このページではとうがらしのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
とうがらしのカロリーは72kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:キリン
とうがらしの可食部100gあたりのカロリーは、72kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1131位です。これは多い順にすると上位71%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「野菜」ジャンルのでとうがらしのカロリーを評価すると、221件中33位です。これは上位から14%に位置するカロリーで、評価は「高い」となります。
カロリー | 72Kcal |
全体での評価 | 1131位 / 1592件中(上位71%…低い) |
「野菜」ジャンル内での評価 | 33位 / 221件中(上位14%…高い) |
とうがらしはカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜとうがらしのカロリーは低いの?なにが含まれているの?
引用元:DELISH KITCHEN
なぜとうがらしのカロリーは低いのか?
とうがらしは野菜の一種であり、そのカロリーは可食部100gあたり72kcalと評価されています。他の食材と比較して、とうがらしのカロリーは低いと言われていますが、その理由は以下の栄養データから明らかになります。
カロリー
とうがらしのカロリーは72kcalと低いです。これは、食べた量に対して摂取するエネルギーが比較的少ないことを意味します。これは、ダイエットやカロリー制限を行っている人にとっては嬉しい特徴です。
糖質
とうがらしの糖質は9.2gと低いです。糖質はエネルギー源となるため、糖質の摂取量が多いとカロリーが高くなります。しかし、とうがらしは糖質が比較的少ないため、カロリーも低くなるのです。
食物繊維
とうがらしは食物繊維が10.3gと多いです。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を与える効果があります。そのため、食物繊維が多いとうがらしは、少量でも満足感を得ることができます。
タンパク質
とうがらしのタンパク質は3.9gと低いです。タンパク質は筋肉の構成要素であり、エネルギー源としても重要です。しかし、とうがらしは他の食材と比較してタンパク質が少ないため、カロリーも低くなるのです。
脂質
とうがらしの脂質は3.4gと普通です。脂質はエネルギー源となるため、脂質の摂取量が多いとカロリーが高くなります。とうがらしは脂質が比較的少ないため、カロリーも低くなるのです。
以上のように、とうがらしのカロリーが低い理由は、糖質やタンパク質、脂質の含有量が少ないことや、食物繊維の含有量が多いことによるものです。これらの特徴から、とうがらしはダイエットやカロリー制限を行っている人にとって、良い選択肢となることがわかります。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「とうがらし」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 9.2g | 4 | 36.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 10.3g | 2 | 20.6kcal |
たんぱく質 | 3.9g | 4 | 15.6kcal |
脂質 | 3.4g | 9 | 30.6kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「とうがらし」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、36.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
とうがらしは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:白ごはん.com
とうがらしは、低糖質ダイエットに使える?
野菜の中でも、とうがらしは辛味が特徴的な食材です。独特の辛さは、料理にアクセントを加えるだけでなく、健康にも良いとされています。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、糖質量が気になるポイントです。
とうがらしの糖質量とは?
とうがらしの糖質量は、100gあたり約9.2gです。一般的な野菜と比べると、やや高めの数値ですが、他の食材と組み合わせることで、バランスの良い食事を実現することができます。
とうがらしは低糖質ダイエットにどちらかというと不向き?
低糖質ダイエットを実践している方にとって、糖質量は重要なポイントです。そのため、とうがらしはどちらかというと低糖質ダイエットには不向きと言えます。
しかし、糖質量が控えめなので、適量を摂取することで、低糖質ダイエットを継続しながら、辛味を楽しむことも可能です。
とうがらしの利点
とうがらしには、辛味成分のカプサイシンが含まれています。カプサイシンは、新陳代謝を促進する効果があり、脂肪燃焼をサポートします。また、血行を良くする効果もあります。
さらに、とうがらしにはビタミンCやビタミンEなどの抗酸化作用のある栄養素も含まれています。これらの栄養素は、美肌効果や免疫力の向上にも役立ちます。
まとめ
とうがらしは低糖質ダイエットにどちらかというと不向きな食材ですが、糖質量は控えめです。適量を摂取することで、低糖質ダイエットを継続しながら、辛味を楽しむことができます。また、とうがらしにはカプサイシンや抗酸化作用のある栄養素が含まれており、健康にも良いとされています。
とうがらしは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:白ごはん.com
とうがらしは、低脂質ダイエットに使える?
野菜の中でも「とうがらし」は、低脂質な食材として知られています。ただし、低脂質ダイエットにおいては、他の野菜と比べてどちらかというと不向きな一面もあります。それでも、脂質の量は控えめなので、適切な摂取量を守れば、ダイエットに役立つ食材と言えます。
とうがらしの脂質量は控えめ
とうがらしは、一般的に辛味成分の「カプサイシン」が多く含まれていますが、脂質の量は比較的控えめです。100gあたりの脂質量は、約3.4g程度です。これは、他の野菜と比べると少ない方です。
低脂質ダイエットには不向きな一面も
ただし、とうがらしは低脂質ダイエットにおいては、どちらかというと不向きな一面もあります。なぜなら、辛味成分のカプサイシンが含まれているため、摂取すると脂肪燃焼を促進する作用がありますが、同時に食欲を増進させてしまう可能性もあるからです。
適切な摂取量を守ればダイエットに役立つ
とうがらしを低脂質ダイエットに活用するためには、適切な摂取量を守ることが重要です。過剰な摂取は、食欲増進や胃腸の刺激を引き起こし、逆にダイエット効果を損なう可能性があります。適度な量を摂取し、バランスの取れた食事と組み合わせることで、ダイエットの効果を最大限に引き出すことができます。
とうがらしは低脂質ダイエットにどちらかというと不向きだが、脂質の量は控えめです。適切な摂取量を守り、バランスの取れた食事と組み合わせることで、ダイエットに役立つ食材として活用できます。
最後に、とうがらしの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「とうがらし」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 72 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 16.3 | g | |
└糖質 | 9.2 | g | 低い |
└食物繊維 | 10.3 | g | 多い |
たんぱく質 | 3.9 | g | 低い |
脂質 | 3.4 | g | 普通 |
「とうがらし」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 9 | % | 特になし |
水分 | 75.0 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.4 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「とうがらし」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 6 | mg | 普通 |
カリウム | 760 | mg | 多い |
カルシウム | 20 | mg | 普通 |
マグネシウム | 42 | mg | 多い |
リン | 71 | mg | 普通 |
鉄 | 2.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 0.5 | mg | 普通 |
銅 | 0.23 | mg | 多い |
マンガン | 0.27 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 130 | μg | 多い |
└β-カロテン | 6600 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 2200 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 7700 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 640 | μg | 多い |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 8.9 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 2.0 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 27 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.14 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.36 | mg | 多い |
ナイアシン | 3.7 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 1.00 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.95 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 120 | mg | 多い |
別名: なんばん/試料: 辛味種 /廃棄部位: へた
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。