このページではチョコレートのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
チョコレートのカロリーは530kcal(100gあたり)!これってどうなの?
チョコレートの可食部100gあたりのカロリーは、530kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中57位です。これは多い順にすると上位3%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「菓子」ジャンルのでチョコレートのカロリーを評価すると、137件中7位です。これは上位から5%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 530Kcal |
全体での評価 | 57位 / 1592件中(上位3%…高い) |
「菓子」ジャンル内での評価 | 7位 / 137件中(上位5%…高い) |
チョコレートはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜチョコレートのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
チョコレートのカロリーが高い理由
チョコレートのカロリーは、可食部100gあたり530kcalと非常に高いです。これは、以下の栄養データを参照すると理解することができます。
糖質が多い
チョコレートには糖質が46.7g含まれており、これは他の食材と比較して非常に多いです。糖質はエネルギー源として働きますが、過剰摂取すると体内に蓄積され、肥満や糖尿病のリスクを高める可能性があります。
食物繊維が多い
一方で、チョコレートには食物繊維も7.7g含まれています。食物繊維は消化吸収を遅らせる効果があり、満腹感を与えることができます。しかし、糖質と同様に摂りすぎると消化不良や腸のトラブルを引き起こす可能性があります。
脂質が多い
チョコレートには脂質が37.7g含まれており、これも他の食材と比較して多いです。脂質はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取すると体内に蓄積され、肥満や動脈硬化のリスクを高める可能性があります。
タンパク質は普通
一方、チョコレートにはタンパク質が5.8g含まれており、他の食材と比較しては普通です。タンパク質は体の組織を作るために必要な栄養素ですが、チョコレートは主に糖質や脂質の供給源として知られています。
まとめ
チョコレートのカロリーが高い理由は、糖質や脂質の含有量が多いことにあります。これらの栄養素を過剰摂取すると、肥満や糖尿病、動脈硬化などのリスクが高まる可能性があります。適度な摂取量を守りながら、美味しいチョコレートを楽しむことが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「チョコレート」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 46.7g | 4 | 186.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 7.7g | 2 | 15.4kcal |
たんぱく質 | 5.8g | 4 | 23.2kcal |
脂質 | 37.7g | 9 | 339.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「チョコレート」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、339.3kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
チョコレートは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
チョコレートは、低糖質ダイエットに使える?
菓子の中でも特に人気が高い「チョコレート」。しかし、糖質量が46.7gということから、低糖質ダイエットには不向きと言われています。
糖質量が高いチョコレート
チョコレートは、砂糖やカカオバターなどを主成分としており、その糖質量は非常に高いです。一般的なチョコレートの糖質量は、100gあたり46.7gとされています。これは、低糖質ダイエットを実践している人にとっては、大きな問題となります。
低糖質ダイエットのポイント
低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで体重を減らすダイエット方法です。糖質はエネルギー源として利用されるため、摂りすぎると体内に余分なエネルギーが蓄積されてしまいます。そのため、低糖質ダイエットでは、糖質の摂取量を抑えることが重要です。
チョコレートの糖質制限
チョコレートは、その甘さや食べ応えから、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。しかしながら、低糖質ダイエットを実践している場合、チョコレートの糖質量は制限しなければなりません。例えば、100gのチョコレートには約46.7gの糖質が含まれています。これは、一般的な低糖質ダイエットの目標である1日の糖質摂取量を超えてしまうことになります。
代替品としてのチョコレート
しかし、チョコレートが完全に低糖質ダイエットに不向きというわけではありません。低糖質のチョコレートやダークチョコレートなど、糖質量の少ないバリエーションも存在します。これらのチョコレートを選ぶことで、糖質摂取を抑えながらもチョコレートの味わいを楽しむことができます。
まとめ
チョコレートは、糖質量が46.7gということから、低糖質ダイエットには不向きと言えます。しかし、低糖質のチョコレートやダークチョコレートなどを選ぶことで、糖質摂取を抑えながらもチョコレートの味わいを楽しむことができます。適切な量を守りながら、チョコレートを楽しむことが大切です。
チョコレートは、低脂質ダイエットに使える!?
チョコレートは低脂質ダイエットに不向き
「チョコレートは低脂質ダイエットに使える?」という疑問がありますが、実はチョコレートは低脂質ダイエットには不向きな食品です。以下にその理由を説明します。
チョコレートの脂質量
まず、チョコレートには高い脂質量が含まれています。一般的なチョコレートの脂質量は37.7gであり、低脂質ダイエットには適していません。低脂質ダイエットでは、脂質の摂取量を制限することが重要ですが、チョコレートはその制限を超えてしまう可能性があります。
チョコレートの砂糖量
また、チョコレートには砂糖も多く含まれています。砂糖は高カロリーであり、低脂質ダイエットでは砂糖の摂取も制限されます。チョコレートに含まれる砂糖の量は、低脂質ダイエットには適していないと言えます。
チョコレートのカロリー
さらに、チョコレートは高カロリーな食品です。低脂質ダイエットでは、カロリーの摂取も制限されます。チョコレートを摂取することで、ダイエットの目的であるカロリー制限を守ることが難しくなる可能性があります。
代替品の選択
低脂質ダイエットを実践する際には、チョコレートの代わりに低脂質なお菓子やスナックを選ぶことが重要です。例えば、果物やヨーグルト、ナッツなどは低脂質であり、ダイエットに適しています。
まとめ
チョコレートは低脂質ダイエットには不向きな食品です。脂質や砂糖、カロリーの摂取量を制限することが求められる低脂質ダイエットにおいて、チョコレートはその制限に反する要素を含んでいます。代わりに、低脂質なお菓子やスナックを選ぶことで、健康的なダイエットを実践することができます。
最後に、チョコレートの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「チョコレート」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 530 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 52.6 | g | |
└糖質 | 46.7 | g | 多い |
└食物繊維 | 7.7 | g | 多い |
たんぱく質 | 5.8 | g | 普通 |
脂質 | 37.7 | g | 多い |
「チョコレート」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 0.6 | g | 低い |
有機酸 | 2.8 | g | 多い |
灰分 | 1.5 | g | 普通 |
コレステロール | 4 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「チョコレート」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 9 | mg | 普通 |
カリウム | 430 | mg | 多い |
カルシウム | 60 | mg | 多い |
マグネシウム | 130 | mg | 多い |
リン | 210 | mg | 多い |
鉄 | 4 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.8 | mg | 多い |
銅 | 0.91 | mg | 多い |
マンガン | 0.94 | mg | 多い |
ヨウ素 | 2 | μg | 多い |
セレン | 4 | μg | 多い |
クロム | 45 | μg | 多い |
モリブデン | 9 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 6 | μg | 多い |
└α-カロテン | 7 | μg | 多い |
└β-カロテン | 20 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 24 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 8 | μg | 普通 |
ビタミンD | 1.5 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.8 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 8.4 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.3 | mg | 多い |
ビタミンK | 6 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.12 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.11 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.8 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.2 | mg | 普通 |
ビオチン | 6.6 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
テオブロミン: 0.5 g、カフェイン: 0.1g、ポリフェノール: 1.4 g/食物繊維:AOAC2011.25法
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。