このページではトマトのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
トマトのカロリーは20kcal(100gあたり)!これってどうなの?
トマトの可食部100gあたりのカロリーは、20kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1462位です。これは多い順にすると上位91%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「かなり低い」です。
また、日本食品標準成分表の「野菜」ジャンルのでトマトのカロリーを評価すると、221件中141位です。これは上位から63%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 20Kcal |
全体での評価 | 1462位 / 1592件中(上位91%…かなり低い) |
「野菜」ジャンル内での評価 | 141位 / 221件中(上位63%…やや低い) |

トマトはカロリーがかなり低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜトマトのカロリーはかなり低いの?なにが含まれているの?
トマトのカロリーはなぜかなり低いのか?
トマトは野菜の中でもカロリーがかなり低い食材です。その理由を栄養データを参照しながら解説します。
カロリーが20kcalとかなり低い
トマトの可食部100gあたりのカロリーは20kcalと非常に低いです。これは他の食材と比較してもかなり低い数値です。その理由は以下の栄養データから明らかになります。
糖質が3.5gでかなり低い
トマトの糖質は可食部100gあたり3.5gとかなり低いです。糖質が少ないため、カロリーも低くなります。
食物繊維が1gで普通
トマトの食物繊維は可食部100gあたり1gと普通の量です。食物繊維は消化を助けるため、カロリーを抑える効果があります。
タンパク質が0.7gでかなり低い
トマトのタンパク質は可食部100gあたり0.7gとかなり低いです。タンパク質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、トマトには少量しか含まれていません。
脂質が0.1gで低い
トマトの脂質は可食部100gあたり0.1gと低いです。脂質はカロリーを多く含むため、トマトの低脂肪な特性がカロリーを抑える一因となっています。
以上の栄養データから分かるように、トマトはカロリーがかなり低い野菜です。糖質やタンパク質、脂質の含有量が少ないため、ダイエットや健康に気を使う方にもおすすめの食材です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「トマト」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.5g | 4 | 14kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 1.0g | 2 | 2kcal |
たんぱく質 | 0.7g | 4 | 2.8kcal |
脂質 | 0.1g | 9 | 0.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。

上記が「トマト」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、14kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
トマトは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
トマトは低糖質ダイエットに少し効果的
野菜の中でも特に人気のある「トマト」は、糖質量が3.5gと比較的低いため、低糖質ダイエットに取り入れることができます。
トマトの糖質量は3.5g
トマトは、野菜の中でも糖質量が低い方に分類されます。一般的なトマトの糖質量は、100gあたり約3.5gです。これは、他の野菜や果物と比べてもかなり低い数値です。
低糖質ダイエットに適した食材
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取量を制限することがポイントです。糖質を過剰に摂取すると、血糖値の上昇や体重の増加につながる可能性があります。そのため、低糖質の食材を選ぶことが重要です。
トマトの利点
トマトは、低糖質ダイエットにおいていくつかの利点があります。まず、トマトに含まれる糖質は比較的少ないため、食事中に摂取することで糖質制限を守りやすくなります。また、トマトには食物繊維やビタミンC、リコピンなどの栄養素も含まれており、健康にも良い影響を与えます。
トマトの摂取方法
トマトを低糖質ダイエットに取り入れる方法はさまざまです。生のまま食べるだけでなく、サラダやスープ、ソースなどにも利用することができます。また、トマトジュースやトマト缶も糖質量が比較的低いため、積極的に活用することができます。
まとめ
トマトは、低糖質ダイエットにおいて少し効果的な食材と言えます。糖質量が比較的低く、栄養素も豊富なため、健康的なダイエットに取り入れることができます。ただし、個人の体質や目標によっては、適度な摂取量や食べ方に注意が必要です。医師や栄養士の指導のもと、バランスの良い食事を心がけましょう。
トマトは、低脂質ダイエットに使える!?
トマトの低脂質成分
トマトは、低脂質ダイエットに特に効果的な野菜の一つです。トマト100gあたりの脂質量は0.1gと非常に低く、脂肪摂取を抑えたい方におすすめです。また、トマトには食物繊維やビタミンC、リコピンなどの栄養素も豊富に含まれており、健康的な食事にも貢献します。
低カロリーで満足感も得られる
トマトは、低カロリーでありながら満足感も得られる食材です。水分が多く含まれているため、食べる量を増やすことができ、満腹感を得ることができます。また、トマトには食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果もあります。これにより、便秘の解消やダイエット効果の向上にもつながります。
トマトのダイエット効果
トマトには、ダイエット効果が期待できる成分が含まれています。まず、トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用があり、脂肪の酸化を防ぐことで脂肪の蓄積を抑える効果があります。また、トマトには血糖値の上昇を抑える効果もあり、血糖コントロールに役立ちます。これにより、食後の血糖値の急上昇を抑えることができ、脂肪の蓄積を防ぐことができます。
トマトの食べ方の工夫
トマトを低脂質ダイエットに効果的に活用するためには、食べ方の工夫が重要です。まず、生で食べることで栄養素を最大限に摂取することができます。また、トマトをサラダやスープの具材として活用することもおすすめです。さらに、トマトジュースやトマトソースを使った料理もダイエットに役立ちます。ただし、加熱することで一部の栄養素が失われるため、できるだけ生で食べることを心がけましょう。
まとめ
トマトは、低脂質ダイエットに特に効果的な野菜です。低カロリーでありながら満足感も得られるため、ダイエット中の方におすすめです。また、トマトにはダイエット効果が期待できる成分が含まれており、健康的な食事にも貢献します。食べ方の工夫をすることで、トマトの効果を最大限に引き出すことができます。ぜひ、トマトを積極的に取り入れて、低脂質ダイエットをサポートしましょう。

最後に、トマトの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「トマト」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 20 | Kcal | かなり低い |
炭水化物 | 4.7 | g | |
└糖質 | 3.5 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 1.0 | g | 普通 |
たんぱく質 | 0.7 | g | かなり低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「トマト」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 3 | % | 特になし |
水分 | 94.0 | g | 多い |
有機酸 | 0.4 | g | 多い |
灰分 | 0.5 | g | 低い |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「トマト」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3 | mg | 低い |
カリウム | 210 | mg | 普通 |
カルシウム | 7 | mg | 低い |
マグネシウム | 9 | mg | 低い |
リン | 26 | mg | 低い |
鉄 | 0.2 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.04 | mg | 普通 |
マンガン | 0.08 | mg | 普通 |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 4 | μg | 多い |
└β-カロテン | 540 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 540 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 45 | μg | 多い |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.9 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 4 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.02 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.7 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.08 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.17 | mg | 普通 |
ビオチン | 2.3 | μg | 普通 |
ビタミンC | 15 | mg | 多い |
廃棄部位: へた/硝酸イオン: 0 g
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。