このページでは米粉めんのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
米粉めんのカロリーは252kcal(100gあたり)!これってどうなの?
米粉めんの可食部100gあたりのカロリーは、252kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中445位です。これは多い順にすると上位27%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「穀物」ジャンルので米粉めんのカロリーを評価すると、100件中67位です。これは上位から67%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 252Kcal |
全体での評価 | 445位 / 1592件中(上位27%…高い) |
「穀物」ジャンル内での評価 | 67位 / 100件中(上位67%…やや低い) |
米粉めんはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ米粉めんのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜ米粉めんのカロリーは高いのか?
穀物(米粉)の「米粉めん」は、可食部100gあたり252kcalのカロリーがあります。他の食材と比較すると、このカロリーは「高い」と評価されています。では、なぜ米粉めんのカロリーは高いのでしょうか?
糖質が多い
米粉めんは、可食部100gあたり57.9gの糖質が含まれています。糖質はエネルギー源として利用されるため、多く摂取するとカロリーが高くなります。そのため、米粉めんのカロリーが高い要因の一つと言えます。
食物繊維は普通
一方で、米粉めんには可食部100gあたり0.9gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を与える効果があります。しかし、米粉めんの食物繊維量は普通であり、カロリーを抑える効果はあまり期待できません。
タンパク質と脂質は低い
また、米粉めんには可食部100gあたり3.6gのタンパク質と0.7gの脂質が含まれています。タンパク質と脂質はエネルギー源としても利用されますが、その量が低いため、カロリーも低くなります。
以上の要素から、米粉めんのカロリーが高い理由は、糖質の摂取量が多いことが主な要因と言えます。糖質はエネルギー源として利用されるため、摂取量を抑えることでカロリーを制限することができます。米粉めんを食べる際には、適量を守りながらバランスの良い食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「米粉めん」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 57.9g | 4 | 231.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0.9g | 2 | 1.8kcal |
たんぱく質 | 3.6g | 4 | 14.4kcal |
脂質 | 0.7g | 9 | 6.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「米粉めん」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、231.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
米粉めんは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
米粉めんは、低糖質ダイエットに使える?
穀物(米粉)の「米粉めん」は、糖質量が57.9gで、した。
米粉めんは低糖質ダイエットに不向き
現代の健康志向が高まる中、低糖質ダイエットは注目を浴びています。糖質制限をすることで体重の減少や血糖値の安定化を目指す人々が増えています。そのため、低糖質食品の需要も高まっており、市場には様々な低糖質商品が出回っています。
しかし、その中でも「米粉めん」は低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。なぜなら、米粉めんの糖質量は57.9gもあります。低糖質ダイエットを実践する際には、1日に摂取する糖質量を制限する必要がありますが、米粉めんを食べることで一食分の糖質制限が大きく超えてしまう可能性があります。
低糖質ダイエットでは、糖質を制限することで体内の脂肪をエネルギーとして使用しやすくすることを目指しています。しかし、米粉めんを摂取することで大量の糖質を摂取してしまうと、この効果が得られにくくなります。結果として、体重の減少や血糖値の安定化が難しくなる可能性があります。
また、低糖質ダイエットでは、血糖値の急激な上昇を避けるためにも、食事のGI値(血糖上昇指数)を考慮することが重要です。米粉めんは穀物由来の炭水化物であり、GI値が高い傾向があります。このため、血糖値の急激な上昇を引き起こし、血糖値のコントロールが難しくなる可能性があります。
したがって、低糖質ダイエットを実践する際には、米粉めんは避けるべき食品と言えます。代わりに、糖質量の少ない食品や低糖質の代替品を選ぶことが重要です。例えば、豆腐めんやこんにゃくめんなどがあります。これらの食品は糖質量が少なく、GI値も低いため、低糖質ダイエットに適しています。
総括すると、米粉めんは糖質量が57.9gと高く、低糖質ダイエットには不向きな食品です。低糖質ダイエットを実践する際には、糖質量やGI値を考慮し、適切な食品選びをすることが重要です。
米粉めんは、低脂質ダイエットに使える!?
米粉めんは、低脂質ダイエットに使える?
穀物(米粉)の「米粉めん」は、低脂質が0.7gであることがわかりました。このことから、「米粉めんは低脂質ダイエットに特に効果的」と言えるでしょう。
米粉めんの低脂質効果
米粉めんは、穀物である米粉を主成分としています。そのため、通常の小麦粉を使用しためんと比べて低脂質であることが特徴です。低脂質食品は、ダイエットや健康維持において重要な役割を果たします。
低脂質ダイエットの効果
低脂質ダイエットは、脂肪摂取量を制限することで体重を減らす方法です。脂肪は高カロリーであるため、摂取量を減らすことでカロリー摂取量を抑えることができます。これにより、体重を減らすことができるとされています。
米粉めんの利点
米粉めんは、低脂質であるだけでなく、他の健康効果も期待できます。例えば、小麦アレルギーを持つ人やグルテンに敏感な人にも適しています。また、米粉には食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素も含まれており、バランスの良い食事を提供することができます。
注意点も
ただし、低脂質であるからといって、無制限に摂取しても良いわけではありません。ダイエット効果を得るためには、適切な量を守ることが重要です。また、個人の体質や健康状態によっては、米粉めんを摂取することによって問題が生じる可能性もあります。そのため、医師や栄養士と相談しながら食事計画を立てることが大切です。
まとめ
米粉めんは、穀物の米粉を主成分としているため、低脂質であると言えます。そのため、低脂質ダイエットに特に効果的な食品として利用することができます。ただし、適切な量を守り、個人の体質や健康状態に合わせた摂取を心がけることが重要です。ダイエットや健康維持に取り組む際には、専門家のアドバイスを受けながら、バランスの良い食事を心掛けましょう。
最後に、米粉めんの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「米粉めん」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 252 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 58.4 | g | |
└糖質 | 57.9 | g | 多い |
└食物繊維 | 0.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 3.6 | g | 低い |
脂質 | 0.7 | g | 低い |
「米粉めん」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 37.0 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.3 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「米粉めん」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 48 | mg | 普通 |
カリウム | 43 | mg | 低い |
カルシウム | 5 | mg | 低い |
マグネシウム | 11 | mg | 普通 |
リン | 56 | mg | 普通 |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 1.1 | mg | 多い |
銅 | 0.15 | mg | 多い |
マンガン | 0.48 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | - | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.03 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | Tr | mg | 無し |
ナイアシン | 0.5 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.31 | mg | 普通 |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
試料: 小麦アレルギー対応食品(米粉100 %)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。
米粉めんと同じ穀物の米粉ジャンルで栄養素を比較!
名前 | カロリー | 糖質 | タンパク質 | 脂質 | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|
米粉 | 356 | 82.2 | 6.0 | 0.7 | 0.6 |
米粉パン(小麦グルテン不使用のもの) | 247 | 51.3 | 3.4 | 3.1 | 0.9 |
米粉めん | 252 | 57.9 | 3.6 | 0.7 | 0.9 |
米粉パンの食パン | 247 | (40.9) | (10.7) | (5.1) | (0.7) |
米粉パンのロールパン | 256 | (41.5) | (8.8) | (6.7) | (0.6) |
※いずれも可食部100gあたり。カロリーの単位はkcalで、それ以外はg(グラム)。