このページではチャーハンのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
チャーハンのカロリーは206kcal(100gあたり)!これってどうなの?
チャーハンの可食部100gあたりのカロリーは、206kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中595位です。これは多い順にすると上位37%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「料理」ジャンルのでチャーハンのカロリーを評価すると、55件中12位です。これは上位から21%に位置するカロリーで、評価は「高い」となります。
カロリー | 206Kcal |
全体での評価 | 595位 / 1592件中(上位37%…平均的) |
「料理」ジャンル内での評価 | 12位 / 55件中(上位21%…高い) |
チャーハンはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜチャーハンのカロリーは平均的?なにが含まれているの?
なぜチャーハンのカロリーは平均的のか?
チャーハンは、可食部100gあたり206kcalのカロリーを持ち、他の食材と比較して「平均的」と評価されています。その理由について、以下の栄養データを参照して考察してみましょう。
カロリー
チャーハンは、可食部100gあたり206kcalのエネルギーを提供します。この値は、他の食材と比較して平均的と評価されています。チャーハンはごはんを主成分としているため、炭水化物の含有量が多く、エネルギー源としての役割を果たしています。また、チャーハンには油を使用することも多いため、脂質の含有量も一定の割合で含まれています。
糖質
チャーハンは、可食部100gあたり31.4gの糖質を含んでいます。この値は他の食材と比較して普通と評価されています。ごはんを主成分としているため、炭水化物の含有量が多くなっています。糖質はエネルギー源として重要な栄養素であり、適度な摂取が求められます。
食物繊維
チャーハンは、可食部100gあたり1.9gの食物繊維を含んでいます。この値は他の食材と比較して普通と評価されています。食物繊維は消化を助け、腸内環境を整える役割があります。チャーハンには野菜や豆類などの食材が含まれることもあり、一定の量の食物繊維が摂取できます。
タンパク質
チャーハンは、可食部100gあたり5gのタンパク質を含んでいます。この値は他の食材と比較して低いと評価されています。チャーハンは主にごはんと野菜を使用しているため、動物性のタンパク質は少なくなっています。タンパク質は体の組織や筋肉の修復に必要な栄養素であり、適度な摂取が求められます。
脂質
チャーハンは、可食部100gあたり5.2gの脂質を含んでいます。この値は他の食材と比較して普通と評価されています。チャーハンには油を使用することが多く、脂質の含有量も一定の割合で含まれています。脂質はエネルギー源として重要な栄養素であり、適度な摂取が求められます。
以上の栄養データから、チャーハンのカロリーは平均的と評価されていることがわかります。ごはんを主成分としているため、炭水化物や脂質の含有量が一定の割合で含まれています。また、食物繊維の含有量も一定の範囲で摂取できるため、バランスの良い食事として適していると言えます。ただし、タンパク質の含有量は少ないため、他の食材と組み合わせて摂取することが重要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「チャーハン」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 31.4g | 4 | 125.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 1.9g | 2 | 3.8kcal |
たんぱく質 | 5g | 4 | 20kcal |
脂質 | 5.2g | 9 | 46.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「チャーハン」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、125.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
チャーハンは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
チャーハンは、低糖質ダイエットに使える?
チャーハンは、多くの人にとって身近な料理の一つです。しかし、糖質制限をしている方にとっては、チャーハンは避けるべき食べ物とされています。なぜなら、チャーハンは糖質量が31.4gもあり、糖質制限には適さない食品だからです。
チャーハンの糖質量
チャーハンの糖質量は、一般的なレシピで作られた場合、約31.4gです。この量は、糖質制限をしている方にとってはかなり高い数値です。糖質制限ダイエットでは、1日の糖質摂取量を20g以下に抑えることが推奨されていますので、チャーハンはその目標には遠く及びません。
チャーハンの糖質源
チャーハンの糖質源は、ご飯と糖質の多い具材です。ご飯は主成分として使用されますが、ご飯自体にも糖質が含まれています。また、チャーハンには野菜や肉、エビなどの具材が入りますが、これらも糖質を含んでいます。特に、糖質の多い具材を使用した場合、糖質量はさらに増えてしまいます。
糖質制限ダイエットとは
糖質制限ダイエットは、糖質の摂取を制限することで、体重の減少や血糖値の安定を目指すダイエット方法です。糖質はエネルギー源として身体に取り込まれますが、摂り過ぎると余分なエネルギーとして蓄えられてしまいます。そのため、糖質制限ダイエットでは、糖質の摂取量を制限することで、脂肪の燃焼を促進し、体重の減少を目指します。
チャーハンは低糖質ダイエットに不向き
以上の理由から、チャーハンは低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。糖質制限をしている方は、糖質量が高い食品を避ける必要がありますので、チャーハンは控えるべきです。代わりに、糖質の少ない食材を使用した料理を選ぶことが大切です。例えば、野菜や豆腐を主成分とした糖質の少ない炒め物やサラダなどがおすすめです。
糖質制限ダイエットを成功させるためには、糖質量を抑えた食事を心がけることが重要です。チャーハンは美味しい料理ですが、糖質制限ダイエットにおいては避けるべき食品となりますので、注意が必要です。
チャーハンは、低脂質ダイエットに使える!?
チャーハンは、低脂質ダイエットに使える?
チャーハンは、低脂質ダイエットにどちらかというと不向きだが、脂質の量は控えめ
チャーハンは、多くの人にとって大好物です。しかし、ダイエット中の方にとっては、脂質の摂取量が気になるところです。そこで、チャーハンが低脂質ダイエットに使えるかについて考えてみましょう。
チャーハンの脂質量は控えめ
まず、チャーハンの脂質量は控えめです。一般的なチャーハンの脂質量は、100gあたり5.2g程度です。これは、他の高脂質の料理と比べると、かなり少ない方です。そのため、脂質を制限したい方にとっては、チャーハンは選択肢の一つとなり得ます。
ただし、低脂質ダイエットには不向き
しかし、チャーハンは低脂質ダイエットにはどちらかというと不向きです。なぜなら、チャーハンには他の高脂質の食材が多く使われることがあります。例えば、豚肉やベーコン、ソーセージなどです。これらの食材には脂質が多く含まれており、低脂質ダイエットの目的には合いません。
また、チャーハンは一般的に油で炒めるため、その分脂質の摂取量も増えます。特に、店舗で提供されるチャーハンは、多くの油を使用していることがあります。そのため、低脂質ダイエットを行いたい方にとっては、チャーハンは避けるべき料理と言えるでしょう。
まとめ
チャーハンは、低脂質ダイエットに使えるかというと、どちらかというと不向きです。脂質の量は控えめではありますが、他の高脂質の食材が多く使われることや、油で炒めることによる脂質の摂取量の増加が課題となります。低脂質ダイエットを行いたい方は、他の料理を選ぶことをおすすめします。
最後に、チャーハンの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「チャーハン」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 206 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 33.3 | g | |
└糖質 | 31.4 | g | 普通 |
└食物繊維 | 1.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 5 | g | 低い |
脂質 | 5.2 | g | 普通 |
「チャーハン」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 55.1 | g | 普通 |
有機酸 | 0.1 | g | 多い |
灰分 | 1.4 | g | 普通 |
コレステロール | - | mg | 無し |
食塩相当量 | 1.3 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「チャーハン」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 510 | mg | 多い |
カリウム | 69 | mg | 低い |
カルシウム | 10 | mg | 低い |
マグネシウム | 8 | mg | 低い |
リン | 56 | mg | 普通 |
鉄 | 0.3 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.7 | mg | 普通 |
銅 | 0.09 | mg | 普通 |
マンガン | 0.3 | mg | 多い |
ヨウ素 | 9 | μg | 多い |
セレン | 4 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 普通 |
モリブデン | 26 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 8 | μg | 多い |
└α-カロテン | 67 | μg | 多い |
└β-カロテン | 35 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 69 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 14 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.2 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.8 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 1.1 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
ビタミンK | 8 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.04 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.4 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.27 | mg | 普通 |
ビオチン | 2.8 | μg | 多い |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
冷凍食品を調理したもの/食物繊維:AOAC2011.25法
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。