このページではひじきのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ひじきのカロリーは180kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ひじきの可食部100gあたりのカロリーは、180kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中669位です。これは多い順にすると上位42%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「藻」ジャンルのでひじきのカロリーを評価すると、39件中17位です。これは上位から43%に位置するカロリーで、評価は同じく「平均的」となります。
カロリー | 180Kcal |
全体での評価 | 669位 / 1592件中(上位42%…平均的) |
「藻」ジャンル内での評価 | 17位 / 39件中(上位43%…平均的) |
ひじきはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜひじきのカロリーは平均的?なにが含まれているの?
なぜひじきのカロリーは平均的のか?
「ひじき」は、可食部100gあたり180kcalのカロリーを持ち、他の食材と比較して「平均的」と評価されています。では、なぜひじきのカロリーは平均的なのでしょうか?以下の栄養データを参照しながら、その理由について考えてみましょう。
カロリーが平均的な理由
ひじきは、可食部100gあたり180kcalのカロリーを持っています。この値は、他の食材と比較して平均的と評価されています。その理由は、以下の栄養データから読み取ることができます。
糖質が低い
ひじきに含まれる糖質は、可食部100gあたり6.8gです。この値は低いと評価されており、カロリーの面で抑えられていることが分かります。糖質が低いため、血糖値の上昇を抑える効果があり、ダイエットや血糖管理に適しています。
食物繊維が多い
ひじきには、可食部100gあたり51.8gの食物繊維が含まれています。この値は多いと評価されており、満腹感を与える効果があります。食物繊維は消化吸収を遅らせるため、カロリーの吸収を抑える効果も期待できます。
タンパク質と脂質が普通
ひじきに含まれるタンパク質は、可食部100gあたり9.2gであり、脂質は3.2gです。これらの値は普通と評価されており、バランスの良い栄養素の摂取ができることを示しています。タンパク質は筋肉の合成に関与し、脂質はエネルギー源として活用されます。
以上の栄養データから、ひじきのカロリーが平均的である理由が分かりました。糖質が低く、食物繊維が多いことに加え、タンパク質と脂質のバランスも良いため、健康的な食事に適しています。ひじきを積極的に取り入れることで、バランスの取れた食生活を送ることができるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ひじき」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 6.8g | 4 | 27.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 51.8g | 2 | 103.6kcal |
たんぱく質 | 9.2g | 4 | 36.8kcal |
脂質 | 3.2g | 9 | 28.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ひじき」のカロリー内訳です。一番多いのは食物繊維で、103.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ひじきは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ひじきは、低糖質ダイエットに使える?
藻の一種である「ひじき」は、糖質量が6.8gとなっています。そのため、「ひじきは低糖質ダイエットにどちらかというと不向きだが、糖質量は控えめ」と言えます。
ひじきの糖質量
ひじきは、一般的な海藻の中でも比較的糖質量が少ない部類に入ります。100gあたりの糖質量は6.8gとなっており、低糖質ダイエットを実践している方にとっては控えめな値と言えるでしょう。
ひじきの特徴
ひじきは、食物繊維やミネラル、ビタミンなどの栄養素を豊富に含んでいます。特に食物繊維は多く含まれており、腸内環境を整える効果があります。また、ミネラルやビタミンもバランスよく摂取することができます。
ひじきの糖質制限との相性
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取量を制限することが求められます。そのため、糖質量が6.8gというひじきは、どちらかというと制限には不向きと言えます。しかし、糖質量が控えめであることから、少量ならば低糖質ダイエットに取り入れることもできるでしょう。
ひじきの摂り方
ひじきは、煮物や炒め物、サラダなど様々な料理に活用することができます。煮ることで糖質が一部抜けるため、ダイエット中でも食べることができます。ただし、量を控えめにすることが重要です。
まとめ
ひじきは、低糖質ダイエットにはどちらかというと不向きですが、糖質量は控えめです。そのため、少量ならば低糖質ダイエットに取り入れることもできます。ひじきには食物繊維や栄養素が豊富に含まれており、健康にも良い食材です。適量を守りながら、バランスの取れた食事を心がけましょう。
ひじきは、低脂質ダイエットに使える!?
ひじきは、低脂質ダイエットに使える?
藻の一種である「ひじき」は、日本料理や和食でよく使われる食材です。その特徴的な風味や食感から、多くの人々に親しまれています。しかし、ひじきを低脂質ダイエットの一部として利用することは、どの程度有効なのでしょうか?
ひじきの脂質の量は控えめ
ひじきは、低脂質ダイエットにおいてはどちらかと言えば不向きな食材とされています。しかし、その脂質の量は控えめであることが分かっています。ひじき100gあたりの脂質の量は、わずか3.2gです。この数値を見ると、ひじきは脂質を摂りすぎないようにするために適した食材であると言えます。
ひじきの利点と注意点
ひじきには、脂質以外にも様々な栄養素が含まれています。例えば、食物繊維やミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれています。これらの栄養素は、健康維持やダイエットにおいて重要な役割を果たします。
しかし、ひじきには注意点もあります。ひじきにはヨウ素が多く含まれており、ヨウ素過剰症のリスクがあるため、摂りすぎには注意が必要です。また、ひじきにはカリウムも含まれていますが、カリウムを制限しなければならない人には適していません。
ひじきを低脂質ダイエットに取り入れる方法
ひじきを低脂質ダイエットに取り入れる際には、適切な量を摂ることが重要です。一般的には、ひじきを主食の一部として摂ることが推奨されています。例えば、ご飯の上にひじきをトッピングする、ひじきご飯を作るなどの方法があります。
また、ひじきを調理する際には、油を使わずに調理することが望ましいです。脂質を控えたい場合には、ひじきの煮物やサラダなどがおすすめです。これらの方法でひじきを利用することで、低脂質ダイエットに役立てることができます。
まとめ
ひじきは低脂質ダイエットにどちらかというと不向きな食材ですが、脂質の量は控えめです。その他にもひじきには様々な栄養素が含まれており、健康維持やダイエットに役立つことがあります。ただし、ヨウ素やカリウムの摂りすぎには注意が必要です。適切な量を摂り、脂質を控えた調理方法でひじきを利用することで、低脂質ダイエットに取り入れることができます。
最後に、ひじきの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ひじき」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 180 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 58.4 | g | |
└糖質 | 6.8 | g | 低い |
└食物繊維 | 51.8 | g | 多い |
たんぱく質 | 9.2 | g | 普通 |
脂質 | 3.2 | g | 普通 |
「ひじき」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 6.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 22.7 | g | 多い |
コレステロール | Tr | mg | 無し |
食塩相当量 | 4.7 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「ひじき」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 1800 | mg | 多い |
カリウム | 6400 | mg | 多い |
カルシウム | 1000 | mg | 多い |
マグネシウム | 640 | mg | 多い |
リン | 93 | mg | 普通 |
鉄 | 6.2 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.0 | mg | 普通 |
銅 | 0.14 | mg | 多い |
マンガン | 0.82 | mg | 多い |
ヨウ素 | 45000 | μg | 多い |
セレン | 7 | μg | 多い |
クロム | 26 | μg | 多い |
モリブデン | 17 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 2 | μg | 多い |
└β-カロテン | 4400 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 18 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 4400 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 360 | μg | 多い |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 5.0 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.4 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 580 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.09 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.42 | mg | 多い |
ナイアシン | 1.8 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.30 | mg | 普通 |
ビオチン | 17.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
ステンレス釜で煮熟後乾燥したもの
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。