このページではにんにくのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
にんにくのカロリーは129kcal(100gあたり)!これってどうなの?
にんにくの可食部100gあたりのカロリーは、129kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中836位です。これは多い順にすると上位52%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「野菜」ジャンルのでにんにくのカロリーを評価すると、221件中14位です。これは上位から6%に位置するカロリーで、評価は「高い」となります。
カロリー | 129Kcal |
全体での評価 | 836位 / 1592件中(上位52%…平均的) |
「野菜」ジャンル内での評価 | 14位 / 221件中(上位6%…高い) |
にんにくはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜにんにくのカロリーは平均的?なにが含まれているの?
なぜにんにくのカロリーは平均的のか?
にんにくは野菜の一種であり、可食部100gあたりのカロリーは129kcalと評価されています。このカロリーは他の食材と比較して「平均的」とされています。では、なぜにんにくのカロリーは平均的なのでしょうか。その理由を以下の栄養データを参照しながら説明します。
栄養データ
- カロリー:129kcal(平均的)
- 糖質:24.1g(普通)
- 食物繊維:6.2g(多い)
- タンパク質:6.4g(普通)
- 脂質:0.9g(低い)
カロリーの平均的な理由
にんにくのカロリーは129kcalと平均的と評価されています。これは、他の栄養素とのバランスが考慮された結果です。
まず、にんにくの糖質は24.1gと普通の範囲にあります。糖質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、過剰摂取すると体重増加や血糖値の上昇につながることもあります。にんにくの糖質は普通の範囲であるため、カロリーが平均的と評価される要因の一つと言えます。
また、にんにくは食物繊維が6.2g含まれています。食物繊維は腸内環境を整える効果があり、便通を促進するなどの健康効果が期待されます。にんにくの食物繊維は多いと評価されており、カロリーの平均的な評価に寄与しています。
さらに、にんにくのタンパク質は6.4g含まれています。タンパク質は体の組織や筋肉の形成に関与する重要な栄養素です。にんにくのタンパク質は普通の範囲であり、バランスの取れた食事に貢献する要素となっています。
一方、にんにくの脂質は0.9gと低い値です。脂質はエネルギー源としても重要ですが、過剰摂取すると体重増加や生活習慣病のリスクが高まることもあります。にんにくの脂質は低い値であり、カロリーの平均的な評価に寄与しています。
以上のように、にんにくのカロリーが平均的と評価される理由は、糖質や食物繊維、タンパク質、脂質などの栄養素のバランスが考慮された結果と言えます。バランスの取れた食事を心がけるためにも、にんにくは良い選択肢の一つと言えるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「にんにく」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 24.1g | 4 | 96.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 6.2g | 2 | 12.4kcal |
たんぱく質 | 6.4g | 4 | 25.6kcal |
脂質 | 0.9g | 9 | 8.1kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「にんにく」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、96.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
にんにくは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
にんにくは低糖質ダイエットに不向き
にんにくは、野菜の一種であり、多くの人々に愛されている食材です。その特徴として、独特の香りと味があり、様々な料理に使用されます。しかし、低糖質ダイエットを行っている人にとっては、にんにくは注意が必要な食材と言えます。
にんにくには、糖質が含まれています。100gあたりの糖質量は約24.1gであり、一般的な野菜と比較すると、やや高い数値です。低糖質ダイエットでは、糖質摂取を制限することが目的となりますので、にんにくの糖質量は考慮しなければなりません。
また、にんにくにはアリシンという成分が含まれており、血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。しかし、この効果はにんにくを生のまま摂取した場合に限られます。熱を加えたり、調理したりすると、アリシンの効果が減少してしまうため、血糖値のコントロールにはあまり効果が期待できません。
さらに、にんにくには強い香りがあります。これは、にんにく特有の硫化アリルという成分によるものです。この香りは、食欲を刺激し、食事の量を増やす可能性があります。低糖質ダイエットでは、食事のカロリー摂取を抑えることが重要ですので、にんにくの香りは逆効果となる可能性があります。
以上の理由から、にんにくは低糖質ダイエットには不向きな食材と言えます。糖質量がやや高く、アリシンの効果も限定的であり、食欲を刺激する香りも持っています。低糖質ダイエットを行っている方は、にんにくの摂取には注意が必要です。代わりに、糖質量の少ない野菜やタンパク質を中心とした食事を心掛けることが大切です。
にんにくは、低脂質ダイエットに使える!?
にんにくは、低脂質ダイエットに使える?
にんにくは、低脂質ダイエットに特に効果的です。
にんにくの低脂質成分
にんにくは、野菜の中でも低脂質な食材の一つです。100gあたりの脂質量はわずか0.9gです。この低脂質成分が、にんにくをダイエットに適した食材にしています。
にんにくの効果的な摂取方法
にんにくを効果的に摂取するためには、新鮮なにんにくを選ぶことが重要です。にんにくは長期間保存すると味が落ちてしまうため、できるだけ新鮮なものを選びましょう。また、にんにくを調理する際には、加熱しすぎないように注意しましょう。加熱しすぎるとにんにくの香りや栄養素が失われてしまうため、軽く炒めるなどの加熱方法を選ぶことが良いでしょう。
にんにくの効果
にんにくには、ダイエットに効果的な成分が含まれています。まず、にんにくにはアリシンという成分が含まれており、脂肪の蓄積を抑える効果があります。また、にんにくには代謝を促進する作用もあります。これにより、脂肪燃焼が促進され、ダイエット効果が期待できます。
にんにくの食べ方の工夫
にんにくは、そのまま食べるだけでなく、さまざまな料理に活用することができます。にんにくを使った料理としては、にんにくを軽く炒めたり、すりおろして使ったりすることが一般的です。にんにくの香りや味を生かした料理を楽しむことで、ダイエット中でも食事の楽しみを増やすことができます。
まとめ
にんにくは、低脂質ダイエットに特に効果的な食材です。その低脂質成分や効果的な摂取方法を把握し、にんにくを積極的に取り入れることで、ダイエット効果を高めることができます。にんにくを使った料理を楽しむことで、健康的なダイエットを実現しましょう。
最後に、にんにくの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「にんにく」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 129 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 27.5 | g | |
└糖質 | 24.1 | g | 普通 |
└食物繊維 | 6.2 | g | 多い |
たんぱく質 | 6.4 | g | 普通 |
脂質 | 0.9 | g | 低い |
「にんにく」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 9 | % | 特になし |
水分 | 63.9 | g | 普通 |
有機酸 | 0 | g | 無し |
灰分 | 1.4 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「にんにく」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 8 | mg | 普通 |
カリウム | 510 | mg | 多い |
カルシウム | 14 | mg | 普通 |
マグネシウム | 24 | mg | 普通 |
リン | 160 | mg | 普通 |
鉄 | 0.8 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.8 | mg | 普通 |
銅 | 0.16 | mg | 多い |
マンガン | 0.28 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 16 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 2 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 2 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.19 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.07 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.7 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 1.53 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.55 | mg | 普通 |
ビオチン | 2.0 | μg | 普通 |
ビタミンC | 12 | mg | 多い |
廃棄部位: 茎、りん皮及び根盤部/硝酸イオン: 0 g
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。