このページではわさびのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
わさびのカロリーは89kcal(100gあたり)!これってどうなの?
わさびの可食部100gあたりのカロリーは、89kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1008位です。これは多い順にすると上位63%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「やや低い」です。
また、日本食品標準成分表の「野菜」ジャンルのでわさびのカロリーを評価すると、221件中22位です。これは上位から9%に位置するカロリーで、評価は「高い」となります。
カロリー | 89Kcal |
全体での評価 | 1008位 / 1592件中(上位63%…やや低い) |
「野菜」ジャンル内での評価 | 22位 / 221件中(上位9%…高い) |
わさびはカロリーがやや低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜわさびのカロリーはやや低いの?なにが含まれているの?
なぜわさびのカロリーはやや低いのか?
「わさび」は野菜の中でもカロリーがやや低い食材として評価されています。その理由について、以下の栄養データを参考にご説明いたします。
カロリーがやや低い
「わさび」のカロリーは可食部100gあたり89kcalとなっており、他の食材と比較してやや低いと評価されています。これは、わさびの成分によるものです。
糖質は普通
わさびの糖質は可食部100gあたり14gとなっており、他の食材と比較して普通と評価されています。糖質の量が普通であることからも、カロリーがやや低い理由は糖質には関係ないことがわかります。
食物繊維が多い
わさびには食物繊維が豊富に含まれており、可食部100gあたり4.4gとなっています。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を持続させる効果があります。そのため、わさびの食物繊維の多さがカロリーをやや低くしている一因と考えられます。
タンパク質は普通
わさびのタンパク質は可食部100gあたり5.6gとなっており、他の食材と比較して普通と評価されています。タンパク質の量が普通であることからも、カロリーがやや低い理由はタンパク質には関係ないことがわかります。
脂質が低い
わさびの脂質は可食部100gあたり0.2gとなっており、他の食材と比較して低いと評価されています。脂質はカロリーの主要な源となるため、わさびの低脂質がカロリーをやや低くしている要因と考えられます。
以上の栄養データから、わさびのカロリーがやや低い理由は、食物繊維の多さと脂質の低さによるものと言えます。食物繊維は満腹感を持続させ、脂質の少なさはカロリーを抑える効果があります。健康を考えた食事には、わさびを積極的に取り入れることがおすすめです。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「わさび」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 14.0g | 4 | 56kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 4.4g | 2 | 8.8kcal |
たんぱく質 | 5.6g | 4 | 22.4kcal |
脂質 | 0.2g | 9 | 1.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「わさび」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、56kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
わさびは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キューピー
わさびは、低糖質ダイエットに使える?
野菜の中でも特に刺激的な風味を持つ「わさび」は、料理に欠かせない存在です。しかし、糖質制限を行っている方にとっては、その糖質量が気になるところです。
わさびの糖質量は14g
実際に、わさびの糖質量は14gとされています。これは、一般的な低糖質ダイエットにおいては、かなり高い数値と言えるでしょう。
わさびは低糖質ダイエットに不向き
そのため、「わさびは低糖質ダイエットには不向き」という結論になります。糖質制限を行っている方は、糖質摂取を極力抑える必要がありますので、わさびの摂取は控えた方が良いでしょう。
低糖質ダイエットは、血糖値の急激な上昇を抑えることによって、体脂肪の燃焼を促進すると言われています。しかし、わさびに含まれる糖質は、この目的には逆行してしまう可能性があります。
わさびの代替品を探す
わさびの辛味や風味を楽しみたい場合は、他の低糖質の調味料やスパイスを使用することをおすすめします。例えば、からしや辛味唐辛子などが代替品として挙げられます。
また、わさび自体にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、健康に良い効果があることも事実です。ですが、低糖質ダイエットを重視する場合は、他の野菜や調味料から栄養を摂取することを考えた方が良いでしょう。
まとめ
わさびは、低糖質ダイエットにおいては不向きな食材であることが分かりました。糖質制限を行っている方は、わさびの摂取を控え、代わりに他の低糖質の調味料やスパイスを活用することが大切です。健康を重視する場合でも、バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。
わさびは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キリン
わさびは、低脂質ダイエットに使える?
野菜の中でも、わさびは低脂質であることが知られています。わさびには、100gあたり0.2gの脂質が含まれています。この低脂質の特徴から、わさびは低脂質ダイエットに特に効果的な食材と言えるでしょう。
わさびの低脂質効果
わさびには、脂質を抑える効果があります。低脂質ダイエットを行う際には、脂質の摂取量を制限することが重要です。わさびを使うことで、食事の脂質摂取量を減らすことができます。
また、わさびには辛味成分が含まれています。この辛味成分には、新陳代謝を促進する効果があります。新陳代謝が活発になることで、脂肪の燃焼が促されます。その結果、脂肪の蓄積を抑えることができ、ダイエット効果が期待できます。
わさびの適切な摂取方法
わさびを効果的に低脂質ダイエットに活用するためには、適切な摂取方法が重要です。まず、わさびは生のままで食べることが一般的です。生のわさびには、辛味成分や栄養素が豊富に含まれています。
また、わさびは調味料としても利用されます。和食料理には欠かせないわさびですが、適量を使うことが大切です。過剰な摂取は胃に負担をかけるだけでなく、辛味成分の効果も逆効果となる可能性があります。
まとめ
わさびは低脂質ダイエットに特に効果的な食材です。低脂質であることに加え、辛味成分が新陳代謝を促進する効果もあります。適切な摂取方法を守りながら、わさびを取り入れることで、より効果的な低脂質ダイエットが可能となるでしょう。
最後に、わさびの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「わさび」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 89 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 18.4 | g | |
└糖質 | 14.0 | g | 普通 |
└食物繊維 | 4.4 | g | 多い |
たんぱく質 | 5.6 | g | 普通 |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
「わさび」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 30 | % | 特になし |
水分 | 74.2 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.5 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0.1 | mg | 低い |
アルコール | - | g | 無し |
「わさび」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 24 | mg | 普通 |
カリウム | 500 | mg | 多い |
カルシウム | 100 | mg | 多い |
マグネシウム | 46 | mg | 多い |
リン | 79 | mg | 普通 |
鉄 | 0.8 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.7 | mg | 普通 |
銅 | 0.03 | mg | 低い |
マンガン | 0.14 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 1 | μg | 多い |
セレン | 9 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン | 7 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 7 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 1 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.4 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 49 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.15 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.6 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.32 | mg | 多い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.20 | mg | 普通 |
ビオチン | 3.5 | μg | 多い |
ビタミンC | 75 | mg | 多い |
廃棄部位: 側根基部及び葉柄/硝酸イオン: 0.1 g
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。