このページではおから(生)のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
おから(生)のカロリーは88kcal(100gあたり)!これってどうなの?
おから(生)の可食部100gあたりのカロリーは、88kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1017位です。これは多い順にすると上位63%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「やや低い」です。
また、日本食品標準成分表の「豆」ジャンルのでおから(生)のカロリーを評価すると、68件中59位です。これは上位から86%に位置するカロリーで、評価は「かなり低い」となります。
カロリー | 88Kcal |
全体での評価 | 1017位 / 1592件中(上位63%…やや低い) |
「豆」ジャンル内での評価 | 59位 / 68件中(上位86%…かなり低い) |
おから(生)はカロリーがやや低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜおから(生)のカロリーはやや低いの?なにが含まれているの?
おから(生)のカロリーはなぜやや低いのか?
おから(生)は、可食部100gあたり88kcalというカロリーがやや低いと評価されています。その理由について、以下の栄養データを参照しながら説明します。
糖質がかなり低い
おから(生)に含まれる糖質は、可食部100gあたり3.2gとかなり低いです。糖質の摂取量が少ないため、カロリーも低くなります。糖質はエネルギー源となるため、その量が少ないことでカロリーも低くなるのです。
食物繊維が多い
おから(生)には、可食部100gあたり11.5gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収されにくく、腸内の善玉菌のエサとなるため、腸内環境を整える効果があります。また、食物繊維は満腹感を与えるため、食事の量を抑えることができます。そのため、食物繊維の多さがカロリーの低さにつながっていると考えられます。
タンパク質と脂質は普通
おから(生)に含まれるタンパク質は、可食部100gあたり6.1gであり、脂質は3.6gです。タンパク質と脂質はエネルギー源となるため、その量が多いほどカロリーも高くなります。おから(生)のタンパク質と脂質は普通の量であり、他の食材と比較して特に高くも低くもありません。そのため、タンパク質と脂質の量がカロリーの低さには影響していないと考えられます。
以上の理由から、おから(生)のカロリーがやや低いのは、糖質が少なく、食物繊維が多いことが主な要因となっています。おから(生)は低カロリーながら栄養価が高いため、ダイエットや健康志向の方にとって優れた食材と言えるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「おから(生)」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.2g | 4 | 12.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 11.5g | 2 | 23kcal |
たんぱく質 | 6.1g | 4 | 24.4kcal |
脂質 | 3.6g | 9 | 32.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「おから(生)」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、32.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
おから(生)は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
おから(生)は、低糖質ダイエットに使える?
おから(生)は、糖質量が3.2gで、低糖質ダイエットに少し効果的?
おから(生)の糖質量は3.2g
おから(生)は、豆()から作られる食材であり、糖質量は3.2gです。低糖質ダイエットを実践している方にとって、この数字は非常に魅力的に映るかもしれません。糖質制限を行っている方は、通常、1日の糖質摂取量を制限するため、低糖質な食材を選ぶことが重要です。おから(生)は、その点で優れていると言えるでしょう。
おから(生)は低糖質ダイエットに効果的?
低糖質ダイエットを実践している方にとって、おから(生)は少し効果的な食材と言えます。糖質摂取を抑えることで、血糖値の上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐことができます。おから(生)の糖質量が3.2gと比較的低いため、糖質制限を行っている方にとっては嬉しい選択肢となるでしょう。
おから(生)の利点
おから(生)には、糖質量が低いだけでなく、食物繊維やタンパク質も豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。また、タンパク質は筋肉の合成に必要な栄養素であり、ダイエット中における筋肉の維持や増加に役立ちます。そのため、おから(生)を摂取することで、糖質制限だけでなく、健康的なダイエットをサポートすることができます。
おから(生)の活用方法
おから(生)は、料理の材料として様々な使い方ができます。例えば、おからハンバーグやおからパンケーキなど、糖質を抑えたおいしいメニューを作ることができます。また、おから(生)をスムージーやヨーグルトに混ぜることで、食物繊維やタンパク質を摂取しながら、満腹感を得ることもできます。
まとめ
おから(生)は、糖質量が3.2gと比較的低く、低糖質ダイエットに少し効果的な食材です。糖質制限を行っている方にとって、おから(生)は嬉しい選択肢となります。また、食物繊維やタンパク質も豊富に含まれており、健康的なダイエットをサポートすることができます。さまざまな料理に活用して、おいしい食事を楽しみながら、理想の体型を目指しましょう。
おから(生)は、低脂質ダイエットに使える!?
おから(生)は、低脂質ダイエットに使える?
おから(生)は、低脂質ダイエットにどちらかというと不向きだが、脂質の量は控えめです。
おから(生)の脂質量は3.6g
おから(生)は、豆()の中でも脂質量が比較的低い食品です。100gあたりの脂質量は3.6gであり、他の豆類と比較しても控えめな値です。
低脂質ダイエットには不向きな食品
一般的に、低脂質ダイエットを行う際には、脂質の摂取を制限する必要があります。しかし、おから(生)は低脂質ダイエットにはあまり適していない食品と言えます。
おから(生)の主な栄養素
おから(生)には、脂質以外の栄養素も含まれています。例えば、食物繊維やタンパク質、カルシウム、鉄などが含まれており、バランスの取れた食事には適した食材です。
脂質を控えたい場合の注意点
低脂質ダイエットを行う場合には、おから(生)を摂取する際にも注意が必要です。おから(生)は他の食材と組み合わせて料理をすることが多いため、その他の材料に含まれる脂質の量も考慮する必要があります。
まとめ
おから(生)は低脂質ダイエットにはあまり向いていない食品ですが、脂質の量は他の豆類と比較して控えめです。バランスの取れた食事の一部として摂取することで、栄養素を補給することができますが、脂質を控えたい場合には他の食材との組み合わせにも注意が必要です。
最後に、おから(生)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「おから(生)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 88 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 13.8 | g | |
└糖質 | 3.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 11.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 6.1 | g | 普通 |
脂質 | 3.6 | g | 普通 |
「おから(生)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 75.5 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「おから(生)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 5 | mg | 普通 |
カリウム | 350 | mg | 多い |
カルシウム | 81 | mg | 多い |
マグネシウム | 40 | mg | 多い |
リン | 99 | mg | 普通 |
鉄 | 1.3 | mg | 多い |
亜鉛 | 0.6 | mg | 普通 |
銅 | 0.14 | mg | 多い |
マンガン | 0.40 | mg | 多い |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 1 | μg | 普通 |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 45 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 2.8 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.4 | mg | 多い |
ビタミンK | 8 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.11 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.2 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.31 | mg | 普通 |
ビオチン | 4.1 | μg | 多い |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。