このページではぶどうのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ぶどうのカロリーは69kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:キューピー
ぶどうの可食部100gあたりのカロリーは、69kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1148位です。これは多い順にすると上位72%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「果物」ジャンルのでぶどうのカロリーを評価すると、118件中37位です。これは上位から31%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 69Kcal |
全体での評価 | 1148位 / 1592件中(上位72%…低い) |
「果物」ジャンル内での評価 | 37位 / 118件中(上位31%…平均的) |
ぶどうはカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜぶどうのカロリーは低いの?なにが含まれているの?
引用元:ニッスイ
ぶどうのカロリーは低い理由
ぶどうは果物の中でもカロリーが比較的低い食材として評価されています。その理由は以下の栄養データから明らかになります。
カロリーが低い
ぶどうのカロリーは可食部100gあたり69kcalです。これは他の食材と比較して「低い」と評価されています。カロリーが低いため、ダイエット中の方やカロリーコントロールを心がけている方にとっては適した食材と言えるでしょう。
糖質が普通
ぶどうの糖質は可食部100gあたり15.7gです。これは他の果物と比較して「普通」と評価されています。糖質はエネルギー源となるため、摂取量には注意が必要ですが、ぶどうの糖質量は適度な範囲に収まっていると言えます。
食物繊維が普通
ぶどうの食物繊維は可食部100gあたり0.9gです。これも他の果物と比較して「普通」と評価されています。食物繊維は腸内環境を整える効果があり、便通を促進する働きもあります。ぶどうには適度な量の食物繊維が含まれているため、健康維持にも役立つ食材と言えます。
タンパク質がかなり低い
ぶどうのタンパク質は可食部100gあたり0.6gです。これは他の食材と比較して「かなり低い」と評価されています。タンパク質は体の組織を作るために必要な栄養素ですが、ぶどうにはほとんど含まれていないため、タンパク質の摂取を考える場合には他の食材との組み合わせが必要です。
脂質が低い
ぶどうの脂質は可食部100gあたり0.2gです。これは他の食材と比較して「低い」と評価されています。脂質はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取は健康に悪影響を与えることもあります。ぶどうにはほとんど脂質が含まれていないため、カロリーや脂質摂取に気を付けたい方には適した食材と言えます。
以上の栄養データから、ぶどうのカロリーが低い理由が明らかになりました。カロリーや栄養バランスを考えながら、ぶどうを取り入れることで健康的な食生活を送ることができるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ぶどう」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 15.7g | 4 | 62.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0.9g | 2 | 1.8kcal |
たんぱく質 | 0.6g | 4 | 2.4kcal |
脂質 | 0.2g | 9 | 1.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ぶどう」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、62.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ぶどうは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キッコーマン
ぶどうは、低糖質ダイエットに使える?
果物の中でも特に人気が高い「ぶどう」。甘くて美味しい果実でありながら、低糖質ダイエットには向かないと言われています。その理由をご説明いたします。
ぶどうの糖質量は15.7g
ぶどうは、100gあたり15.7gの糖質を含んでいます。一般的な低糖質ダイエットでは、1日の糖質摂取量を20g以下に抑えることが推奨されています。そのため、ぶどうを摂取するだけで、ほとんど1日分の糖質摂取量を超えてしまうことになります。
ぶどうの糖質は速やかに吸収される
また、ぶどうの糖質は速やかに吸収される特徴があります。食べた直後に血糖値が急上昇し、その後急降下することが予想されます。このような血糖値の急激な変動は、ダイエット中に避けたい状態です。血糖値の急上昇によって、脂肪の蓄積が促進される可能性もあります。
ぶどうの摂取量には注意が必要
低糖質ダイエットを実践する際には、ぶどうの摂取量にも注意が必要です。一度に大量のぶどうを摂取すると、糖質の摂取量が急増してしまいます。代わりに、食事の一部として少量のぶどうを摂取することで、糖質摂取量を抑えることができます。
まとめ
ぶどうは、甘くて美味しい果実ですが、低糖質ダイエットには向かないと言えます。糖質量が多く、さらに速やかに吸収される特徴があるため、血糖値の急激な変動を引き起こす可能性があります。低糖質ダイエットを実践する際には、ぶどうの摂取量にも注意し、バランスの取れた食事を心掛けましょう。
ぶどうは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:dancyu
ぶどうは、低脂質ダイエットに使える?
果物の中でも、特に「ぶどう」は低脂質ダイエットに効果的な食材と言われています。ぶどうは、その甘さやジューシーさで知られていますが、実は脂質が非常に少ないのです。1個あたりの脂質量はわずか0.2gという驚くべき数字です。
ぶどうの低脂質効果
ぶどうには、脂肪を燃焼させる効果があります。その理由は、ぶどうに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールが脂肪酸の代謝を促進するからです。さらに、ぶどうには食物繊維も多く含まれており、脂肪の吸収を抑える効果も期待できます。
ぶどうの栄養価
ぶどうは、低脂質だけでなく、他の栄養素も豊富に含まれています。ビタミンCやビタミンK、ミネラル類など、健康維持に必要な栄養素がバランスよく含まれています。また、ぶどうには抗酸化作用もあり、老化や生活習慣病の予防にも役立ちます。
ぶどうのダイエット効果
ぶどうは、低カロリーでありながら満腹感を与えてくれるため、ダイエット中の方にもおすすめです。また、ぶどうには天然の甘みがありますので、甘いものが欲しいときにも代替品として利用することができます。ただし、食べ過ぎには注意が必要です。
まとめ
ぶどうは、低脂質ダイエットに特に効果的な果物です。その低脂質効果や栄養価、ダイエット効果など、さまざまな観点からぶどうの優れた特性が明らかになっています。ぶどうを上手に取り入れることで、健康的なダイエットをサポートすることができるでしょう。ただし、食べ過ぎには注意し、バランスの良い食事と適度な運動も併せて行うことが大切です。ぶどうを取り入れた低脂質ダイエットで、理想の体型を手に入れましょう。
最後に、ぶどうの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ぶどう」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 69 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 16.9 | g | |
└糖質 | 15.7 | g | 普通 |
└食物繊維 | 0.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 0.6 | g | かなり低い |
脂質 | 0.2 | g | 低い |
「ぶどう」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 81.7 | g | 多い |
有機酸 | 0.7 | g | 多い |
灰分 | 0.5 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「ぶどう」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 0 | mg | 無し |
カリウム | 220 | mg | 普通 |
カルシウム | 8 | mg | 低い |
マグネシウム | 7 | mg | 低い |
リン | 23 | mg | 低い |
鉄 | 0.2 | mg | 低い |
亜鉛 | Tr | mg | 無し |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | 0.03 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | Tr | μg | 無し |
└β-カロテン | 39 | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 39 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 3 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.4 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.2 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 22 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.01 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.2 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.04 | mg | 低い |
ビオチン | 1.0 | μg | 普通 |
ビタミンC | 3 | mg | 多い |
ポリフェノール: 0.2 g
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。