このページでは梨のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
梨のカロリーは38kcal(100gあたり)!これってどうなの?
梨の可食部100gあたりのカロリーは、38kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1328位です。これは多い順にすると上位83%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「果物」ジャンルので梨のカロリーを評価すると、118件中98位です。これは上位から83%に位置するカロリーで、評価は同じく「低い」となります。
カロリー | 38Kcal |
全体での評価 | 1328位 / 1592件中(上位83%…低い) |
「果物」ジャンル内での評価 | 98位 / 118件中(上位83%…低い) |
梨はカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ梨のカロリーは低いの?なにが含まれているの?
引用元:サントリー
なぜ梨のカロリーは低いのか?
梨は果物の中でもカロリーが低いと評価されています。その理由を栄養データを参考に解説します。
カロリーが低い
梨の可食部100gあたりのカロリーは38kcalと非常に低いです。この低カロリーの秘密は、糖質、脂質、タンパク質の含有量にあります。
糖質が低い
梨の糖質は9gと低いです。糖質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎるとカロリーが増えてしまいます。梨は糖質が控えめなので、ダイエット中や健康を気にする方にもおすすめです。
食物繊維が普通
梨に含まれる食物繊維は0.9gです。食物繊維は腸内環境を整える効果があり、便通を促進する働きもあります。梨の食物繊維は普通の量ですが、他の果物と比較しても十分な量です。
タンパク質がかなり低い
梨のタンパク質は0.3gとかなり低いです。タンパク質は筋肉の材料として重要な栄養素ですが、梨はその点ではあまり期待できません。他の食材と組み合わせてバランスの取れた食事を摂ることが大切です。
脂質が低い
梨の脂質は0.1gと低いです。脂質はエネルギー源としても重要ですが、摂り過ぎるとカロリーが増えてしまいます。梨は脂質がほとんど含まれていないため、ダイエット中や健康を気にする方にも適しています。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「梨」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 9.0g | 4 | 36kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0.9g | 2 | 1.8kcal |
たんぱく質 | 0.3g | 4 | 1.2kcal |
脂質 | 0.1g | 9 | 0.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「梨」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、36kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
梨は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
梨は、低糖質ダイエットに使える?
梨は、糖質量が9gで、果物の中では中程度の糖分を含んでいます。しかし、低糖質ダイエットを考える際には、他の果物と比較して少し控えめな部類に入ります。
梨は低糖質ダイエットにどちらかというと不向きだが、糖質量は控えめ
低糖質ダイエットを実践している方々にとっては、果物は糖分の摂取源として制限を受けることが多いです。しかし、梨は他の果物と比べると糖質量がやや控えめですので、少量なら摂取しても問題ないと言えます。
梨の糖質量は9g
一般的な梨の糖質量は9gです。これは、果物の中では中程度の糖分を含んでいると言えます。しかし、他の果物と比べるとやや控えめな部類に入ります。
低糖質ダイエットには他の果物を選ぶべき
低糖質ダイエットを実践する際には、他の果物を選ぶ方が良いでしょう。例えば、イチゴやブルーベリーは糖質量が梨よりも少なく、さらに食物繊維も豊富です。これらの果物は、低糖質ダイエットにおいて糖分の摂取を制限しながらも、満足感を得ることができます。
梨の糖質量は控えめなので、適量を摂取することでバランスの良い食事に
梨は低糖質ダイエットにはどちらかというと不向きですが、糖質量が控えめなので、適量を摂取することでバランスの良い食事に取り入れることができます。梨にはビタミンCや食物繊維も含まれており、健康にも良い影響を与えます。
まとめ
梨は低糖質ダイエットにはどちらかというと不向きですが、糖質量は他の果物と比べると控えめです。低糖質ダイエットを実践する方々にとっては、他の果物を選ぶ方が良いでしょう。ただし、梨にはビタミンCや食物繊維も含まれており、適量を摂取することでバランスの良い食事に取り入れることができます。
梨は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
梨は、低脂質ダイエットに使える?
果物の中でも、特に梨は低脂質であることが知られています。梨は、ダイエット中の方にとって特に効果的な食材と言えるでしょう。
梨の低脂質成分
梨は、低脂質ダイエットに適している理由は、その成分にあります。梨に含まれる脂質はわずか0.1gであり、カロリーも低めです。そのため、摂取することで脂肪の摂取量を抑えることができます。
梨の食物繊維
また、梨には豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内環境を整える効果があり、便秘の改善にも役立ちます。さらに、食物繊維は満腹感を与える作用もありますので、ダイエット中には特に重要な栄養素です。
梨の水分
梨は、水分の含有量が非常に高い果物です。水分は、体内の代謝を促進し、老廃物の排出をサポートする働きがあります。また、水分の摂取は満腹感を与えるため、過食を防ぐ効果も期待できます。
梨の栄養素
梨には、ビタミンCやカリウム、食物繊維以外にも、さまざまな栄養素が含まれています。ビタミンCは、免疫力を高める効果がありますし、カリウムは血圧を下げる効果があります。これらの栄養素は、健康的なダイエットに欠かせないものです。
梨の食べ方
梨は、そのまま食べるだけでなく、サラダやスムージーにも利用することができます。また、梨の皮には食物繊維が多く含まれているため、できるだけ皮ごと摂取することをおすすめします。
低脂質ダイエットを実践している方にとって、梨は理想的な食材と言えるでしょう。低脂質でありながら、栄養素も豊富であるため、健康的なダイエットをサポートしてくれます。日々の食事に梨を取り入れて、理想の体型を手に入れましょう。
最後に、梨の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「梨」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 38 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 11.3 | g | |
└糖質 | 9.0 | g | 低い |
└食物繊維 | 0.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 0.3 | g | かなり低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「梨」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 15 | % | 特になし |
水分 | 88.0 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.3 | g | 低い |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「梨」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | Tr | mg | 無し |
カリウム | 140 | mg | 普通 |
カルシウム | 2 | mg | 低い |
マグネシウム | 5 | mg | 低い |
リン | 11 | mg | 低い |
鉄 | 0 | mg | 無し |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.06 | mg | 普通 |
マンガン | 0.04 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | Tr | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.1 | mg | 低い |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (5) | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB2 | Tr | mg | 無し |
ナイアシン | 0.2 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.14 | mg | 低い |
ビオチン | 0.5 | μg | 普通 |
ビタミンC | 3 | mg | 多い |
廃棄部位: 果皮及び果しん部
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。