このページではファットスプレッドのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ファットスプレッドのカロリーは579kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ファットスプレッドの可食部100gあたりのカロリーは、579kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中47位です。これは多い順にすると上位2%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「油」ジャンルのでファットスプレッドのカロリーを評価すると、29件中29位です。これは上位から100%に位置するカロリーで、評価は「かなり低い」となります。
カロリー | 579Kcal |
全体での評価 | 47位 / 1592件中(上位2%…高い) |
「油」ジャンル内での評価 | 29位 / 29件中(上位100%…かなり低い) |
ファットスプレッドはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜファットスプレッドのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
ファットスプレッドのカロリーが高い理由
ファットスプレッドは、可食部100gあたり579kcalという高いカロリーを持っています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
脂質の多さ
ファットスプレッドは、可食部100gあたり69.1gもの脂質を含んでいます。脂質は他の食材と比較して非常に多いため、カロリーも高くなります。脂質は1gあたり9kcalになるため、ファットスプレッドの高カロリーの主な要因となっています。
糖質の低さ
ファットスプレッドは糖質が4.5gとかなり低いです。糖質はカロリーの源となるため、糖質が少ない食材はカロリーも低くなります。ファットスプレッドは糖質が少ないため、他の食材と比較してカロリーが高くなっている要因の一つです。
食物繊維の欠如
ファットスプレッドには食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化に時間がかかり、満腹感を与えるため、カロリーを制御するのに役立ちます。しかし、ファットスプレッドには食物繊維が含まれていないため、満腹感を得ることが難しく、結果的に多くのカロリーを摂取する可能性が高くなります。
まとめ
ファットスプレッドのカロリーが高い理由は、脂質の多さ、糖質の低さ、食物繊維の欠如が挙げられます。これらの要因により、ファットスプレッドは他の食材と比較してカロリーが高くなっています。食事のバランスを考える際には、ファットスプレッドの摂取量に注意する必要があります。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ファットスプレッド」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 4.5g | 4 | 18kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 0.2g | 4 | 0.8kcal |
脂質 | 69.1g | 9 | 621.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ファットスプレッド」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、621.9kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ファットスプレッドは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ファットスプレッドは、低糖質ダイエットに使える?
最近、低糖質ダイエットが注目されています。糖質を制限することで、体重の減少や血糖値の安定化が期待できるため、多くの人々が取り入れています。しかし、低糖質ダイエットを実践する際には、食材の選択が重要です。
ファットスプレッドの糖質量
ファットスプレッドは、油(バター・マーガリン)の一種です。一般的には、パンに塗るなどして使用されます。しかし、糖質を制限するためには、ファットスプレッドの糖質量を確認する必要があります。
ファットスプレッドの糖質量は、一般的に4.5gです。これは低糖質と言える範囲であり、低糖質ダイエットに取り入れることができます。
ファットスプレッドの効果
ファットスプレッドは、低糖質ダイエットに少し効果的と言えます。なぜなら、糖質を制限することで体重の減少が期待できる一方、脂質の摂取量を確保する必要があります。ファットスプレッドは、脂質を摂取するための選択肢の一つとして考えられます。
また、ファットスプレッドは、食材のバリエーションを広げることができます。低糖質ダイエットでは、炭水化物の摂取を制限するため、食事の選択肢が限られることがあります。しかし、ファットスプレッドを使用することで、味付けや食材のバリエーションを増やすことができます。
注意点
ただし、ファットスプレッドを摂取する際には、適量を守ることが重要です。脂質の摂取量が過剰になると、逆に体重の増加や健康リスクが生じる可能性があります。また、ファットスプレッドには、飽和脂肪酸が含まれていることもありますので、摂取量には注意が必要です。
まとめ
ファットスプレッドは、低糖質ダイエットに少し効果的な食材と言えます。糖質量が4.5gと低いため、糖質制限をしながら脂質を摂取することができます。また、食材のバリエーションを広げることもできるため、飽きずにダイエットを続けることができるでしょう。ただし、適量を守ることや飽和脂肪酸に注意することも大切です。
ファットスプレッドは、低脂質ダイエットに使える!?
ファットスプレッドは、低脂質ダイエットに不向き?
最近、低脂質ダイエットが注目を浴びています。健康志向の人々は、脂肪摂取を制限することで体重を減らし、心臓病や高血圧などのリスクを軽減することを目指しています。しかし、その中でもファットスプレッドという商品が低脂質ダイエットに適しているのか疑問が生じています。
ファットスプレッドの脂肪含有量
ファットスプレッドは、油(バター・マーガリン)の代替品として販売されています。一般的には、脂肪含有量が低いとされていますが、実際のデータを見てみると驚くかもしれません。調査によると、ファットスプレッド100gあたりの脂肪含有量は69.1gもあります。
ファットスプレッドの栄養価について
ファットスプレッドは、脂肪含有量が高いだけでなく、その他の栄養価も低いと言われています。例えば、ビタミンやミネラルなどの栄養素はほとんど含まれておらず、カロリーも高めです。低脂質ダイエットを実践する際には、バランスの取れた食事が重要ですが、ファットスプレッドはその要件を満たすことができません。
低脂質ダイエットにおすすめの代替品
低脂質ダイエットを実践する際には、ファットスプレッドの代わりに他の商品を選ぶことをおすすめします。例えば、オリーブオイルやアボカドオイルなどの健康的な油を使用することで、脂肪摂取を制限しつつも必要な栄養素を摂取することができます。また、バターやマーガリンを少量使用することも選択肢の一つです。
まとめ
ファットスプレッドは、低脂質ダイエットには不向きな商品です。その脂肪含有量が69.1gというデータからも分かるように、脂肪制限を目指す人々にとっては適切な選択肢ではありません。代わりに、健康的な油や少量のバターやマーガリンを使用することをおすすめします。バランスの取れた食事を心掛けながら、健康な体を目指しましょう。
最後に、ファットスプレッドの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ファットスプレッド」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 579 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 4.5 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 0.2 | g | かなり低い |
脂質 | 69.1 | g | 多い |
「ファットスプレッド」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 30.2 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.2 | g | 普通 |
コレステロール | 4 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 1.1 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ファットスプレッド」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 420 | mg | 多い |
カリウム | 17 | mg | 低い |
カルシウム | 8 | mg | 低い |
マグネシウム | 2 | mg | 低い |
リン | 10 | mg | 低い |
鉄 | Tr | mg | 無し |
亜鉛 | Tr | mg | 無し |
銅 | Tr | mg | 無し |
マンガン | Tr | mg | 無し |
ヨウ素 | 1 | μg | 普通 |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | Tr | μg | 無し |
└β-カロテン | 380 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 380 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 31 | μg | 多い |
ビタミンD | 1.1 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 16.0 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.7 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 21.0 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 5.7 | mg | 多い |
ビタミンK | 71 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | Tr | mg | 無し |
ビタミンB6 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | Tr | mg | 無し |
ビオチン | 0.1 | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
β-カロテン: 着色料として添加品含む
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
ファットスプレッドと同じ油のバター・マーガリンジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
有塩バター | 700 | 6.8 | 0.6 | 81.0 | (0) |
食塩不使用バター | 720 | 6.2 | 0.5 | 83.0 | (0) |
マーガリン(有塩) | 715 | 4.7 | 0.4 | 83.1 | (0) |
ファットスプレッド | 579 | 4.5 | 0.2 | 69.1 | (0) |
マーガリン(無塩) | 715 | 4.7 | 0.4 | 83.1 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。