このページでは卵黄のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
卵黄のカロリーは336kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:キッコーマン
卵黄の可食部100gあたりのカロリーは、336kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中276位です。これは多い順にすると上位17%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「卵」ジャンルので卵黄のカロリーを評価すると、15件中1位です。これは上位から6%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 336Kcal |
全体での評価 | 276位 / 1592件中(上位17%…高い) |
「卵」ジャンル内での評価 | 1位 / 15件中(上位6%…高い) |
卵黄はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ卵黄のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:サントリー
卵黄のカロリーが高い理由
卵黄は可食部100gあたり336kcalという高いカロリーを持っています。これは他の食材と比較しても高いと評価されています。その理由について、以下の栄養データを参照して考えてみましょう。
糖質が低い
卵黄に含まれる糖質は6.7gで、他の食材と比較して低いです。糖質が低いため、エネルギー源としてのカロリーが主に脂質から供給されていると考えられます。
食物繊維が無し
卵黄には食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収を遅らせる効果があり、カロリーの吸収を抑える役割があります。しかし、卵黄には食物繊維が含まれていないため、カロリーの吸収が比較的早く行われると考えられます。
タンパク質が多い
卵黄には16.5gのタンパク質が含まれています。タンパク質は体の組織や筋肉の構成要素として重要な栄養素ですが、1gのタンパク質は4kcalのエネルギーを提供します。そのため、タンパク質の含有量が多いことが、卵黄のカロリーを高くしている一因と考えられます。
脂質が多い
卵黄には34.3gの脂質が含まれています。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを提供するため、脂質の含有量が多いことがカロリーを高くしています。また、卵黄には主に不飽和脂肪酸が含まれており、体に必要な栄養素としても重要ですが、摂取量には注意が必要です。
以上のように、卵黄のカロリーが高い理由は、糖質が低く、食物繊維が無く、タンパク質と脂質の含有量が多いことが挙げられます。これらの栄養データを踏まえると、卵黄はエネルギー源として非常に効果的な食材である一方で、摂取量には注意が必要です。バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「卵黄」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 6.7g | 4 | 26.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 16.5g | 4 | 66kcal |
脂質 | 34.3g | 9 | 308.7kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「卵黄」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、308.7kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
卵黄は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:dancyu
卵黄は、低糖質ダイエットに使える?
卵は、多くの栄養素を含んだ食材として知られています。その中でも、卵黄は特に注目されることがあります。しかし、低糖質ダイエットを考えている方にとっては、卵黄の糖質量が気になるところでしょう。
卵黄の糖質量は6.7g
卵黄の糖質量は、約6.7gとされています。一般的な低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を20g以下に抑えることが推奨されています。そのため、卵黄の糖質量は控えめと言えるでしょう。
卵黄は低糖質ダイエットにどちらかというと不向き
しかし、卵黄は低糖質ダイエットにはどちらかというと不向きな食材と言われています。なぜなら、卵黄には脂質やコレステロールが多く含まれており、これらの成分は糖質制限によってエネルギー源が制限されている身体にとっては、摂取すべきではないとされているからです。
卵黄は栄養価が高い
しかし、卵黄には栄養価が非常に高いという利点もあります。卵黄には、ビタミンAやビタミンE、ビタミンD、葉酸、鉄、亜鉛などの栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は、身体の健康維持に必要不可欠なものであり、バランスの取れた食事には欠かせません。
まとめ
卵黄は低糖質ダイエットにどちらかというと不向きな食材ですが、糖質量は控えめです。卵黄には栄養価が高く、多くの栄養素が含まれています。そのため、バランスの取れた食事の一部として摂取することはおすすめです。ただし、低糖質ダイエットを行う際には、総摂取カロリーや糖質摂取量を考慮し、適切な量を摂取するようにしましょう。
卵黄は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
卵黄の脂質含有量は34.3g
卵は一般的に、栄養価の高さから多くの人々に愛されています。しかし、卵黄には脂質が含まれており、その量はなんと34.3gもあります。このことから、卵黄は低脂質ダイエットには不向きとされています。
低脂質ダイエットとは?
低脂質ダイエットは、脂肪の摂取量を制限することで体重を減らすダイエット方法の一つです。脂質は高カロリーなため、摂取量を減らすことでカロリー摂取量を制限し、体重を減らすことができます。しかし、卵黄に含まれる高い脂質量は、このダイエット方法には合いません。
卵黄の脂質含有量の影響
卵黄の脂質含有量が高いため、低脂質ダイエットを行う際には摂取を控える必要があります。卵黄を多く摂取すると、ダイエットの効果が損なわれるだけでなく、脂質過多による健康リスクも考えられます。そのため、低脂質ダイエットを目指す方は、卵黄の摂取量には注意が必要です。
卵黄以外の選択肢
卵黄が低脂質ダイエットに不向きであることは確かですが、卵自体は栄養価が高く、たんぱく質やビタミンなどを豊富に含んでいます。そのため、卵黄を摂り過ぎずに、卵白を中心に摂取することで、低脂質ダイエットを実践することは可能です。
まとめ
卵黄は低脂質ダイエットには不向きな食材です。そのため、低脂質ダイエットを目指す方は、卵黄の摂取量には注意が必要です。卵自体は栄養価が高く、卵白を中心に摂取することで、バランスの取れた食事を実践することが重要です。健康的なダイエットを目指す際には、バランスの良い食事と適度な運動を組み合わせることが大切です。
最後に、卵黄の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「卵黄」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 336 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0.2 | g | |
└糖質 | 6.7 | g | 低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 16.5 | g | 多い |
脂質 | 34.3 | g | 多い |
「卵黄」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 49.6 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.7 | g | 普通 |
コレステロール | 1200 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「卵黄」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 53 | mg | 普通 |
カリウム | 100 | mg | 低い |
カルシウム | 140 | mg | 多い |
マグネシウム | 11 | mg | 低い |
リン | 540 | mg | 多い |
鉄 | 4.8 | mg | 多い |
亜鉛 | 3.6 | mg | 多い |
銅 | 0.13 | mg | 多い |
マンガン | 0.08 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 110 | μg | 多い |
セレン | 47 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 12 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 690 | μg | 多い |
└α-カロテン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン | 2 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 41 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 24 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 690 | μg | 多い |
ビタミンD | 12.0 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 4.5 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 1.6 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
ビタミンK | 39 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.21 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.45 | mg | 多い |
ナイアシン | 0 | mg | 無し |
ビタミンB6 | 0.31 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 3.5 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 3.60 | mg | 多い |
ビオチン | 65.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
ビタミンD: ビタミンD活性代謝物を含む(ビタミンD活性代謝物を含まない場合: 4.5 µg)/試料:通常の鶏卵(栄養成分が増減されていないもの)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。