このページではとうもろこし油のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
とうもろこし油のカロリーは884kcal(100gあたり)!これってどうなの?
とうもろこし油の可食部100gあたりのカロリーは、884kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中18位です。これは多い順にすると上位1%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「油」ジャンルのでとうもろこし油のカロリーを評価すると、29件中17位です。これは上位から58%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 884Kcal |
全体での評価 | 18位 / 1592件中(上位1%…高い) |
「油」ジャンル内での評価 | 17位 / 29件中(上位58%…やや低い) |
とうもろこし油はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜとうもろこし油のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜとうもろこし油のカロリーは高いのか?
とうもろこし油は、可食部100gあたり884kcalという高いカロリーを持っています。この高いカロリーの理由は、以下の栄養データから考えられます。
脂質が多い
とうもろこし油は、可食部100gあたり100gの脂質を含んでいます。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持つため、脂質の量が多いほどカロリーも高くなります。とうもろこし油は脂質が多く含まれているため、カロリーも高くなっているのです。
糖質がかなり低い
一方で、とうもろこし油は可食部100gあたり3.2gの糖質を含んでいます。糖質は1gあたり4kcalのエネルギーを持つため、糖質の量が少ないほどカロリーも低くなります。とうもろこし油は糖質がかなり低いため、カロリーが高くなっている要因の一つと言えます。
食物繊維やタンパク質が無し
とうもろこし油は可食部100gあたり食物繊維やタンパク質が含まれていません。食物繊維やタンパク質は消化に時間がかかり、満腹感を与えるため、カロリーの吸収を抑える効果があります。しかし、とうもろこし油にはこれらの栄養素が含まれていないため、カロリーの吸収が容易になり、結果としてカロリーが高くなっているのです。
以上のように、とうもろこし油のカロリーが高い理由は、脂質の量が多く、糖質が少ないこと、さらに食物繊維やタンパク質が含まれていないことが挙げられます。食事の際には、これらの栄養データを考慮して摂取量を調整することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「とうもろこし油」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.2g | 4 | 12.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 0g | 4 | 0kcal |
脂質 | 100g | 9 | 900kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「とうもろこし油」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、900kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
とうもろこし油は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
とうもろこし油は、低糖質ダイエットに使える?
とうもろこし油は、糖質量が3.2gと比較的低いため、低糖質ダイエットに少し効果的な油と言えます。
とうもろこし油の特徴
とうもろこし油は、とうもろこしの種子から抽出される油です。その特徴は、まず糖質量が比較的低いことです。糖質制限を行っている方にとっては、糖質量が少ない油を選ぶことが重要です。また、とうもろこし油は、中性脂肪の含有量が少なく、コレステロール値を上昇させるリスクも低いとされています。
とうもろこし油の栄養価
とうもろこし油には、ビタミンEやカロテノイドといった抗酸化物質が豊富に含まれています。これらの成分は、細胞の老化や酸化ストレスを防ぐ効果があります。また、とうもろこし油には必須脂肪酸の一種であるリノール酸も含まれており、健康な肌や髪の成長にも役立つとされています。
とうもろこし油の使い方
とうもろこし油は、そのまま料理に使うだけでなく、サラダドレッシングやマヨネーズの代わりにも利用できます。また、高温調理にも適しており、揚げ物や焼き物にも使用することができます。ただし、過度な加熱によって油が酸化してしまう可能性があるため、適度な温度管理が必要です。
まとめ
とうもろこし油は、糖質量が比較的低く、中性脂肪の含有量も少ないため、低糖質ダイエットに少し効果的な油と言えます。また、ビタミンEやカロテノイドなどの抗酸化物質やリノール酸も含まれており、健康にも良い影響を与えるとされています。適切な温度管理を行いながら、料理や調理に活用してみてはいかがでしょうか。ただし、個々の体質や健康状態に合わせた食事管理が重要ですので、専門家に相談することをおすすめします。
とうもろこし油は、低脂質ダイエットに使える!?
とうもろこし油は、低脂質ダイエットに不向き
とうもろこし油は、一般的に低脂質ダイエットに適しているとされていますが、実際にはその効果には疑問が残ります。以下に、とうもろこし油が低脂質ダイエットに不向きである理由を詳しく説明します。
とうもろこし油の脂質含有量
まず、とうもろこし油の脂質含有量を見てみましょう。100gあたりのとうもろこし油の脂質含有量は、約100gです。これは他の一般的な植物油と比較して非常に高い数値です。低脂質ダイエットを目指す場合、脂質摂取量を抑える必要がありますが、とうもろこし油はその要件を満たすことができません。
とうもろこし油の栄養価
次に、とうもろこし油の栄養価について考えてみましょう。とうもろこし油は、主に脂質から成り立っていますが、他の栄養素はほとんど含まれていません。低脂質ダイエットでは、バランスの取れた食事が重要ですが、とうもろこし油は栄養価が低いため、バランスの良い食事を提供することができません。
とうもろこし油の加熱による劣化
さらに、とうもろこし油は加熱によって劣化しやすい特徴があります。高温での調理や揚げ物に使用する場合、とうもろこし油は酸化し、有害な物質が生成される可能性があります。低脂質ダイエットでは、健康を考慮した調理方法を選ぶことも重要ですが、とうもろこし油はその点でも不向きです。
代替となるオイルの選択肢
最後に、低脂質ダイエットにおいては、他のオイルを選択することをおすすめします。例えば、オリーブオイルやアボカドオイルは、脂質含有量が低く、栄養価も高いため、バランスの取れた食事に適しています。また、これらのオイルは加熱による劣化も少ないため、安心して使用することができます。
まとめ
とうもろこし油は、低脂質ダイエットには不向きなオイルです。脂質含有量が高く、栄養価も低いため、バランスの取れた食事を提供することができません。また、加熱による劣化も起こりやすいため、健康を考慮した調理方法を選ぶ場合には避けるべきです。代わりに、オリーブオイルやアボカドオイルなどの低脂質で栄養価の高いオイルを選択しましょう。
最後に、とうもろこし油の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「とうもろこし油」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 884 | Kcal | 高い |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 3.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 0 | g | 無し |
脂質 | 100 | g | 多い |
「とうもろこし油」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 0 | g | 無し |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0 | g | 無し |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「とうもろこし油」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 0 | mg | 無し |
カリウム | 0 | mg | 無し |
カルシウム | Tr | mg | 無し |
マグネシウム | 0 | mg | 無し |
リン | 0 | mg | 無し |
鉄 | 0 | mg | 無し |
亜鉛 | 0 | mg | 無し |
銅 | 0 | mg | 無し |
マンガン | 0 | mg | 無し |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 0 | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 17.0 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.3 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 70.0 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 3.4 | mg | 多い |
ビタミンK | 5 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0 | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0 | mg | 無し |
ナイアシン | 0 | mg | 無し |
ビタミンB6 | (0) | mg | 無し |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0) | mg | 無し |
ビオチン | 0 | μg | 無し |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
別名: コーンオイル、コーン油/試料: 精製油/(100 g:109mL、100 mL:92g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。