このページではきな粉のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
きな粉のカロリーは451kcal(100gあたり)!これってどうなの?
きな粉の可食部100gあたりのカロリーは、451kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中87位です。これは多い順にすると上位5%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「豆」ジャンルのできな粉のカロリーを評価すると、68件中2位です。これは上位から2%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 451Kcal |
全体での評価 | 87位 / 1592件中(上位5%…高い) |
「豆」ジャンル内での評価 | 2位 / 68件中(上位2%…高い) |
きな粉はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜきな粉のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜきな粉のカロリーは高いのか?
「きな粉」は、豆の粉末であり、可食部100gあたり451kcalという高いカロリーを持っています。この高いカロリーの理由について、以下の栄養データを参考に考えてみましょう。
糖質
「きな粉」は、可食部100gあたり13.9gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源として働きますが、他の食材と比較しては普通の量です。
食物繊維
「きな粉」は、可食部100gあたり18.1gの食物繊維を含んでいます。食物繊維は消化吸収がされにくく、満腹感を与える効果があります。この多い食物繊維の含有量が、カロリーの高さに一因となっている可能性が考えられます。
タンパク質
「きな粉」は、可食部100gあたり36.7gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の組織や筋肉の構成要素として重要な栄養素ですが、他の食材と比較しても多い量です。
脂質
「きな粉」は、可食部100gあたり25.7gの脂質を含んでいます。脂質もエネルギー源として働きますが、他の食材と比較しても多い量です。
以上の栄養データから、きな粉のカロリーが高い理由は、糖質、食物繊維、タンパク質、脂質の含有量が多いためと考えられます。特に、食物繊維とタンパク質の含有量が多いことが、カロリーの高さに大きく関与していると言えます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「きな粉」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 13.9g | 4 | 55.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 18.1g | 2 | 36.2kcal |
たんぱく質 | 36.7g | 4 | 146.8kcal |
脂質 | 25.7g | 9 | 231.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「きな粉」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、231.3kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
きな粉は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
きな粉は、低糖質ダイエットに使える?
豆の一種である「きな粉」は、糖質量が13.9gと比較的高い食品です。そのため、「きな粉は低糖質ダイエットに不向き」と言われています。
きな粉の糖質量は13.9g
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取量を制限することが重要です。糖質を摂りすぎると、血糖値が急上昇し、脂肪の蓄積や体重増加の原因となります。そのため、低糖質食品を選ぶことが大切です。
しかし、きな粉は糖質量が13.9gと比較的高く、低糖質ダイエットには不向きとされています。特に、糖質制限を厳しく行っている方や糖質制限を目指している方にとっては、きな粉は避けるべき食品となります。
きな粉の主な成分
きな粉は、主に炭水化物やタンパク質、脂質などの成分からなります。炭水化物の中でも糖質が主成分であり、その量が13.9gとなっています。また、タンパク質や脂質の量は少なく、糖質が主要な栄養素となっています。
低糖質ダイエットにおすすめの食品
低糖質ダイエットを行う際には、きな粉の代わりに低糖質な食品を選ぶことがおすすめです。例えば、野菜や魚、鶏肉、卵などは糖質量が少なく、栄養価も高い食品です。これらの食品を積極的に摂取することで、糖質制限を実践しやすくなります。
まとめ
きな粉は、糖質量が13.9gと比較的高く、低糖質ダイエットには不向きな食品です。糖質制限を目指す方や糖質制限を厳しく行っている方は、きな粉の摂取を控えることが重要です。代わりに、低糖質な野菜や魚、鶏肉、卵などを積極的に摂取することで、健康的な低糖質ダイエットを実践することができます。
きな粉は、低脂質ダイエットに使える!?
きな粉は、低脂質ダイエットに不向き
低脂質ダイエットは、健康的な体重管理や生活習慣改善を目指す人々にとって一般的な方法です。低脂質食品は、脂肪摂取を抑えるために重要な役割を果たします。しかし、一部の人々が「きな粉」を低脂質ダイエットの一部として使用することを考えることがあるかもしれません。
きな粉の脂質含有量
きな粉は、脂質の含有量が25.7gあります。この数値は、低脂質ダイエットにおいては非常に高いと言えます。低脂質ダイエットでは、通常1日の脂質摂取量を20g以下に抑えることが推奨されています。そのため、きな粉はこの目標を達成する上で適切な選択肢ではありません。
きな粉の他の栄養価
きな粉は、脂質以外の栄養素も含んでいます。たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが含まれており、健康に良い影響を与えることがあります。しかし、低脂質ダイエットを目指す場合、脂質摂取量を抑えることが重要なため、きな粉の他の栄養価はその効果を相殺してしまう可能性があります。
低脂質ダイエットの適切な食品選択
低脂質ダイエットを成功させるためには、脂質含有量が低い食品を選ぶことが重要です。例えば、野菜や果物、魚、鶏肉などは低脂質であり、栄養価も高いため、低脂質ダイエットに適しています。また、脂質の摂取量を抑えるために調理方法にも注意を払うことが必要です。蒸したり焼いたりするなど、脂を使わずに調理する方法がおすすめです。
まとめ
きな粉は、その高い脂質含有量から見ると、低脂質ダイエットには不向きな食品です。低脂質ダイエットを目指す場合は、脂質含有量が低い食品を選ぶことが重要です。野菜や果物、魚、鶏肉などがおすすめです。きな粉は他の栄養価も含んでいますが、脂質摂取量を抑えることが重要なため、適切な選択肢ではありません。
最後に、きな粉の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「きな粉」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 451 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 28.5 | g | |
└糖質 | 13.9 | g | 普通 |
└食物繊維 | 18.1 | g | 多い |
たんぱく質 | 36.7 | g | 多い |
脂質 | 25.7 | g | 多い |
「きな粉」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 4.0 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 5.1 | g | 多い |
コレステロール | (Tr) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「きな粉」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1 | mg | 低い |
カリウム | 2000 | mg | 多い |
カルシウム | 190 | mg | 多い |
マグネシウム | 260 | mg | 多い |
リン | 660 | mg | 多い |
鉄 | 8.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 4.1 | mg | 多い |
銅 | 1.12 | mg | 多い |
マンガン | 2.75 | mg | 多い |
ヨウ素 | Tr | μg | 無し |
セレン | 5 | μg | 多い |
クロム | 12 | μg | 多い |
モリブデン | 380 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 3 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 4 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | Tr | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.7 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 1.2 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 11.0 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 8.6 | mg | 多い |
ビタミンK | 27 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.24 | mg | 多い |
ナイアシン | 2.2 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.52 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.01 | mg | 多い |
ビオチン | 31.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
(100 g:292mL、100 mL:34g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。