このページではビスケットのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ビスケットのカロリーは422kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ビスケットの可食部100gあたりのカロリーは、422kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中105位です。これは多い順にすると上位6%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「菓子」ジャンルのでビスケットのカロリーを評価すると、137件中27位です。これは上位から19%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 422Kcal |
全体での評価 | 105位 / 1592件中(上位6%…高い) |
「菓子」ジャンル内での評価 | 27位 / 137件中(上位19%…高い) |
ビスケットはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜビスケットのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
ビスケットのカロリーが高い理由
ビスケットは、可食部100gあたり422kcalという高いカロリーを持っています。その理由について考えてみましょう。
糖質の多さ
ビスケットの栄養データを見ると、糖質が77.8gと多いことがわかります。糖質は体内でエネルギー源として利用されますが、摂りすぎると余剰のエネルギーとなり、脂肪として蓄積される可能性があります。そのため、ビスケットの高いカロリーは、糖質の多さによるものと考えられます。
食物繊維の多さ
また、ビスケットには食物繊維も2.3g含まれています。食物繊維は消化吸収されにくく、腸内環境を整える効果がありますが、同時にカロリーも含んでいます。そのため、食物繊維の多さもビスケットの高いカロリーに寄与している要因と言えます。
タンパク質と脂質の含有量
一方で、ビスケットのタンパク質と脂質の含有量は、普通とされています。タンパク質は体の組織や筋肉の構成要素となりますが、ビスケットに含まれるタンパク質の量はそれほど多くありません。同様に、脂質もエネルギー源として利用されますが、ビスケットの脂質量は普通とされています。
以上のことから、ビスケットのカロリーが高い理由は、糖質や食物繊維の多さによるものと考えられます。ビスケットを食べる際には、適量を守りながらバランスの良い食事を心掛けることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ビスケット」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 77.8g | 4 | 311.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 2.3g | 2 | 4.6kcal |
たんぱく質 | 7.6g | 4 | 30.4kcal |
脂質 | 10.0g | 9 | 90kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ビスケット」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、311.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ビスケットは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
ビスケットは、低糖質ダイエットに使える?
ビスケットは、一般的な菓子の一種であり、多くの方に親しまれています。しかし、糖質制限を目指す低糖質ダイエットを実践している方にとっては、ビスケットは避けるべき食品とされています。
ビスケットの糖質量は高い
ビスケットの糖質量は、一般的なものであれば100gあたり77.8gとなっています。この糖質量は、低糖質ダイエットを実践している方にとっては非常に高いものと言えます。糖質制限を目指す方は、1日の糖質摂取量を制限する必要がありますが、ビスケットを食べることで一気に多くの糖質を摂取してしまうことになります。
ビスケットは血糖値を急上昇させる
ビスケットには、小麦粉や砂糖が主成分として使用されています。これらの成分は消化されると、血糖値を急上昇させる作用があります。低糖質ダイエットを実践している方は、血糖値の急上昇を避ける必要があります。ビスケットを摂取することで、血糖値が急上昇し、その後の血糖値の急降下による空腹感や食欲増進のリスクが高まることになります。
ビスケットは低糖質ダイエットに不向き
以上の理由から、ビスケットは低糖質ダイエットには不向きな食品とされています。低糖質ダイエットを実践する方は、ビスケットの摂取を控えるか、代替品を選ぶことが重要です。代替品としては、低糖質のお菓子やスナック菓子、または自家製の低糖質ビスケットを選ぶことができます。
低糖質ダイエットを実践する方は、食品の糖質量や血糖値への影響を意識する必要があります。ビスケットは糖質量が高く、血糖値を急上昇させるため、適切な選択肢ではありません。健康なダイエットを実現するためには、糖質制限に配慮した食事選びが重要です。
ビスケットは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:DELISH KITCHEN
ビスケットは、低脂質ダイエットに使える?
ビスケットは、多くの人々にとっておいしいおやつや朝食の一部として親しまれています。しかし、ビスケットは低脂質ダイエットには不向きな食品とされています。なぜなら、ビスケットには多くの脂質が含まれており、ダイエット中に適切な栄養バランスを保つことが難しいからです。
ビスケットの脂質量
ビスケットの脂質量は一般的に10g程度です。低脂質ダイエットを行う場合、1日の脂質摂取量は20g以下が推奨されています。つまり、ビスケットを食べるだけで半分の脂質摂取量を超えてしまうことになります。これでは、ダイエットの効果が期待できません。
ビスケットの他の問題点
さらに、ビスケットには糖分やカロリーも多く含まれています。これらの成分は、ダイエット中に制限する必要があるものです。ビスケットを食べることで、糖分やカロリーの摂取量が増えてしまい、ダイエットの妨げになる可能性があります。
代替策
低脂質ダイエットを行う場合、ビスケットの代わりに他の食品を選ぶことが重要です。例えば、野菜や果物、ヨーグルトなどは低脂質であり、ダイエット中に適しています。また、ビスケットの中には低脂質のものもありますが、その場合でも摂取量には注意が必要です。
まとめ
ビスケットは低脂質ダイエットには不向きな食品です。脂質や糖分、カロリーが多く含まれており、適切な栄養バランスを保つことが難しいためです。ダイエット中は、ビスケットの代わりに低脂質な食品を選ぶことをおすすめします。健康的な体重管理のためには、バランスの取れた食事と適度な運動が重要です。
最後に、ビスケットの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ビスケット」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 422 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 77.8 | g | |
└糖質 | 77.8 | g | 多い |
└食物繊維 | 2.3 | g | 多い |
たんぱく質 | 7.6 | g | 普通 |
脂質 | 10.0 | g | 普通 |
「ビスケット」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 2.6 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 2.0 | g | 多い |
コレステロール | 10 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0.8 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ビスケット」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 320 | mg | 多い |
カリウム | 140 | mg | 普通 |
カルシウム | 330 | mg | 多い |
マグネシウム | 22 | mg | 普通 |
リン | 96 | mg | 普通 |
鉄 | 0.9 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.5 | mg | 普通 |
銅 | 0.12 | mg | 普通 |
マンガン | 0.58 | mg | 多い |
ヨウ素 | 4 | μg | 多い |
セレン | 4 | μg | 多い |
クロム | 2 | μg | 多い |
モリブデン | 9 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 18 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 6 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 6 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 18 | μg | 普通 |
ビタミンD | Tr | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.9 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.3 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0.8 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.4 | mg | 多い |
ビタミンK | 2 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.13 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.22 | mg | 多い |
ナイアシン | 1.0 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | - | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.63 | mg | 多い |
ビオチン | 2.2 | μg | 普通 |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
乳幼児用としてカルシウム、 ビタミン等添加品あり
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。