このページではショートニングのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ショートニングのカロリーは889kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ショートニングの可食部100gあたりのカロリーは、889kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中11位です。これは多い順にすると上位0%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「油」ジャンルのでショートニングのカロリーを評価すると、29件中10位です。これは上位から34%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 889Kcal |
全体での評価 | 11位 / 1592件中(上位0%…高い) |
「油」ジャンル内での評価 | 10位 / 29件中(上位34%…平均的) |
ショートニングはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜショートニングのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
ショートニングのカロリーはなぜ高いのか?
ショートニングは、可食部100gあたり889kcalという高いカロリーを持っています。その理由は、以下の栄養データを参照すると明らかです。
糖質がかなり低い
ショートニングは、可食部100gあたり2.2gの糖質を含んでいます。これは他の食材と比較するとかなり低い値です。糖質が少ないため、ショートニングのカロリーは糖分によるものではなく、主に脂質に由来していることがわかります。
食物繊維は無し
ショートニングには食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を与えるため、カロリーを抑える効果があります。しかし、ショートニングには食物繊維が含まれていないため、その効果が期待できません。
タンパク質は無し
ショートニングにはタンパク質が含まれていません。タンパク質は筋肉や組織の修復に必要な栄養素であり、食事のバランスに重要な役割を果たします。しかし、ショートニングにはタンパク質が含まれていないため、その栄養素を摂取することができません。
脂質が多い
ショートニングは、可食部100gあたり99.9gの脂質を含んでいます。脂質は1gあたり9kcalという高いエネルギー量を持っており、そのためショートニングのカロリーが高い要因となっています。脂質は摂取するとエネルギーとして蓄えられるため、過剰摂取は肥満の原因となる可能性があります。
以上の栄養データから、ショートニングのカロリーが高い理由が明らかになりました。糖質が低く、食物繊維やタンパク質が含まれていない代わりに、脂質が多く含まれているため、カロリーが高くなっています。ショートニングを摂取する際には、適量を守ることやバランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ショートニング」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 2.2g | 4 | 8.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 0g | 4 | 0kcal |
脂質 | 99.9g | 9 | 899.1kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ショートニング」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、899.1kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ショートニングは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ショートニングは低糖質ダイエットに少し効果的
ショートニングは、糖質量が2.2gと低いため、低糖質ダイエットに使える食材として注目されています。
ショートニングとは何か
まず、ショートニングとは、植物油()をハード化させたものであり、一般的にはパイ生地やクッキーなどの菓子作りに使用されます。
低糖質ダイエットとは
低糖質ダイエットとは、糖質の摂取を制限することで体重をコントロールするダイエット方法のことです。糖質は、主に炭水化物に含まれており、摂り過ぎると体脂肪として蓄積されるため、糖質を制限することで脂肪燃焼を促進する効果が期待されます。
ショートニングの糖質量
ショートニングは、糖質量が2.2gと低いため、低糖質ダイエットに適しています。糖質を制限することで血糖値の急激な上昇を抑えることができるため、食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果も期待できます。
ショートニングの効果
ショートニングは、低糖質ダイエットにおいて少し効果的です。糖質を制限することで脂肪燃焼を促進するだけでなく、食後の血糖値の上昇を緩やかにすることで、満腹感を持続させる効果も期待できます。また、ショートニングは脂肪分が多く含まれており、脂肪はエネルギー源としても利用されるため、体内の脂肪燃焼を促進する効果もあります。
ショートニングの注意点
ただし、ショートニングは脂肪分が多いため、摂取量には注意が必要です。過剰な摂取はカロリー過多となり、逆に体重増加の原因となる可能性があります。また、ショートニングにはトランス脂肪酸が含まれていることもありますので、過度な摂取は健康に悪影響を与える可能性もあります。
まとめ
ショートニングは、糖質量が2.2gと低く、低糖質ダイエットに少し効果的な食材です。ただし、摂取量には注意が必要であり、適度な摂取を心掛けることが重要です。低糖質ダイエットを行う際には、ショートニングを上手に活用して、健康的な体重管理を目指しましょう。
ショートニングは、低脂質ダイエットに使える!?
ショートニングは低脂質ダイエットに不向き
ショートニングは、多くの料理で使われる油の一種です。その特徴は、固形であること。この固形の状態が、パイ生地やクッキーのような菓子作りにおいて重要な役割を果たしています。しかし、ショートニングは低脂質ダイエットには不向きな食材と言われています。
ショートニングの脂質含有量
ショートニングは、脂質含有量が非常に高い食材です。100gあたりの脂質含有量は99.9gと、驚くべき数値です。この高い脂質含有量が、低脂質ダイエットにおいて問題となる要因となります。
ショートニングの脂肪の種類
また、ショートニングに含まれる脂肪の種類も注目すべきポイントです。ショートニングには、飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸は、体内での吸収が容易であり、摂取しすぎると体内に蓄積されやすい性質があります。このため、低脂質ダイエットを目指す方にとっては、飽和脂肪酸を避ける必要があります。
ショートニングのカロリー
さらに、ショートニングのカロリーも考慮すべき点です。ショートニングは、1gあたり約900kcalのエネルギーを含んでいます。これは、他の油と比較しても非常に高い数値です。低脂質ダイエットでは、摂取カロリーを抑えることが重要ですので、ショートニングの高カロリーは避けるべきです。
代替品の選択
低脂質ダイエットを実践する際には、ショートニングの代替品を選ぶことがおすすめです。代替品としては、オリーブオイルやアボカドオイルなど、健康に良いとされる油を使用することができます。これらの油は、不飽和脂肪酸を多く含み、体に良い影響を与えるとされています。
まとめ
ショートニングは、低脂質ダイエットには不向きな食材です。高い脂質含有量や飽和脂肪酸の多さ、そして高カロリーなどの要因が挙げられます。低脂質ダイエットを実践する際には、ショートニングの代替品を選ぶことが重要です。健康に良いとされる油を使用することで、より効果的なダイエットが可能となります。
最後に、ショートニングの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ショートニング」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 889 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 2.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 0 | g | 無し |
脂質 | 99.9 | g | 多い |
「ショートニング」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 0.1 | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0 | g | 無し |
コレステロール | 4 | mg | 普通 |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「ショートニング」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 0 | mg | 無し |
カリウム | 0 | mg | 無し |
カルシウム | 0 | mg | 無し |
マグネシウム | 0 | mg | 無し |
リン | 0 | mg | 無し |
鉄 | 0 | mg | 無し |
亜鉛 | 0 | mg | 無し |
銅 | 0 | mg | 無し |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 0 | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | 0.1 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 9.5 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 12.0 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 5.0 | mg | 多い |
ビタミンK | 6 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0 | mg | 無し |
ナイアシン | 0 | mg | 無し |
ビタミンB6 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0 | mg | 無し |
ビオチン | 0 | μg | 無し |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
(100 g:125mL、100 mL:80g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。