このページでは、野菜のせりを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
せりのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはせりの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 17 | Kcal | かなり低い |
炭水化物 | 3.3 | g | |
└糖質 | 1.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 2.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 2.0 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、野菜分類に所属する正式名称「せり 茎葉 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、せりがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
せりはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:キッコーマン
せりとは?どんな食材?
せりは、日本の伝統的な野菜の一つであり、日本料理によく使用される食材です。主に山間部で自生しており、春から初夏にかけて収穫されます。せりは、独特の香りと苦味があり、食欲をそそる味わいが特徴です。
せりの特徴
せりは、茎と葉が長い楕円形をしており、茎の部分は細長くてしなやかです。葉は深緑色で、細かい歯があるため、見た目も美しいです。また、せりは水分を多く含んでいるため、食感がシャキシャキとしています。
せりの栄養価
せりには、ビタミンCやビタミンA、食物繊維などが豊富に含まれています。特にビタミンCは、免疫力を高める効果があります。また、せりにはカルシウムや鉄分も含まれており、骨や血液の健康維持に役立ちます。
せりの使い方
せりは、生で食べることもできますが、一般的には炒め物や和え物、スープなどに使われます。炒めると香りが引き立ち、苦味も和らぐため、料理にアクセントを加えることができます。また、せりの茎は歯ごたえがあり、葉は食感が柔らかいため、料理のバリエーションを広げることができます。
まとめ
せりは、日本料理において重要な役割を果たす野菜の一つです。独特の香りと苦味があり、食欲をそそる味わいが特徴です。栄養価も高く、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。さまざまな料理に活用することで、食事のバランスや味わいを豊かにすることができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はせりがダイエットにどう役立つか説明します!
せりはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:キリン
1. 低カロリーでダイエットに適している
せりは可食部100gあたり17kcalと、非常に低カロリーです。カロリー摂取量を抑えたい方やダイエット中の方にとって、せりは優れた食材と言えます。低カロリーながらも栄養価が高く、満腹感を得ることができます。健康的な食事を心掛けたい方にとって、せりは理想的な選択肢となるでしょう。
2. 食物繊維が豊富で腸内環境を改善する
せりには可食部100gあたり2.5gの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする効果もあります。このため、せりを摂取することで腸内環境を改善し、血糖値の上昇を抑えることができます。健康な体を維持するためには、食物繊維の摂取が重要です。
3. 脂質や塩分が少なく、健康的な食事に適している
せりは可食部100gあたり脂質が0.1g、塩分が0gと、非常に少ない量です。脂質や塩分の摂り過ぎは生活習慣病のリスクを高める要因となりますが、せりはその心配がありません。脂質や塩分を控えたい方にとって、せりは健康的な食事に取り入れることができる食材です。
以上のように、せりは低カロリーでダイエットに適しており、食物繊維が豊富で腸内環境を改善し、脂質や塩分が少なく健康的な食事に適しています。健康を意識した食生活を送りたい方にとって、せりは積極的に取り入れるべき食材と言えるでしょう。
おすすめ:せりのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
せりに含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:キッコーマン
「せり」の特徴
「せり」は、以下の3つの特徴があります。
1. カリウムや鉄が多く含まれています
「せり」は、可食部100gあたりに410mgのカリウムや1.6mgの鉄が含まれています。カリウムは体内の水分バランスを調整し、筋肉の収縮や神経伝達にも関与しています。一方、鉄は赤血球の形成や酸素の運搬に重要な役割を果たしています。これらの栄養素が豊富に含まれているため、「せり」は健康維持に役立つ食材と言えます。
2. ナトリウムやカルシウムは普通の量が含まれています
「せり」には、可食部100gあたりに19mgのナトリウムや34mgのカルシウムが含まれています。ナトリウムは体内の水分バランスや神経伝達に関与していますが、過剰摂取は高血圧や体液不足の原因となることがあります。一方、カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です。このように、「せり」はナトリウムやカルシウムを適度な量で摂取できる食材と言えます。
3. 亜鉛や銅、マンガンは多く含まれています
「せり」には、可食部100gあたりに0.3mgの亜鉛、0.15mgの銅、1.24mgのマンガンが含まれています。亜鉛は免疫力の維持や傷の治りを促進するために必要な栄養素です。銅は酵素の働きを助け、体内の鉄の代謝にも関与しています。また、マンガンは酵素の活性化や抗酸化作用に重要な役割を果たしています。これらの栄養素が豊富に含まれているため、「せり」は栄養バランスを整える上で有益な食材と言えます。
せりに含まれるビタミンを解説!
引用元:サントリー
「せり」のビタミン含有量の特徴
1. ビタミンAの特徴
- レチノールやα-カロテンは含まれていません。
- しかし、β-カロテンやβ-クリプトキサンチン、β-カロテン当量、レチノール活性当量は多く含まれています。
- これらの成分は、免疫力の向上や視力の維持に役立ちます。
2. ビタミンEの特徴
- α-トコフェロールはふつうの含有量です。
- 一方、β-トコフェロールやγ-トコフェロールは多く含まれています。
- ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎ、健康な肌や髪を維持するのに役立ちます。
3. その他のビタミン含有量
- ビタミンKは多く含まれています。
- ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸はふつうの含有量です。
- ビタミンCも多く含まれています。
- 一方、ビタミンD、ビタミンB12、葉酸、ビオチンは含まれていません。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次はせりの使用例としてレシピをご紹介します。
せりを使ったレシピ20選!
#1 せりのおひたし
せり、しょうゆ、かつお節、しょうゆ、みりん
ゆでたせりをしょうゆとみりんに浸して作るおひたしのレシピ。しょうゆとみりんのうま味を含んださわやかな味わいのせりとかつおぶしの風味を合わせて楽しめる一品です。…
レシピを見る#2 せりと牛肉の炒めもの
せり、牛もも肉切り落とし、にんにく、サラダ油、黒こしょう
おつまみにぴったりであっという間にできるスパイシーな炒め物のレシピ。独特の香りのせりが牛肉としっかりマッチ。…
レシピを見る#3 鶏肉とせりのシンプル雑煮
鶏もも肉、せり、ゆず(皮)、しょうゆ、みりん、かつおだし
せりとゆずの豊かな香りと鶏肉の旨味をぎゅっと閉じ込めた、シンプルで優しい味わいのお雑煮です。ゆずがアクセントとなり、さっぱりといただけます。…
レシピを見る#4 せりとベーコンのさっと炒め
せり、ベーコン、にんにく、オリーブ油、粗挽き黒こしょう
せりとベーコンを活用した、フライパンひとつで作れる炒め物のレシピ。味付けは、塩・黒こしょうのみです。…
レシピを見る#5 豚肉とせりの香りパスタ
スパゲティ、豚ひき肉、せり、ミニトマト、にんにく、赤唐辛子、サラダ油、しょうゆ、砂糖、等
せりの豊かな香りがたまらないパスタのレシピ。トマトや赤唐辛子を加えて、見た目も華やかに仕上げましょう。…
レシピを見る#6 かにかまとせりのごま和え
海からサラダフレーク」、せり、ねりごま、すりごま、しょうゆ、砂糖
かにかまとせりを使ったレシピ。このレシピは切って混ぜるだけですので簡単に作ることができます。…
レシピを見る#7 せりとわかめのナムル
せり、乾燥わかめ、おろしにんにく、ごま油
わかめとせりを使った食感を楽しめるナムルレシピ。おろしにんにくの香りがよく、ナムルでもご飯がすすむ一品です。…
レシピを見る#8 せりとかにの卵とじ鍋
かにかま、せり、しめじ、溶き卵、バター、しょうゆ、のり、白すりごま
バターでソテーしたかにかまと香りの良いせりが合う、卵とじ鍋のレシピ。バターで焼いたかにかまとしめじを、調味した出し汁で煮ます。…
レシピを見る#9 鶏肉とせりの鍋
鶏もも肉、ごぼう、ねぎ、木綿豆腐、せり、えのきたけ、かつおだし、みりん、しょうゆ、等
鶏肉の旨味が詰まった簡単な鍋料理のレシピ。鶏肉の他にせりやごぼう、木綿豆腐、えのきを使った、食べ応え十分な鍋料理です。…
レシピを見る#10 せりと鶏ささ身の和え物
鶏ささ身、こしょう、せり、料理酒、わさび(すりおろし)、しょうゆ、みりん
せりと鶏ささ身を使った、簡単な和え物のレシピ。せりの香りと食感が楽しめる副菜メニューです。…
レシピを見る#11 せりと油揚げ、のりのサラダ
せり、油揚げ、焼きのり、しょうゆ、砂糖、ごま油、わさび
ほんのり苦みが美味しいせりを使った和風サラダのレシピ。フライパンで香ばしくパリパリに焼いた油揚げと焼きのりを合わせて、隠し味にわさびを効かせた手作りドレッシングでいただきます。…
レシピを見る#13 爽やかな香りが心地よい、せりたっぷりの"カムジャタン"
豚スペアリブ、じゃがいも、玉ねぎ、せり、煮干し、えごま実、にんにく、生姜、コチュジャン、等
豚の背骨とじゃがいもを煮込んだ韓国鍋「カムジャタン」のアレンジレシピ。このレシピではえごまの葉をせりで代用して、鍋の濃厚な味わいのなかに爽やかな香りとシャキシャキとした食感を際立たせています。…
レシピを見る#14 せりと豚肉のごま揚げ
せり、豚もも肉(薄切り)、揚げ油、しょうゆ、みりん、料理酒、溶き卵、小麦粉、白ごま、等
からっと揚げたてを食べたいせりと豚肉を使った揚げ物のレシピ。風味豊かなせりとジューシーな豚肉が、爽やかだけど香ばしい絶妙な組み合わせ。…
レシピを見る#16 ナッツの香り豊かな"せりと鶏ささみのピーナッツサラダ"
鶏ささみ、せり、香菜、白煎り胡麻、ピーナッツバター、ナムプラー、黒酢
ゆでた鶏ささみをエスニックなたれで和えて、せりと香菜のサラダに仕立てたレシピ。たれに加えたピーナッツバターのコクで、淡白な味の鶏ささみが食べやすくなります。…
レシピを見る#17 大根とせりのぽんず和え
大根、せり、ポン酢、みりん、すりごま(白)
食感を楽しむ和え物のレシピ。繊維にそって切った大根がシャキシャキと食べて楽しい食感。…
レシピを見る#18 焼鳥屋の爆発的人気メニュー!せせりポン酢ネギまみれ
せせり、黒コショウ、片栗粉、揚げ油、刻みねぎ、一味唐辛子、ポン酢、砂糖、ゴマ油、等
焼き鳥屋さんで出てくる人気メニューをおうちで楽しめるようにと考案されたレシピ。こんがり焼いたせせりにネギをたっぷりとのせ、ポン酢をかけていただく一品。…
レシピを見る#19 せりとちくわのかき揚げ
せり、ちくわ、天ぷら粉、揚げ油
食感の違うせりとちくわを使った爽やかなかき揚げのレシピ。ふわっとしたせりの食感とうま味いっぱいなちくわが絶妙な、軽い食べ応えのかき揚げ。…
レシピを見る#20 サバの香ばしカレー竜田揚げ★ぱせり塩だれがけ
塩サバ(骨取り)、玉ねぎ、醤油、カレー粉、みりん、にんにく(すりおろし)、片栗粉、パセリ(みじん切り)、レモン果汁、等
下味にカレー粉を用いて風味を付けた、サバの竜田揚げの主菜のレシピ。さっぱりとしたパセリだれをかけていただきます。…
レシピを見る最後に、せりの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「せり」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 17 | Kcal | かなり低い |
炭水化物 | 3.3 | g | |
└糖質 | 1.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 2.5 | g | 多い |
たんぱく質 | 2.0 | g | 低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「せり」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 30 | % | 特になし |
水分 | 93.4 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.2 | g | 普通 |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「せり」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 19 | mg | 普通 |
カリウム | 410 | mg | 多い |
カルシウム | 34 | mg | 普通 |
マグネシウム | 24 | mg | 普通 |
リン | 51 | mg | 普通 |
鉄 | 1.6 | mg | 多い |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.15 | mg | 多い |
マンガン | 1.24 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 1900 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 20 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 1900 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 160 | μg | 多い |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.7 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0.8 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 160 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.13 | mg | 普通 |
ナイアシン | 1.2 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.11 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.42 | mg | 普通 |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 20 | mg | 多い |
別名: かわな/廃棄部位: 根及び株元/硝酸イオン: 0 g
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。