このページではきんかんのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
きんかんのカロリーは67kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:NHKきょうの料理
きんかんの可食部100gあたりのカロリーは、67kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1156位です。これは多い順にすると上位72%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「果物」ジャンルのできんかんのカロリーを評価すると、118件中39位です。これは上位から33%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 67Kcal |
全体での評価 | 1156位 / 1592件中(上位72%…低い) |
「果物」ジャンル内での評価 | 39位 / 118件中(上位33%…平均的) |

きんかんはカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜきんかんのカロリーは低いの?なにが含まれているの?
引用元:NHKきょうの料理
なぜきんかんのカロリーは低いのか?
「きんかん」は、果物の中でもカロリーが比較的低いとされています。その理由について、以下の栄養データを参考に解説します。
カロリーが低い理由
「きんかん」の可食部100gあたりのカロリーは67kcalと、他の食材と比較して低い値となっています。これは、主に以下の要素によるものです。
糖質の量
「きんかん」の糖質は13.3gと普通の量です。糖質はエネルギー源となるため、糖質の量が多いとカロリーも高くなります。しかし、「きんかん」の糖質量は普通の範囲内であり、カロリーを抑える要因とはなっていません。
食物繊維の量
「きんかん」には、可食部100gあたりに4.6gの食物繊維が含まれています。食物繊維は消化吸収がゆっくりと行われるため、満腹感を得やすくなります。また、食物繊維はカロリーを抑制する効果もあります。そのため、「きんかん」の食物繊維の量が多いことが、カロリーが低い理由の一つとなっています。
タンパク質と脂質の量
「きんかん」のタンパク質は0.5g、脂質は0.7gと、どちらも低い値となっています。タンパク質や脂質はエネルギー源となりますが、その量が少ないためカロリーも抑えられます。
以上の要素により、「きんかん」はカロリーが低い果物として評価されています。食物繊維の量が多く、タンパク質や脂質の量も少ないことが、カロリーを抑える要因となっています。健康的な食生活を送りたい方には、積極的に「きんかん」を取り入れることをおすすめします。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「きんかん」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 13.3g | 4 | 53.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 4.6g | 2 | 9.2kcal |
たんぱく質 | 0.5g | 4 | 2kcal |
脂質 | 0.7g | 9 | 6.3kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。

上記が「きんかん」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、53.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
きんかんは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:NHKきょうの料理
きんかんは低糖質ダイエットに不向き
果物の中でも、きんかんは糖質量が13.3gと比較的高いです。そのため、低糖質ダイエットを実践している方にとってはあまり適していないと言えます。
きんかんの糖質量は13.3g
きんかんは、一般的には甘くて食べやすい果物として知られています。しかし、その甘さの源である糖質の量は13.3gもあります。低糖質ダイエットでは、1日に摂取する糖質の量を制限することが求められますが、きんかんを食べるとその制限を超えてしまう可能性があります。
低糖質ダイエットに不向きな理由
低糖質ダイエットでは、糖質を控えることによって血糖値の上昇を抑え、脂肪の燃焼を促進することが目指されます。しかし、きんかんの糖質量が高いため、摂取すると血糖値が急上昇し、脂肪の燃焼が妨げられる可能性があります。
代替となる果物の選択肢
低糖質ダイエットを実践する際には、きんかんの代わりに糖質量の少ない果物を選ぶことが重要です。例えば、イチゴやブルーベリーは糖質量が比較的低く、ダイエットに適しています。また、キウイやグレープフルーツも糖質量が低いため、積極的に取り入れることができます。
まとめ
きんかんは糖質量が13.3gと比較的高いため、低糖質ダイエットには不向きです。血糖値の上昇を抑え、脂肪の燃焼を促進するためには、糖質量の少ない果物を選ぶことが大切です。代わりにイチゴやブルーベリー、キウイやグレープフルーツなどを摂取することで、ダイエットの効果を高めることができます。
きんかんは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:NHKきょうの料理
きんかんは、低脂質ダイエットに使える?
果物の中でも、低脂質なものを選ぶことは、ダイエットにおいて重要なポイントです。そこで今回は、低脂質ダイエットに特に効果的な果物の一つである「きんかん」についてご紹介いたします。
きんかんの低脂質量は0.7g
きんかんは、その小さなサイズからは想像できないほどの栄養価を持っています。特に注目すべきは、その低脂質量です。きんかん100gあたりの脂質量はわずか0.7gと非常に低いのです。
ダイエットにおすすめな理由
このように、きんかんは低脂質ダイエットに特に効果的な果物と言えます。なぜなら、低脂質であるためにカロリーが比較的少なく、ダイエット中でも安心して食べることができるからです。
栄養価も豊富
また、きんかんは低脂質だけでなく、ビタミンCや食物繊維も豊富に含まれています。ビタミンCは美肌や免疫力アップに役立ち、食物繊維は腸内環境を整える効果があります。これらの栄養素は、ダイエット中に不足しがちなものであり、きんかんを摂取することで補うことができます。
食べ方のポイント
きんかんを低脂質ダイエットに取り入れる際のポイントは、適量を守ることです。果物は健康に良いとはいえ、摂りすぎるとカロリーオーバーになってしまいます。また、きんかんを食べる際は、皮ごと食べることで食物繊維も摂取できます。ただし、農薬や汚れが気になる場合は、よく洗ってから食べるようにしましょう。
まとめ
低脂質ダイエットを実践している方にとって、きんかんは優れた食材と言えます。低脂質でありながら栄養価も豊富なため、健康的なダイエットをサポートしてくれます。ただし、適量を守ることや食べ方のポイントに気を付けることが大切です。ぜひ、きんかんを上手に取り入れて、理想の体型を目指しましょう。

最後に、きんかんの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「きんかん」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 67 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 17.5 | g | |
└糖質 | 13.3 | g | 普通 |
└食物繊維 | 4.6 | g | 多い |
たんぱく質 | 0.5 | g | かなり低い |
脂質 | 0.7 | g | 低い |
「きんかん」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 6 | % | 特になし |
水分 | 80.8 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.5 | g | 低い |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「きんかん」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 2 | mg | 低い |
カリウム | 180 | mg | 普通 |
カルシウム | 80 | mg | 多い |
マグネシウム | 19 | mg | 普通 |
リン | 12 | mg | 低い |
鉄 | 0.3 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.03 | mg | 低い |
マンガン | 0.11 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 28 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 200 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 130 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 11 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 2.6 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.10 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.06 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.6 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.29 | mg | 普通 |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 49 | mg | 多い |
廃棄部位: 種子及びへた
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。