位 / 29件中(上位96%…かなり低い) |
有塩バターはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ有塩バターのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
有塩バターのカロリーが高い理由
有塩バターのカロリーは、可食部100gあたり700kcalと非常に高いです。その理由について考えてみましょう。
脂質が多い
有塩バターは、脂質が81g含まれています。脂質は高カロリーな栄養素であり、1gあたり9kcalという高いエネルギーを持っています。そのため、有塩バターの脂質量が多いことが、カロリーが高い要因の一つです。
糖質が低い
有塩バターの糖質は6.8gで、比較的低い量です。糖質は1gあたり4kcalというエネルギーを持っていますが、有塩バターに含まれる糖質量は少ないため、カロリーが高くなります。
食物繊維は無し
有塩バターには食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収されず、カロリーをほとんど提供しないため、食物繊維の含有量が少ないことも、有塩バターのカロリーが高い理由の一つです。
タンパク質がかなり低い
有塩バターにはタンパク質が0.6g含まれていますが、これは非常に少ない量です。タンパク質は1gあたり4kcalというエネルギーを持っており、有塩バターのタンパク質量が少ないことも、カロリーが高い要因の一つと言えます。
以上のように、有塩バターのカロリーが高い理由は、脂質が多く、糖質が低いこと、食物繊維が無いこと、タンパク質がかなり低いことなどが挙げられます。これらの栄養データからも、有塩バターは高カロリーな食材であることがわかります。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「有塩バター」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 6.8g | 4 | 27.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 0.6g | 4 | 2.4kcal |
脂質 | 81.0g | 9 | 729kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「有塩バター」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、729kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
有塩バターは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
有塩バターは、低糖質ダイエットに使える?
有塩バターは、糖質量が6.8gで、低糖質ダイエットにどちらかというと不向きだが、糖質量は控えめです。
有塩バターの糖質量
有塩バターは、油(バター・マーガリン)の一種であり、一般的なバターよりも糖質量が少ないです。糖質量は6.8gとなっており、低糖質ダイエットにおいては控えめな数値です。
低糖質ダイエットにおける有塩バターの利用
低糖質ダイエットでは、糖質摂取を制限することがポイントです。そのため、一般的にはバターよりも糖質量が少ないマーガリンが推奨されます。しかし、有塩バターも糖質量が控えめであるため、適度な量であれば低糖質ダイエットに利用することができます。
有塩バターの注意点
ただし、有塩バターは塩分が多く含まれているため、塩分摂取を制限している方には注意が必要です。また、低糖質ダイエットにおいては、糖質量だけでなく、脂質やカロリーも考慮する必要があります。適切な量を守り、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
まとめ
有塩バターは、低糖質ダイエットにどちらかというと不向きですが、糖質量は控えめです。適度な量で摂取することで、低糖質ダイエットに利用することができます。ただし、塩分や脂質、カロリーにも注意し、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
有塩バターは、低脂質ダイエットに使える!?
有塩バターは、低脂質ダイエットに不向き
有塩バターは、多くの人々にとって美味しさの象徴であり、料理に深い味わいを与えることで知られています。しかし、低脂質ダイエットを実践している人にとっては、有塩バターは控えるべき食材の一つとなります。なぜなら、有塩バターはその名の通り、塩分を多く含んでいるからです。
塩分の摂取量と健康への影響
塩分は、私たちの体にとって必要な栄養素ですが、摂りすぎると健康に悪影響を及ぼすことがあります。過剰な塩分摂取は高血圧や心臓病、腎臓病などのリスクを高めることが知られています。そのため、一般的な食事指針では、成人の1日の塩分摂取量を5g未満に抑えることが推奨されています。
有塩バターの塩分含有量
有塩バターは、その名の通り塩分を含んでいます。一般的な有塩バターの塩分含有量は、100gあたり1.5gから2g程度です。これは、1パック(200g)の有塩バターに換算すると、3gから4gになります。つまり、1パックの有塩バターを使うと、1日の塩分摂取量の半分以上を摂取してしまうことになります。
低脂質ダイエットとの相性
低脂質ダイエットを実践している人にとっては、有塩バターは避けるべき食材となります。なぜなら、低脂質ダイエットでは、脂質の摂取量を制限することが求められているからです。有塩バターに含まれる脂質は、100gあたり81gと非常に高い値です。このため、有塩バターを多く使用すると、脂質摂取量が制限を超えてしまい、ダイエット効果が損なわれる可能性があります。
代替品としての無塩バター
低脂質ダイエットを実践している人にとっては、有塩バターの代わりに無塩バターを使用することをおすすめします。無塩バターは、脂質含有量が有塩バターよりも低く、塩分も含んでいないため、低脂質ダイエットに適しています。また、無塩バターはそのままでも使用できますし、調味料として使いやすい特徴もあります。
まとめ
有塩バターは、低脂質ダイエットを実践している人にとっては不向きな食材です。その高い塩分含有量と脂質含有量は、ダイエット効果を損なう可能性があります。代わりに、無塩バターを使用することで、低脂質ダイエットをより効果的に実践することができます。健康的な食生活を目指す人にとっては、有塩バターの使用を控えることが重要です。
最後に、有塩バターの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「有塩バター」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 700 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.2 | g | |
└糖質 | 6.8 | g | 低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 0.6 | g | かなり低い |
脂質 | 81.0 | g | 多い |
「有塩バター」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 16.2 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 2.0 | g | 多い |
コレステロール | 210 | mg | 多い |
食塩相当量 | 1.9 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「有塩バター」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 750 | mg | 多い |
カリウム | 28 | mg | 低い |
カルシウム | 15 | mg | 普通 |
マグネシウム | 2 | mg | 低い |
リン | 15 | mg | 低い |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | Tr | mg | 無し |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | 2 | μg | 多い |
セレン | Tr | μg | 無し |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 3 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 500 | μg | 多い |
└α-カロテン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン | 190 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 6 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 190 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 520 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.6 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.5 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 17 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 低い |
ナイアシン | 0 | mg | 無し |
ビタミンB6 | Tr | mg | 無し |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.06 | mg | 低い |
ビオチン | 0.4 | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
有塩バターと同じ油のバター・マーガリンジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
有塩バター | 700 | 6.8 | 0.6 | 81.0 | (0) |
食塩不使用バター | 720 | 6.2 | 0.5 | 83.0 | (0) |
マーガリン(有塩) | 715 | 4.7 | 0.4 | 83.1 | (0) |
ファットスプレッド | 579 | 4.5 | 0.2 | 69.1 | (0) |
マーガリン(無塩) | 715 | 4.7 | 0.4 | 83.1 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。