このページではりんごのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
りんごのカロリーは56kcal(100gあたり)!これってどうなの?
りんごの可食部100gあたりのカロリーは、56kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1225位です。これは多い順にすると上位76%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「果物」ジャンルのでりんごのカロリーを評価すると、118件中54位です。これは上位から45%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 56Kcal |
全体での評価 | 1225位 / 1592件中(上位76%…低い) |
「果物」ジャンル内での評価 | 54位 / 118件中(上位45%…平均的) |
りんごはカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜりんごのカロリーは低いの?なにが含まれているの?
なぜりんごのカロリーは低いのか?
りんごは、果物の中でもカロリーが比較的低いと評価されています。その理由は、以下の栄養データを参考にすると明らかです。
カロリー
りんごのカロリーは、可食部100gあたり56kcalとなっています。この値は他の食材と比較して「低い」と評価されています。
糖質
りんごに含まれる糖質は、可食部100gあたり13.5gです。この値は他の食材と比較して「普通」と評価されています。
食物繊維
りんごには、可食部100gあたり1.9gの食物繊維が含まれています。この値も他の食材と比較して「普通」と評価されています。
タンパク質
りんごに含まれるタンパク質は、可食部100gあたり0.2gです。この値は他の食材と比較して「かなり低い」と評価されています。
脂質
りんごに含まれる脂質は、可食部100gあたり0.3gです。この値も他の食材と比較して「低い」と評価されています。
以上の栄養データからわかるように、りんごはカロリーが低く、糖質や脂質も比較的少ない果物です。これはダイエットや健康に気をつけている方にとって、魅力的な食材と言えるでしょう。また、りんごには食物繊維も含まれており、腸の働きを促進する効果も期待できます。そのため、りんごは健康的な食生活を送りたい方にとって、積極的に摂取すべき果物と言えるのです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「りんご」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 13.5g | 4 | 54kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 1.9g | 2 | 3.8kcal |
たんぱく質 | 0.2g | 4 | 0.8kcal |
脂質 | 0.3g | 9 | 2.7kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「りんご」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、54kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
りんごは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
りんごは低糖質ダイエットに不向き
りんごは、一般的に健康に良いとされる果物の一つです。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、りんごはあまり適していないかもしれません。なぜなら、りんごには糖質が含まれており、その量は13.5gもあります。
低糖質ダイエットとは?
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らすダイエット方法の一つです。糖質は体内でブドウ糖に分解され、エネルギーとして利用されます。しかし、摂りすぎると余剰なエネルギーとして脂肪として蓄積されてしまいます。
りんごの糖質量
りんごの糖質量は、一般的に果物の中では中程度とされています。13.5gという数値は、低糖質ダイエットを実践している方にとっては多いと言えます。特に、1日の糖質摂取量を制限している場合には、りんごを摂取することで摂取量が大幅にオーバーしてしまう可能性があります。
代替品としての果物
低糖質ダイエットを実践している方には、りんごの代わりに他の果物を選ぶことをおすすめします。例えば、イチゴやブルーベリーなどは糖質量が比較的低く、ダイエットに適しています。また、野菜にも糖質が含まれていますが、緑黄色野菜などは糖質量が少なく、積極的に摂取することができます。
まとめ
りんごは一般的には健康に良い果物ですが、低糖質ダイエットを実践している方にとっては糖質量が多いため、適していないと言えます。代わりに、糖質量の少ない果物や野菜を摂取することをおすすめします。ダイエットを成功させるためには、自分に合った食材を選ぶことが重要です。
りんごは、低脂質ダイエットに使える!?
りんごは低脂質ダイエットに特に効果的
果物の中でも特にりんごは、低脂質ダイエットに効果的な食材として知られています。りんごは、低脂質でありながら栄養価も高く、健康的な食生活をサポートしてくれます。
りんごの脂質含有量はわずか0.3g
りんごの特徴の一つは、その低脂質な成分です。りんご100gあたりの脂質含有量はわずか0.3gと非常に低いため、ダイエット中でも安心して食べることができます。脂質はカロリーの高い栄養素であり、摂り過ぎると体重増加の原因となりますが、りんごはその心配がありません。
りんごに含まれる食物繊維がダイエットをサポート
りんごには、ダイエットに役立つ食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は食物を消化する際に膨らみ、満腹感を与える効果があります。また、便秘の解消にも効果的です。りんごを食べることで、満腹感を得ながらカロリー摂取を抑えることができます。
りんごに含まれるポリフェノールが代謝を促進
りんごには、ポリフェノールと呼ばれる抗酸化物質が豊富に含まれています。ポリフェノールは代謝を促進し、脂肪燃焼をサポートする効果があります。ダイエット中は代謝を高めることが重要であり、りんごの摂取によって効果的に代謝を促進することができます。
りんごはバランスの取れた食事の一部として
りんごは低脂質でありながら栄養価が高いため、バランスの取れた食事の一部として取り入れることがおすすめです。りんごはさまざまなビタミンやミネラルを含んでおり、健康的な体を維持するために必要な栄養素を補うことができます。ダイエット中でもりんごを食べることで、満足感を得ながら健康的な食生活を送ることができます。
まとめ
りんごは低脂質ダイエットに特に効果的な食材です。低脂質でありながら栄養価も高く、食物繊維やポリフェノールなどの成分がダイエットをサポートします。バランスの取れた食事の一部としてりんごを取り入れることで、健康的な食生活を送りながらダイエットを成功させることができます。
最後に、りんごの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「りんご」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 56 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 16.2 | g | |
└糖質 | 13.5 | g | 普通 |
└食物繊維 | 1.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 0.2 | g | かなり低い |
脂質 | 0.3 | g | 低い |
「りんご」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 8 | % | 特になし |
水分 | 83.1 | g | 多い |
有機酸 | 0.4 | g | 多い |
灰分 | 0.2 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「りんご」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | Tr | mg | 無し |
カリウム | 120 | mg | 普通 |
カルシウム | 4 | mg | 低い |
マグネシウム | 5 | mg | 低い |
リン | 12 | mg | 低い |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.05 | mg | 普通 |
マンガン | 0.04 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 22 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 10 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 27 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 2 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 2 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.01 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.1 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.05 | mg | 低い |
ビオチン | 0.7 | μg | 普通 |
ビタミンC | 6 | mg | 多い |
廃棄部位: 果しん部
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。