このページでは、野菜のかんぴょうを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
かんぴょうのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはかんぴょうの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 239 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 68.1 | g | |
└糖質 | 40.0 | g | 普通 |
└食物繊維 | 30.1 | g | 多い |
たんぱく質 | 6.3 | g | 普通 |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、野菜分類に所属する正式名称「かんぴょう 乾」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、かんぴょうがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
かんぴょうはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:キッコーマン
かんぴょうとは?どんな食材?
かんぴょうとは、日本料理でよく使われる野菜の一つです。主にカボチャやウリ科の植物の果肉を、細長く切りそろえて乾燥させたものです。その形状は細くて平たい状態で、見た目は黄色がかった茶色です。
かんぴょうの特徴
かんぴょうは、乾燥させることで風味が増し、食感もしっかりとしたものになります。また、乾燥させることで保存性も高くなります。そのため、日本料理の具材として幅広く利用されています。
かんぴょうの使い方
かんぴょうは、主に巻き寿司や炊き込みご飯などに利用されます。巻き寿司では、かんぴょうを海苔と一緒に巻いて食べることで、食感や風味を楽しむことができます。また、炊き込みご飯では、かんぴょうを炊くことでご飯に風味を加えることができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はかんぴょうがダイエットにどう役立つか説明します!
かんぴょうはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:アサヒビール
かんぴょうの栄養データ
「かんぴょう」の栄養データは以下の通りです。
- カロリー:239kcal(平均的)
- 炭水化物:68.1g
- 糖質:40g(普通)
- 食物繊維:30.1g(多い)
- タンパク質:6.3g(普通)
- 脂質:0.2g(低い)
- 塩分:0g(無し)
健康的な食事に役立つ3つのポイント
かんぴょうは以下の3つの点で健康的な食事に役立ちます。
1. 糖質が普通で食物繊維が多い
かんぴょうは糖質が普通でありながら、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにするため、糖尿病の予防や管理にも役立ちます。
2. 脂質が低い
かんぴょうは脂質がほとんど含まれていません。脂質の摂り過ぎは肥満や動脈硬化の原因となるため、脂質の摂取量を抑えたい方には適した食材です。
3. 塩分が無し
かんぴょうには塩分が含まれていません。塩分の摂り過ぎは高血圧や腎臓の負担を増やすため、塩分制限が必要な方にとっては嬉しい食材です。
以上のように、かんぴょうは糖質が普通で食物繊維が多く、脂質や塩分が低いため、健康的な食事に役立つ食材と言えます。
おすすめ:かんぴょうのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
かんぴょうに含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:NHKきょうの料理
1. ナトリウムが低い
「かんぴょう」は可食部100gあたりにわずか3 mgのナトリウムを含んでいます。ナトリウムは塩分の一部であり、摂りすぎると高血圧や体内の水分バランスの乱れを引き起こす可能性があります。そのため、ナトリウムが低い「かんぴょう」は塩分制限を必要とする人にとって適した食材と言えます。
2. カリウム・カルシウム・マグネシウムが多い
「かんぴょう」にはカリウム・カルシウム・マグネシウムといった無機質栄養素が豊富に含まれています。カリウムは体内の水分バランスを調整し、神経や筋肉の正常な機能をサポートします。カルシウムは骨や歯の形成に不可欠であり、マグネシウムはエネルギー代謝や筋肉の収縮に関与しています。これらの栄養素が多く含まれている「かんぴょう」は、健康な骨や筋肉を維持するために重要な食材と言えます。
3. 鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・クロム・モリブデンが多い
「かんぴょう」には鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・クロム・モリブデンといった微量元素も多く含まれています。これらの栄養素は体内の酵素活性化や免疫機能の維持に重要な役割を果たしています。特に鉄は貧血の予防に、亜鉛は免疫力の向上に、銅は骨や結合組織の形成に、マンガンは骨や軟骨の形成に、ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に、クロムは血糖値の調節に、モリブデンは酵素の働きをサポートする役割があります。「かんぴょう」にはこれらの栄養素が多く含まれているため、バランスの良い食事を摂る上で重要な食材と言えます。
以上のように、「かんぴょう」はナトリウムが低く、カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・クロム・モリブデンが多く含まれています。これらの特徴から、「かんぴょう」は塩分制限を必要とする人に適しており、健康な骨や筋肉の維持、免疫力の向上、酵素活性化などに役立つ食材と言えます。
かんぴょうに含まれるビタミンを解説!
引用元:NHKきょうの料理
1. ビタミンEはほとんど含まれない
「かんぴょう」に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールのみで0.4 mgという微量です。他のβ-トコフェロールやγ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれていません。したがって、「かんぴょう」を摂取することでビタミンEを効果的に摂取することはできません。
2. ビタミンB2とビタミンB6は普通の量が含まれる
「かんぴょう」にはビタミンB2とビタミンB6が含まれており、ビタミンB2は0.04 mg、ビタミンB6も同じく0.04 mg含まれています。これらのビタミンはエネルギー代謝や神経機能の維持に関与しており、普通の量が含まれているため、バランスの良い食事に取り入れることが大切です。
3. ナイアシン、パントテン酸、ビオチンが多く含まれる
「かんぴょう」にはナイアシン、パントテン酸、ビオチンが多く含まれています。ナイアシンは2.7 mg、パントテン酸は1.75 mg、ビオチンは8 μg含まれています。これらのビタミンはエネルギー代謝や皮膚や髪の健康維持に関与しており、多くの量が含まれているため、バランスの良い食事に取り入れることで必要な栄養素を摂取することができます。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次はかんぴょうの使用例としてレシピをご紹介します。
かんぴょうを使ったレシピ20選!
#1 かんぴょうと桜えびの煮物
かんぴょう(乾)、桜えび(乾)、三つ葉、かつおだし、しょうゆ、みりん
かんぴょうと桜えびの乾物のおいしさをあじわえるレシピ。シンプルなので煮汁はしっかりとかつおだしをとって風味豊かに仕上げるのがおいしさのコツ。…
レシピを見る#2 かんぴょうと蒸し鶏とシイタケのゴマ酢和え
かんぴょう、鶏肉、生シイタケ、いんげん、ショウガ、白練りゴマ、しょうゆ、砂糖
かんぴょうと鶏胸肉を使った、たっぷり具材のゴマ酢和えのレシピ。淡泊な味の具材を、コクのある白練りゴマの風味が盛り立てます。…
レシピを見る#3 かんぴょうの戻し方・炊き方
かんぴょう、だし、砂糖、みりん、しょうゆ
このレシピは、かんぴょうを使った料理です。かんぴょうは、どんな料理にも合う食材で、特有の食感がおいしさをアップしてくれます。…
レシピを見る#4 かんぴょうと里芋と油揚げの汁物
里芋、油揚げ、だし、しょうゆ、木の芽
このレシピは、かんぴょう、里芋、油揚げを使った汁物です。里芋のねっとりした食感が、淡白なかんぴょうを引き立て、すっきりとした汁に合うように、味をつけていないかんぴょうを使います。…
レシピを見る#5 かんぴょうとえんどう豆のご飯
えんどう豆、昆布
このレシピは、かんぴょうとえんどう豆を使ったご飯のレシピです。えんどう豆のさやをだしに使うことで、豊かな香りが楽しめます。…
レシピを見る#6 かんぴょうとえびののりあえ
えび、みつば、焼きのり、サラダ油、しょうゆ
このレシピはかんぴょうとえびを使ったのりあえ料理です。かんぴょうとえびの相性が抜群で、パリッとした食感を楽しめます。…
レシピを見る#7 かんぴょうとささ身のごまあえ
鶏ささ身、絹さや、練りごま、しょうゆ
このレシピは、かんぴょうと鶏ささ身を使ったごまあえ料理です。やさしい味わいのかんぴょうに、練りごまのコクと鶏のうまみをプラスしました。…
レシピを見る#8 かんぴょう入り鶏だんご
かんぴょう、かんぴょうの煮汁、鶏ひき肉、木綿豆腐、しめじ、かたくり粉、サラダ油、しょうゆ
鶏ひき肉と木綿豆腐を使った、かんぴょうが決め手の鶏だんごのレシピ。かんぴょう特有の食感が楽しめる豆腐入りのふわふわ鶏だんごに、しめじの旨味で味に深みのあるあんが相性バツグン。…
レシピを見る#9 かんぴょうピクルス
かんぴょう、砂糖、赤とうがらし、昆布
このレシピはかんぴょうを使ったピクルス料理です。かんぴょうを塩でもんで戻し、煮立てた塩水に漬け込んでおくと、しっかりとした食感が楽しめます。…
レシピを見る#10 かんぴょうとわかめのごま酢あえ
かんぴょう、わかめ、きゅうり、すりごま、だし、砂糖、しょうゆ、レモン汁、粗塩、等
このレシピはかんぴょうとわかめを使ったごま酢あえの料理です。かんぴょうを上手に戻して、ごま酢やクリーム系のこってりソースがぴったり合います。…
レシピを見る#11 かんぴょうオムレツ
かんぴょう、ブロッコリ、ミニトマト、サラダ油、バター、こしょう
このレシピはかんぴょうを使ったオムレツの作り方です。バターの香りと半熟卵にかんぴょうの食感がよく合い、美味しい一品に仕上がります。…
レシピを見る#12 【失敗しない細巻き寿司】細巻きの定番!かんぴょうまき
ごはん、かんぴょう(乾燥)、しょうゆ、砂糖、焼きのり、甘酢しょうが
定番のかんぴょうの細巻寿司のレシピ。乾燥かんぴょうを水で戻して、美味しく味付けするコツや失敗しないように上手に細巻にするコツが書かれています。…
レシピを見る#13 かんぴょうとしいたけの太巻き
ご飯、すし酢、柚子(ゆずの搾り汁)、砂糖、きゅうり、焼きのり、サラダ油
かんぴょうと干ししいたけを使った、ほっとする味わいの太巻きのレシピ。かんぴょうと干ししいたけ、2種類の煮物と卵焼きときゅうりを巻いた、食べごたえのある一品。…
レシピを見る#14 かんぴょうの甘辛煮
かんぴょう、だし、砂糖、みりん、しょうゆ
かんぴょうを使った、作り置きできる煮物のレシピ。太巻きの具など、他の料理にも活用できるおかずです。…
レシピを見る#15 【シャキッと食感】かんぴょうとツナとパプリカのうま塩ナムル
ツナ缶(オイル漬け)、黄色パプリカ、かんぴょう、きゅうり、鶏ガラスープの素、おろしにんにく、ごま油、砂糖、こしょう、等
かんぴょうとパプリカを使った、主菜になるうま塩ナムルのレシピ。パプリカのシャキシャキとした食感を楽しむことができます。…
レシピを見る#17 細巻きの定番! かんぴょう巻き
ごはん、かんぴょう[乾燥、焼きのり、すし酢、みりん、砂糖、しょうゆ、和風顆粒だし、ごはん、等
このレシピはかんぴょうを使った定番の巻き寿司です。かんぴょうを甘辛く煮て、酢飯の酸味とマッチさせることで、食欲をそそる一品に仕上げました。…
レシピを見る#18 干し椎茸とかんぴょうの煮物
干し椎茸(※)、かんぴょう、醤油、みりん、砂糖
干し椎茸とかんぴょうの常備菜のレシピ。小さめの椎茸を使用してじっくり煮込むことで、味を染み込ませます。…
レシピを見る#19 お酒にあう! かんぴょうとハムのサラダ
かんぴょう[乾燥、コンソメ、おろししょうが、マヨネーズ、しょうゆ
このレシピは、かんぴょうとハムを使ったお酒にあうマヨサラダです。かんぴょうをゆでてから、ハムやきゅうり、おろししょうが、マヨネーズ、しょうゆなどの材料を混ぜ合わせるだけの簡単な作り方です。…
レシピを見る#20 かんぴょうのサンラータン
生しいたけ、トマト、顆粒チキンスープの素、しょうゆ、こしょう、細ねぎ、かたくり粉、ごま油
このレシピはかんぴょうを使ったサンラータンの料理です。酸味とこしょうをきかせた、ボリュームのある中国風スープで、カロリーは132kcal、塩分は3.00gです。…
レシピを見る最後に、かんぴょうの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「かんぴょう」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 239 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 68.1 | g | |
└糖質 | 40.0 | g | 普通 |
└食物繊維 | 30.1 | g | 多い |
たんぱく質 | 6.3 | g | 普通 |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
「かんぴょう」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 19.8 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 5.0 | g | 多い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「かんぴょう」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 3 | mg | 低い |
カリウム | 1800 | mg | 多い |
カルシウム | 250 | mg | 多い |
マグネシウム | 110 | mg | 多い |
リン | 140 | mg | 普通 |
鉄 | 2.9 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.8 | mg | 多い |
銅 | 0.62 | mg | 多い |
マンガン | 1.60 | mg | 多い |
ヨウ素 | 2 | μg | 多い |
セレン | 2 | μg | 普通 |
クロム | 5 | μg | 多い |
モリブデン | 13 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | Tr | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0.04 | mg | 普通 |
ナイアシン | 2.7 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.75 | mg | 多い |
ビオチン | 8.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
硝酸イオン: 0.5 g
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。