このページではカゼインのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
カゼインのカロリーは358kcal(100gあたり)!これってどうなの?
カゼインの可食部100gあたりのカロリーは、358kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中204位です。これは多い順にすると上位12%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「乳」ジャンルのでカゼインのカロリーを評価すると、54件中13位です。これは上位から24%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 358Kcal |
全体での評価 | 204位 / 1592件中(上位12%…高い) |
「乳」ジャンル内での評価 | 13位 / 54件中(上位24%…高い) |
カゼインはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜカゼインのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
カゼインのカロリーが高い理由
カゼインは乳(乳粉)に含まれる栄養素の一つであり、可食部100gあたりのカロリーは358kcalと非常に高い値となっています。なぜカゼインのカロリーが高いのか、以下の栄養データを参考に考察してみましょう。
タンパク質が豊富
カゼインはタンパク質の含有量が非常に多く、可食部100gあたり86.2gものタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の成長や修復に欠かせない栄養素であり、筋肉の形成や免疫力の向上にも重要な役割を果たします。タンパク質は他の栄養素と比較してもエネルギー量が高く、1gあたり4kcalのエネルギーを提供します。そのため、カゼインのカロリーが高い要因として、タンパク質の含有量の多さが考えられます。
糖質が低い
一方で、カゼインには糖質が2.8gしか含まれておらず、可食部100gあたりの糖質量はかなり低いです。糖質は体内でエネルギー源として利用される栄養素であり、1gあたり4kcalのエネルギーを提供します。カゼインの糖質量が低いため、カロリーの大部分はタンパク質からのエネルギー供給に依存していると考えられます。
脂質が低い
また、カゼインには脂質が1.5gしか含まれておらず、可食部100gあたりの脂質量も低いです。脂質は体内でのエネルギー貯蔵やビタミンの吸収に関与する重要な栄養素ですが、1gあたり9kcalのエネルギーを提供します。カゼインの脂質量が低いため、カロリーの大部分はタンパク質からのエネルギー供給に依存していると考えられます。
まとめ
以上の栄養データから、カゼインのカロリーが高い理由は、タンパク質の含有量が非常に多いためです。カゼインはタンパク質が豊富であり、そのタンパク質からのエネルギー供給が主な要因となっています。一方で、糖質や脂質の含有量は比較的低いため、カロリーの大部分はタンパク質によるものとなっています。カゼインを摂取する際には、その高いカロリーに注意し、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「カゼイン」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 2.8g | 4 | 11.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 86.2g | 4 | 344.8kcal |
脂質 | 1.5g | 9 | 13.5kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「カゼイン」のカロリー内訳です。一番多いのはたんぱく質で、344.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
カゼインは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
カゼインは、低糖質ダイエットに使える?
カゼインは、乳(乳粉)に含まれる成分であり、糖質量は2.8gです。その特性から、低糖質ダイエットに少し効果的な食材として利用することができるのでしょうか。
カゼインの特徴
カゼインは、乳(乳粉)に含まれるタンパク質の一種です。その特徴は、他のタンパク質と比べて消化吸収が遅いことです。このため、食後の血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
低糖質ダイエットとは?
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らすダイエット方法です。糖質はエネルギー源として利用されるため、制限することで体内の脂肪を燃焼しやすくなります。
カゼインの効果
カゼインは、消化吸収が遅いため、食後の血糖値の上昇を緩やかにすることができます。これにより、食事後の血糖値の急激な上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐことができるのです。
また、カゼインは満腹感を与える効果もあります。消化吸収が遅いため、長時間満腹感を維持することができます。これにより、食事量を減らすことができ、カロリー摂取を抑えることができるでしょう。
まとめ
カゼインは、乳(乳粉)に含まれる糖質量が2.8gの成分です。その特性から、低糖質ダイエットに少し効果的な食材として活用することができます。カゼインは消化吸収が遅いため、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。また、満腹感を与える効果もあり、食事量を減らすことができます。ただし、効果は個人差がありますので、自身の体質や目標に合わせて摂取することが重要です。低糖質ダイエットを実践する際には、栄養バランスを考えながらカゼインを取り入れることをおすすめします。
カゼインは、低脂質ダイエットに使える!?
カゼインは、低脂質ダイエットに使える?
低脂質ダイエットは、健康的な体重管理やダイエット目的の人々にとって人気のある方法です。しかし、低脂質の食品を見つけることは、実際には容易ではありません。そこで、注目すべき食品の一つが乳(乳粉)に含まれる「カゼイン」です。
カゼインの低脂質性
カゼインは、乳製品の中でも特にタンパク質の含有量が高い成分です。そのため、低脂質ダイエットを実践している人々にとって、カゼインは魅力的な選択肢となります。実際、カゼイン100gあたりの脂質含有量はわずか1.5gと非常に低いです。
カゼインの効果
カゼインは、低脂質ダイエットにおいていくつかの効果をもたらすことが期待されています。まず第一に、カゼインはタンパク質の一種であり、脂肪よりも消化に時間がかかります。そのため、食事後の満腹感を長持ちさせ、食事の間食や過剰な摂取を防ぐことができます。
さらに、カゼインには筋肉の修復や成長を促進する効果があります。低脂質ダイエットでは、筋肉量を維持しながら脂肪を減らすことが重要です。カゼインを摂取することで、筋肉を保護し、脂肪燃焼を促進することができます。
カゼインの摂取方法
カゼインは、乳製品や乳製品を使用した食品に多く含まれています。例えば、ヨーグルトやチーズにはカゼインが豊富に含まれています。また、市販のカゼインプロテインパウダーも手軽に摂取することができます。
ただし、カゼインを摂取する際には注意が必要です。カゼインは乳製品アレルギーを持つ人々にとっては適さない食品です。また、過剰な摂取は消化不良や体重増加などの問題を引き起こす可能性があります。適切な摂取量を守ることが重要です。
まとめ
カゼインは、低脂質ダイエットにおいて有望な食品と言えます。低脂質でありながらタンパク質を豊富に含み、食事の満腹感を長持ちさせる効果があります。さらに、筋肉の修復や成長を促進し、脂肪燃焼をサポートする効果も期待できます。ただし、摂取量やアレルギーには注意が必要です。適切な摂取方法を守りながら、カゼインを上手に取り入れて健康的な低脂質ダイエットを実践しましょう。
最後に、カゼインの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「カゼイン」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 358 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 2.8 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 86.2 | g | 多い |
脂質 | 1.5 | g | 低い |
「カゼイン」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 10.6 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.7 | g | 普通 |
コレステロール | 26 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「カゼイン」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 10 | mg | 普通 |
カリウム | 2 | mg | 低い |
カルシウム | 26 | mg | 普通 |
マグネシウム | 3 | mg | 低い |
リン | 120 | mg | 普通 |
鉄 | 0.8 | mg | 普通 |
亜鉛 | 2.6 | mg | 多い |
銅 | 0.09 | mg | 普通 |
マンガン | 0.02 | mg | 低い |
ヨウ素 | 7 | μg | 多い |
セレン | 40 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 14 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | Tr | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (Tr) | μg | 無し |
ビタミンD | Tr | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | Tr | μg | 無し |
ビタミンB1 | Tr | mg | 無し |
ビタミンB2 | Tr | mg | 無し |
ナイアシン | Tr | mg | 無し |
ビタミンB6 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 2.3 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.17 | mg | 普通 |
ビオチン | 2.4 | μg | 普通 |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
試料: 酸カゼイン
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
カゼインと同じ乳の乳粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
全粉乳 | 490 | 41.5 | 25.5 | 26.2 | (0) |
脱脂粉乳 | 354 | 55.2 | 34.0 | 1.0 | (0) |
乳児用調製粉乳 | 510 | 57.9 | 12.4 | 26.8 | (0) |
カゼイン | 358 | 2.8 | 86.2 | 1.5 | (0) |
チーズホエーパウダー | 339 | 76.5 | 12.5 | 1.2 | (0) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。