このページでは果糖のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
果糖のカロリーは375kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:NHKきょうの料理
果糖の可食部100gあたりのカロリーは、375kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中175位です。これは多い順にすると上位10%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「砂糖」ジャンルので果糖のカロリーを評価すると、31件中12位です。これは上位から38%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 375Kcal |
全体での評価 | 175位 / 1592件中(上位10%…高い) |
「砂糖」ジャンル内での評価 | 12位 / 31件中(上位38%…平均的) |

果糖はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ果糖のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
果糖のカロリーが高い理由
果糖は、可食部100gあたり375kcalのカロリーを持っており、他の食材と比較して高いと評価されています。果糖のカロリーが高い理由について、以下の栄養データを参考に説明します。
糖質が多い
果糖は、可食部100gあたり99.9gの糖質を含んでいます。糖質は、私たちの体内でエネルギー源として利用されます。糖質の摂取量が多いと、摂取したエネルギーが過剰になり、体内に余分なエネルギーが蓄積されてしまいます。そのため、果糖の糖質量が多いことが、カロリーが高い理由の一つと言えます。
食物繊維が無い
果糖には、可食部100gあたり食物繊維が0g含まれていません。食物繊維は、消化を助けたり、腸内環境を整えるなどの役割があります。食物繊維が不足すると、消化がスムーズに行われず、体内の栄養吸収も妨げられます。食物繊維が無いことも、果糖のカロリーが高い理由の一つです。
タンパク質や脂質が無い
果糖には、可食部100gあたりタンパク質や脂質が0g含まれていません。タンパク質は、筋肉や骨の形成に関与し、脂質はエネルギー源として利用されます。果糖にこれらの栄養素が含まれていないため、カロリーが高い理由の一つと言えます。
以上のように、果糖のカロリーが高い理由は、糖質が多く、食物繊維やタンパク質、脂質が含まれていないことによるものです。果糖を摂取する際には、適量を守り、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「果糖」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 99.9g | 4 | 399.6kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | (0)g | 4 | 0kcal |
脂質 | (0)g | 9 | 0kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。

上記が「果糖」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、399.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
果糖は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
果糖は、低糖質ダイエットに使える?
果糖は、砂糖の一種であり、糖質量が99.9gもあります。そのため、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、果糖は避けるべき食材と言えるでしょう。
果糖の糖質量が高い
果糖は、その名前からも分かるように、果物に多く含まれています。果物は健康的な食材として知られていますが、果糖の糖質量は非常に高いです。砂糖の糖質量が100gあたり100gであるのに対し、果糖は99.9gもあります。これは非常に高い数値であり、低糖質ダイエットを実践している方にとっては避けるべき食材と言えるでしょう。
果糖の代替品を探そう
果糖が低糖質ダイエットに不向きであることが分かったとしても、果糖を使わないという選択肢はありません。しかし、果糖の代替品として、他の糖質量の低い甘味料を使用することができます。例えば、ステビアやエリスリトールなどの天然甘味料は、糖質量が非常に低く、低糖質ダイエットに適しています。これらの甘味料を上手に活用することで、果糖を避けつつも甘味を楽しむことができます。
まとめ
果糖は、糖質量が99.9gと非常に高いため、低糖質ダイエットを実践している方にとっては避けるべき食材と言えます。しかし、果糖の代替品として他の糖質量の低い甘味料を使用することで、甘味を楽しむことができます。低糖質ダイエットを成功させるためには、果糖の摂取量を抑えることが重要です。
果糖は、低脂質ダイエットに使える!?
果糖は、低脂質ダイエットに使える?
果糖は、砂糖の一種で、甘味料として広く使用されています。果糖は、グラニュー糖やブドウ糖と比べて甘味が強く、少量で十分な甘さを感じることができます。また、果糖は低脂質であるため、ダイエットにも適していると言われています。
果糖の特徴
果糖は、他の糖質と比べて消化吸収が遅く、血糖値の上昇が緩やかです。そのため、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。また、果糖は脂肪の合成を抑制する作用もあるため、脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できます。
果糖のダイエット効果
果糖は低脂質でありながら、甘さを感じることができるため、ダイエット中の食事に取り入れることができます。例えば、飲み物やデザートなどに果糖を使用することで、砂糖の摂取量を減らすことができます。さらに、果糖の甘さが強いため、少量で満足感を得ることができます。
注意点
ただし、果糖を過剰に摂取すると、脂肪の合成を抑制する作用が逆に働いてしまう可能性があります。また、果糖は他の糖質と同様にカロリーを含んでいるため、摂取量には注意が必要です。適量を守り、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
まとめ
果糖は、低脂質ダイエットに特に効果的な甘味料です。その甘さを感じることができるため、少量でも満足感を得ることができます。ただし、適量を守り、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。果糖を上手に活用して、健康的なダイエットを実践しましょう。

最後に、果糖の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「果糖」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 375 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 99.9 | g | |
└糖質 | 99.9 | g | 多い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | (0) | g | 無し |
脂質 | (0) | g | 無し |
「果糖」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 0.1 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0 | g | 無し |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「果糖」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | Tr | mg | 無し |
カリウム | Tr | mg | 無し |
カルシウム | Tr | mg | 無し |
マグネシウム | Tr | mg | 無し |
リン | 0 | mg | 無し |
鉄 | Tr | mg | 無し |
亜鉛 | 0 | mg | 無し |
銅 | Tr | mg | 無し |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | (0) | mg | 無し |
└β-トコフェロール | (0) | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | (0) | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | (0) | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB2 | (0) | mg | 無し |
ナイアシン | (0) | mg | 無し |
ビタミンB6 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0) | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。