このページではブロッコリーのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ブロッコリーのカロリーは37kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ブロッコリーの可食部100gあたりのカロリーは、37kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1333位です。これは多い順にすると上位83%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「野菜」ジャンルのでブロッコリーのカロリーを評価すると、221件中58位です。これは上位から26%に位置するカロリーで、評価は「高い」となります。
カロリー | 37Kcal |
全体での評価 | 1333位 / 1592件中(上位83%…低い) |
「野菜」ジャンル内での評価 | 58位 / 221件中(上位26%…高い) |
ブロッコリーはカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜブロッコリーのカロリーは低いの?なにが含まれているの?
なぜブロッコリーのカロリーは低いのか?
ブロッコリーは、可食部100gあたり37kcalという「低い」カロリーが特徴です。その理由を以下の栄養データを参照しながら説明します。
糖質がかなり低い
ブロッコリーは可食部100gあたり3.1gの糖質を含んでいます。糖質が少ないため、エネルギー源としてのカロリーも低くなります。このことがブロッコリーのカロリーが低い理由の一つです。
食物繊維が多い
ブロッコリーには可食部100gあたり5.1gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を持続させる効果があります。そのため、少量でも満足感を得られるため、カロリー摂取量を抑えることができます。
タンパク質が低い
ブロッコリーには可食部100gあたり5.4gのタンパク質が含まれていますが、これも他の食材と比較すると「低い」です。タンパク質は体の修復や筋肉の成長に必要な栄養素ですが、過剰摂取はカロリーの増加につながることがあります。ブロッコリーの低いタンパク質含有量も、そのカロリーが低い理由の一つと言えます。
脂質が低い
ブロッコリーには可食部100gあたり0.6gの脂質が含まれています。脂質は高カロリーな栄養素であり、摂りすぎると体重増加の原因になります。ブロッコリーの低い脂質含有量も、そのカロリーが低い要因の一つです。
以上のように、ブロッコリーのカロリーが低い理由は、糖質・タンパク質・脂質の含有量が他の食材と比較して低いからです。また、食物繊維の含有量が多いことも、満腹感を得られるためにカロリー摂取量を抑える効果があります。ブロッコリーはダイエットや健康的な食事に適している野菜と言えるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ブロッコリー」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.1g | 4 | 12.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 5.1g | 2 | 10.2kcal |
たんぱく質 | 5.4g | 4 | 21.6kcal |
脂質 | 0.6g | 9 | 5.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ブロッコリー」のカロリー内訳です。一番多いのはたんぱく質で、21.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ブロッコリーは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ブロッコリーは、低糖質ダイエットに使える?
ブロッコリーは、糖質量が3.1gで、低糖質ダイエットに少し効果的です。
ブロッコリーの糖質量は3.1g
ブロッコリーは、糖質量が3.1gと比較的低いです。糖質制限を行う際には、摂取する糖質の量に気をつける必要がありますが、ブロッコリーはその点で適しています。
ブロッコリーに含まれる栄養素
ブロッコリーには、糖質だけでなく、様々な栄養素も含まれています。例えば、ビタミンCやビタミンK、食物繊維、カリウムなどが豊富に含まれています。これらの栄養素は、健康維持や免疫力向上に役立ちます。
ブロッコリーの低カロリー
ブロッコリーは、低カロリーな食材です。100gあたりのカロリーはわずか34kcalと非常に低いため、ダイエット中でも積極的に摂取することができます。また、食物繊維も多く含んでいるため、満腹感を得やすく、食事量を抑えることもできます。
ブロッコリーのダイエット効果
ブロッコリーには、ダイエット効果があります。低カロリーでありながら、満腹感を得られるため、摂取カロリーを減らすことができます。また、食物繊維も多く含まれているため、腸内環境を整え、便秘の改善にも役立ちます。
まとめ
ブロッコリーは、糖質量が3.1gと比較的低く、低糖質ダイエットに少し効果的な野菜です。さらに、ビタミンや食物繊維、カロリーが低いという特徴もあります。ダイエット中の方や健康を意識している方には、積極的に摂取していただきたい野菜です。ただし、個々の体質や状態によって効果は異なるため、適量を守りながら摂取することが大切です。
ブロッコリーは、低脂質ダイエットに使える!?
ブロッコリーは低脂質ダイエットに特に効果的
ブロッコリーは、低脂質ダイエットに特に効果的な野菜です。その理由を以下に説明します。
ブロッコリーの脂質含有量はわずか0.6g
ブロッコリーは、脂質含有量が非常に低い野菜です。100gあたりの脂質含有量はわずか0.6gであり、ダイエット中に摂取するのに適しています。脂質は高カロリーなため、低脂質の食材を選ぶことはダイエットの基本です。ブロッコリーはその点で優れた選択肢となります。
ブロッコリーに含まれる栄養素
ブロッコリーには、脂質以外にもさまざまな栄養素が含まれています。例えば、ビタミンCやビタミンK、食物繊維などが豊富に含まれています。これらの栄養素は、ダイエット中に必要な栄養素であり、健康的な体を維持するためにも重要です。ブロッコリーを摂取することで、脂質だけでなく他の栄養素もバランスよく摂ることができます。
ブロッコリーの調理方法
ブロッコリーは、さまざまな調理方法で味わうことができます。茹でる、蒸す、炒めるなど、好みや料理のバリエーションに合わせて調理することができます。ただし、できるだけシンプルな調理方法を選び、油を使わないようにすることがポイントです。油を使わずに調理することで、さらに脂質を抑えることができます。
まとめ
ブロッコリーは、低脂質ダイエットに特に効果的な野菜です。脂質含有量がわずか0.6gと非常に低く、他の栄養素も豊富に含まれています。さまざまな調理方法で味わうことができるので、ダイエット中でも飽きることなく楽しむことができます。ぜひブロッコリーを取り入れて、健康的なダイエットを実践してみてください。
最後に、ブロッコリーの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ブロッコリー」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 37 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 6.6 | g | |
└糖質 | 3.1 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 5.1 | g | 多い |
たんぱく質 | 5.4 | g | 低い |
脂質 | 0.6 | g | 低い |
「ブロッコリー」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 35 | % | 特になし |
水分 | 86.2 | g | 多い |
有機酸 | 0.3 | g | 多い |
灰分 | 1.2 | g | 普通 |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「ブロッコリー」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 7 | mg | 普通 |
カリウム | 460 | mg | 多い |
カルシウム | 50 | mg | 多い |
マグネシウム | 29 | mg | 普通 |
リン | 110 | mg | 普通 |
鉄 | 1.3 | mg | 多い |
亜鉛 | 0.8 | mg | 普通 |
銅 | 0.10 | mg | 普通 |
マンガン | 0.28 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 2 | μg | 普通 |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 11 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 900 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 7 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 900 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 75 | μg | 多い |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 3.0 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.4 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 210 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.17 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.23 | mg | 多い |
ナイアシン | 1.0 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.30 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.42 | mg | 多い |
ビオチン | 13.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 140 | mg | 多い |
廃棄部位: 茎葉/硝酸イオン:Tr
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。