このページでは、果物のさんぼうかんを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
さんぼうかんのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはさんぼうかんの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 47 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 10.9 | g | |
└糖質 | 10.3 | g | 低い |
└食物繊維 | 0.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 0.7 | g | かなり低い |
脂質 | 0.3 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、果物分類に所属する正式名称「(かんきつ類) さんぼうかん 砂じょう 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、さんぼうかんがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
さんぼうかんはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
さんぼうかんとは?どんな食材?
さんぼうかんとは、果物の一種であります。その特徴は、甘くて酸味のある味わいと、柔らかくてみずみずしい食感です。日本ではあまり馴染みのない果物かもしれませんが、健康に良い栄養素が含まれており、美味しさと共に栄養補給もできる食材です。
さんぼうかんの特徴1:豊富なビタミンC
さんぼうかんには、豊富なビタミンCが含まれています。ビタミンCは、抗酸化作用を持ち、免疫力を高める効果があります。また、コラーゲンの生成を促進し、美肌効果も期待できます。日々の健康維持や美容に役立つ栄養素と言えるでしょう。
さんぼうかんの特徴2:消化を助ける食物繊維
さんぼうかんには、豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。また、血糖値の上昇を緩やかにする働きもあり、ダイエットや血糖管理にも役立ちます。消化を助ける食材としても重宝されています。
さんぼうかんの特徴3:抗酸化作用のあるポリフェノール
さんぼうかんには、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ効果があります。また、抗炎症作用もあるため、健康維持に役立つとされています。さんぼうかんを摂取することで、体内の酸化ストレスを軽減することができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はさんぼうかんがダイエットにどう役立つか説明します!
さんぼうかんはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低カロリーでダイエットに適している
「さんぼうかん」は可食部100gあたり47kcalと低カロリーです。カロリーが低いため、ダイエット中の方やカロリーコントロールを意識している方にとっては、満腹感を得ながら摂取することができる理想的な食材です。
2. 糖質が低く血糖値の上昇を抑える効果がある
「さんぼうかん」は糖質が10.3gであり、低糖質食品としても適しています。糖質の摂取量が少ないことで、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。血糖値の急激な上昇を避けることは、糖尿病の予防や健康維持につながります。
3. 食物繊維が豊富で腸内環境を整える効果がある
「さんぼうかん」には食物繊維が0.9g含まれており、普通の量です。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促進する効果があります。また、食物繊維は満腹感を与えるため、食事の量を抑えることができます。腸内環境の改善や食事のコントロールに役立つため、健康的な食事に欠かせない食材と言えます。
以上のように、「さんぼうかん」は低カロリーでダイエットに適しており、糖質が低く血糖値の上昇を抑える効果があり、さらに食物繊維が豊富で腸内環境を整える効果があります。これらの要素から、健康的な食事に役立つ食材として活用することができます。
おすすめ:さんぼうかんのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
さんぼうかんに含まれる無機質の栄養を解説!
1. ナトリウムが低い
さんぼうかんは、可食部100gあたりに2 mgのナトリウムが含まれています。ナトリウムは体内の水分バランスを調整するために必要ですが、摂りすぎると高血圧や心臓病のリスクが高まる可能性があります。さんぼうかんはナトリウムが低いため、塩分制限が必要な方や健康を気遣っている方にとって適した食材と言えます。
2. カリウムが普通
さんぼうかんには、可食部100gあたりに280 mgのカリウムが含まれています。カリウムは体内の水分バランスや神経伝達に関与し、血圧の調整や筋肉の正常な機能にも重要な役割を果たしています。カリウムは普通の量で含まれており、バランスの取れた食事を心掛けている方にとっては良い選択肢となります。
3. ミネラルが低い
さんぼうかんには、可食部100gあたりに鉄や亜鉛、マンガンなどのミネラルが低い量しか含まれていません。これらのミネラルは体内で様々な役割を果たし、健康な体を維持するために必要です。しかし、さんぼうかんにはこれらのミネラルが少ないため、バランスの取れた食事を心掛ける必要があります。他の食材と組み合わせて摂ることで、必要なミネラルを補うことができます。
以上のように、さんぼうかんはナトリウムが低く、カリウムは普通の量であるという特徴があります。また、ミネラルは少ないため、バランスの取れた食事との組み合わせが重要です。これらの特徴を踏まえて、自身の食事計画に取り入れるかどうかを考えると良いでしょう。
さんぼうかんに含まれるビタミンを解説!
ビタミンAの特徴
「さんぼうかん」に含まれるビタミンAは、以下の特徴があります。
1. レチノールおよびα-カロテンは無し:「さんぼうかん」にはレチノールおよびα-カロテンが含まれていません。これらはビタミンAの主要な形態であり、他の果物に比べて「さんぼうかん」はビタミンAの供給源としては適していないことを示しています。
2. β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量は多い:一方で、「さんぼうかん」にはβ-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量が多く含まれています。これらは体内でビタミンAに変換される成分であり、ビタミンAの代替として機能することができます。
3. レチノール活性当量は普通:また、「さんぼうかん」に含まれるレチノール活性当量は普通のレベルです。これはビタミンAの吸収や代謝に関与する重要な指標であり、ビタミンAの供給源として一定の効果を持っていることを示しています。
ビタミンEの特徴
「さんぼうかん」に含まれるビタミンEは、以下の特徴があります。
1. α-トコフェロールは普通:「さんぼうかん」にはα-トコフェロールが含まれています。α-トコフェロールはビタミンEの主要な形態であり、一般的なレベルで含まれていることを示しています。
2. β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは無し:一方で、「さんぼうかん」にはβ-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれていません。これらはビタミンEの他の形態であり、他の果物に比べて「さんぼうかん」はこれらの形態のビタミンEの供給源としては適していないことを示しています。
その他のビタミン含有量
「さんぼうかん」にはビタミンAとビタミンE以外にも、以下のビタミンが含まれています。
- ビタミンB1:0.07 mg(普通)
- ビタミンB2:0.03 mg(普通)
- ナイアシン:0.4 mg(普通)
- ビタミンB6:0.06 mg(普通)
- パントテン酸:0.35 mg(普通)
- ビタミンC:39 mg(多い)
これらのビタミンの含有量は一般的なレベルであり、バランスの取れた食事において「さんぼうかん」を摂取することで、これらのビタミンの一部を補給することができます。
最後に、さんぼうかんの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「さんぼうかん」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 47 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 10.9 | g | |
└糖質 | 10.3 | g | 低い |
└食物繊維 | 0.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 0.7 | g | かなり低い |
脂質 | 0.3 | g | 低い |
「さんぼうかん」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 55 | % | 特になし |
水分 | 87.6 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.5 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「さんぼうかん」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2 | mg | 低い |
カリウム | 280 | mg | 普通 |
カルシウム | 23 | mg | 普通 |
マグネシウム | 11 | mg | 低い |
リン | 19 | mg | 低い |
鉄 | 0.2 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.06 | mg | 普通 |
マンガン | 0.05 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 16 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 70 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 51 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 4 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.03 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.4 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.35 | mg | 普通 |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 39 | mg | 多い |
別名:壺柑(つぼかん)、達磨柑(だるまかん)/廃棄部位: 果皮、じょうのう膜及び種子
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。