このページではあおのりのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
あおのりのカロリーは249kcal(100gあたり)!これってどうなの?
あおのりの可食部100gあたりのカロリーは、249kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中456位です。これは多い順にすると上位28%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「藻」ジャンルのであおのりのカロリーを評価すると、39件中2位です。これは上位から5%に位置するカロリーで、評価は同じく「高い」となります。
カロリー | 249Kcal |
全体での評価 | 456位 / 1592件中(上位28%…高い) |
「藻」ジャンル内での評価 | 2位 / 39件中(上位5%…高い) |
あおのりはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜあおのりのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
「あおのり」のカロリーが高い理由
あおのりのカロリーは、可食部100gあたり249kcalと非常に高いです。これは、以下の栄養データからもわかるように、他の食材と比較して多くの栄養素を含んでいるためです。
糖質の量は普通
あおのりの糖質は15.7gで、他の食材と比較すると普通の量です。糖質はエネルギー源となるため、カロリーの一部を占めています。
食物繊維の量は多い
あおのりは、可食部100gあたり35.2gの食物繊維を含んでいます。食物繊維は消化吸収されにくいため、カロリーにはほとんど影響を与えませんが、食物繊維は腸内環境を整えたり、便通を促進する役割があります。
タンパク質の量は多い
あおのりは、可食部100gあたり29.4gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の組織や筋肉の構成要素であり、エネルギー源としても機能します。そのため、タンパク質の含有量が多いことが、あおのりのカロリーの高さにつながっています。
脂質の量は普通
あおのりの脂質は5.2gで、他の食材と比較すると普通の量です。脂質はエネルギー源となるため、カロリーの一部を占めていますが、あおのりの脂質量は他の栄養素に比べて少ないため、カロリーの主な要因ではありません。
以上の栄養データからわかるように、あおのりは糖質や脂質の量は普通ですが、食物繊維とタンパク質の含有量が多いため、カロリーが高くなっています。これらの栄養素は、健康維持や体の機能維持に必要なものですので、適度な量を摂取することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「あおのり」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 15.7g | 4 | 62.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 35.2g | 2 | 70.4kcal |
たんぱく質 | 29.4g | 4 | 117.6kcal |
脂質 | 5.2g | 9 | 46.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「あおのり」のカロリー内訳です。一番多いのはたんぱく質で、117.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
あおのりは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
あおのりは低糖質ダイエットに不向き
あおのりは、日本料理や寿司などによく使われる海藻の一種です。美味しくて栄養価も高いため、多くの人々に親しまれています。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、注意が必要な食材と言えます。
あおのりの糖質量が15.7g
あおのりの糖質量は、100gあたり15.7gとなっています。一般的な低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を20g以下に抑えることが推奨されています。そのため、あおのりを大量に摂取すると、糖質制限の範囲を超えてしまう可能性があります。
あおのりの主な成分
あおのりには、糖質以外にも様々な栄養素が含まれています。たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、健康に良い影響を与えることが知られています。しかし、低糖質ダイエットでは、糖質摂取を極力抑えることが求められるため、これらの栄養素を摂取するためにあおのりを選ぶことは難しいのが現実です。
低糖質ダイエットにおすすめの食材
低糖質ダイエットを実践する際には、あおのりの代わりに糖質量の少ない食材を選ぶことが重要です。例えば、野菜や魚、豆腐、卵などは糖質量が比較的低く、栄養価も高い食材です。これらを積極的に取り入れることで、健康的な低糖質ダイエットを実現することができます。
まとめ
あおのりは美味しくて栄養価も高い海藻ですが、低糖質ダイエットには不向きな食材です。糖質量が15.7gと比較的高く、糖質制限の範囲を超える可能性があります。低糖質ダイエットを実践する際には、あおのりの代わりに糖質量の少ない食材を選ぶことが大切です。野菜や魚、豆腐、卵などを積極的に摂取し、健康的なダイエットを目指しましょう。
あおのりは、低脂質ダイエットに使える!?
あおのりは、低脂質ダイエットに使える?
あおのりは、一般的には低脂質とされていますが、実際の脂質の量は控えめです。脂質は、私たちの体にとって必要な栄養素ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まります。そのため、低脂質ダイエットを実践している方にとって、あおのりはどのような役割を果たすのでしょうか。
あおのりの脂質量は控えめ
まず、あおのりの脂質量は控えめです。一般的なあおのりの脂質量は、100gあたり5.2g程度です。これは、他の食材と比較しても非常に低い値です。したがって、あおのりを食事に取り入れることで、脂質摂取量を抑えることができます。
あおのりの栄養素
また、あおのりには他の栄養素も含まれています。例えば、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。これらの栄養素は、私たちの健康維持に重要な役割を果たします。低脂質ダイエットを実践する際には、脂質だけでなく、他の栄養素もバランスよく摂取することが重要です。その点で、あおのりは良い選択肢と言えるでしょう。
あおのりの利用方法
あおのりは、さまざまな料理に利用することができます。例えば、お寿司やサラダ、スープなどに加えることで、食事のバリエーションを増やすことができます。また、あおのりには風味や食感があり、料理にアクセントを加えることができます。低脂質ダイエットを実践する際には、あおのりを上手に活用することで、食事の満足感を高めることもできるでしょう。
まとめ
あおのりは、低脂質ダイエットにどちらかというと不向きと言えますが、脂質の量は控えめです。そのため、脂質摂取量を抑えたい方にとって、あおのりは良い選択肢と言えるでしょう。また、あおのりには他の栄養素も含まれており、バランスの良い食事を実現するためにも役立ちます。あおのりを上手に活用して、低脂質ダイエットを楽しみながら実践しましょう。
最後に、あおのりの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「あおのり」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 249 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 41.0 | g | |
└糖質 | 15.7 | g | 普通 |
└食物繊維 | 35.2 | g | 多い |
たんぱく質 | 29.4 | g | 多い |
脂質 | 5.2 | g | 普通 |
「あおのり」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 6.5 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 17.8 | g | 多い |
コレステロール | Tr | mg | 無し |
食塩相当量 | 8.1 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「あおのり」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3200 | mg | 多い |
カリウム | 2500 | mg | 多い |
カルシウム | 750 | mg | 多い |
マグネシウム | 1400 | mg | 多い |
リン | 390 | mg | 多い |
鉄 | 77.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.6 | mg | 多い |
銅 | 0.58 | mg | 多い |
マンガン | 13.00 | mg | 多い |
ヨウ素 | 2700 | μg | 多い |
セレン | 7 | μg | 多い |
クロム | 39 | μg | 多い |
モリブデン | 18 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 2200 | μg | 多い |
└β-カロテン | 20000 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 81 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 21000 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 1700 | μg | 多い |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 2.5 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 3 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.92 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 1.66 | mg | 多い |
ナイアシン | 6.3 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.50 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 41.6 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.57 | mg | 多い |
ビオチン | 71.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 62 | mg | 多い |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。