このページではバナナのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
バナナのカロリーは93kcal(100gあたり)!これってどうなの?
バナナの可食部100gあたりのカロリーは、93kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中992位です。これは多い順にすると上位62%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「やや低い」です。
また、日本食品標準成分表の「果物」ジャンルのでバナナのカロリーを評価すると、118件中19位です。これは上位から16%に位置するカロリーで、評価は「高い」となります。
カロリー | 93Kcal |
全体での評価 | 992位 / 1592件中(上位62%…やや低い) |
「果物」ジャンル内での評価 | 19位 / 118件中(上位16%…高い) |
バナナはカロリーがやや低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜバナナのカロリーはやや低いの?なにが含まれているの?
バナナのカロリーはやや低い理由
バナナのカロリーは可食部100gあたり93kcalで、他の食材と比較して「やや低い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
糖質の量は普通
バナナは可食部100gあたり21.1gの糖質を含んでいます。この量は他の果物と比較して普通の範囲です。糖質はエネルギー源として働きますが、摂りすぎると体重増加の原因になることもあります。バナナは適度な糖質量であるため、カロリーがやや低いと評価されています。
食物繊維の量も普通
バナナには可食部100gあたり1.1gの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を整える役割があり、便通を促進する効果もあります。バナナの食物繊維量は普通の範囲であるため、カロリーがやや低いと評価されています。
タンパク質と脂質の量は低い
バナナには可食部100gあたり1.1gのタンパク質と0.2gの脂質が含まれています。これらの量は他の食材と比較して低いです。タンパク質は体の組織や筋肉の修復に関与し、脂質はエネルギー源として働きます。バナナのタンパク質と脂質の量が低いため、カロリーがやや低いと評価されています。
以上の理由から、バナナのカロリーはやや低いと言われています。バナナは栄養価の高い果物でありながら、適度なカロリー量を提供してくれるため、ダイエットや健康に気を使う人にとってもおすすめの食材です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「バナナ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 21.1g | 4 | 84.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 1.1g | 2 | 2.2kcal |
たんぱく質 | 1.1g | 4 | 4.4kcal |
脂質 | 0.2g | 9 | 1.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「バナナ」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、84.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
バナナは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
バナナは、低糖質ダイエットに使える?
果物の中でも特に人気のある「バナナ」は、その甘さと栄養価の高さから、多くの人に愛されています。しかし、糖質制限を行っている方や低糖質ダイエットを実践している方にとっては、バナナは避けるべき果物とされています。なぜなら、バナナには糖質が多く含まれており、その量はなんと21.1gもあります。
バナナの糖質量は高い
バナナは1本あたりの糖質量が21.1gと非常に高いです。一般的な糖質制限ダイエットでは、1日の糖質摂取量を20g以下に抑えることが推奨されています。そのため、バナナ1本を食べるだけで、糖質制限の目標値を超えてしまう可能性があります。
バナナの糖質は速やかに吸収される
さらに、バナナに含まれる糖質は、速やかに吸収される特徴があります。これは、バナナに含まれる糖質が単糖類である「ブドウ糖」と「果糖」から成り立っているためです。このような糖質は消化吸収が早く、血糖値の急激な上昇を引き起こす可能性があります。低糖質ダイエットでは、血糖値の急激な上昇を避けることが重要です。
バナナは低糖質ダイエットに不向き
以上の理由から、バナナは低糖質ダイエットには不向きな果物と言えます。糖質制限を行っている方や血糖値の管理が必要な方は、バナナの摂取を控えるべきです。代わりに、低糖質の果物としては、イチゴやキウイフルーツなどがおすすめです。これらの果物には糖質が少なく、食物繊維やビタミンも豊富に含まれています。
まとめ
バナナは美味しく栄養価も高い果物ですが、低糖質ダイエットを実践している方には避けるべき果物です。糖質量が多く、その糖質は速やかに吸収されるため、血糖値の急激な上昇を引き起こす可能性があります。低糖質ダイエットを行う際には、バナナの代わりに糖質が少ない果物を選ぶことが重要です。
バナナは、低脂質ダイエットに使える!?
バナナは、低脂質ダイエットに使える?
バナナは、多くの人に愛される果物の一つです。その美味しさと栄養価の高さから、健康やダイエットに関心のある人々にとって、バナナは魅力的な選択肢となっています。特に、低脂質ダイエットを実践している方々にとっては、バナナは特に効果的な果物と言えるでしょう。
バナナの低脂質な特徴
バナナは、そのまま食べるだけでなく、スムージーやデザートなどさまざまな形で楽しむことができます。その魅力の一つは、低脂質であることです。バナナ100gあたりの脂質量はわずか0.2gと非常に低いため、低脂質ダイエットを実践している人にとっては理想的な食材となります。
バナナのダイエット効果
バナナには、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。これらの栄養素は、ダイエットにおいて重要な役割を果たします。まず、食物繊維は腸内の善玉菌の増殖を促し、腸内環境を整える効果があります。また、食物繊維は水分を吸収し、腸内の排便を促進するため、便秘解消にも役立ちます。
さらに、バナナに含まれるビタミンやミネラルは、新陳代謝を促進し、エネルギー代謝を助ける働きがあります。これにより、脂肪の燃焼を促進し、ダイエット効果を高めることができます。また、バナナには糖質も含まれており、エネルギー源として活用されるため、運動前や運動中に摂取することで、パフォーマンス向上にもつながるでしょう。
バナナの食べ方のポイント
バナナを低脂質ダイエットに効果的に活用するためには、いくつかのポイントがあります。まず、バナナは熟すほど甘みが増し、糖質量も増えてしまいます。そのため、ダイエット中の方は、できるだけ未熟なバナナを選ぶことをおすすめします。また、バナナを単体で食べるだけでなく、他の低カロリーの食材と組み合わせることで、満腹感を得ることができます。
さらに、バナナは食物繊維を多く含んでいるため、よく噛んで食べることが大切です。十分な咀嚼をすることで、満腹感を得ることができるだけでなく、消化吸収もスムーズに行われます。
まとめ
バナナは、低脂質ダイエットに特に効果的な果物です。低脂質でありながら、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでおり、ダイエット効果を高めることができます。バナナを上手に活用し、バランスの取れた食事と適度な運動と併せて取り組むことで、健康的なダイエットが実現できるでしょう。
最後に、バナナの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「バナナ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 93 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 22.5 | g | |
└糖質 | 21.1 | g | 普通 |
└食物繊維 | 1.1 | g | 普通 |
たんぱく質 | 1.1 | g | 低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
「バナナ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 40 | % | 特になし |
水分 | 75.4 | g | 普通 |
有機酸 | 0.7 | g | 多い |
灰分 | 0.8 | g | 普通 |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「バナナ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | Tr | mg | 無し |
カリウム | 360 | mg | 多い |
カルシウム | 6 | mg | 低い |
マグネシウム | 32 | mg | 普通 |
リン | 27 | mg | 低い |
鉄 | 0.3 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.2 | mg | 低い |
銅 | 0.09 | mg | 普通 |
マンガン | 0.26 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 7 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 28 | μg | 多い |
└β-カロテン | 42 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 56 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 5 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.5 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (Tr) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.04 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.7 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.38 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.44 | mg | 普通 |
ビオチン | 1.4 | μg | 普通 |
ビタミンC | 16 | mg | 多い |
廃棄部位: 果皮及び果柄
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。