このページではココナッツミルクのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ココナッツミルクのカロリーは157kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ココナッツミルクの可食部100gあたりのカロリーは、157kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中736位です。これは多い順にすると上位46%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「果物」ジャンルのでココナッツミルクのカロリーを評価すると、118件中14位です。これは上位から11%に位置するカロリーで、評価は「高い」となります。
カロリー | 157Kcal |
全体での評価 | 736位 / 1592件中(上位46%…平均的) |
「果物」ジャンル内での評価 | 14位 / 118件中(上位11%…高い) |
ココナッツミルクはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜココナッツミルクのカロリーは平均的?なにが含まれているの?
引用元:dancyu
ココナッツミルクのカロリーは平均的な理由
ココナッツミルクのカロリーは可食部100gあたり157kcalであり、他の食材と比較して「平均的」と評価されています。この評価がなされる理由について、以下の栄養データを参照します。
糖質の低さ
ココナッツミルクは、可食部100gあたりの糖質が3.8gとかなり低いです。一般的な飲み物や加工食品に含まれる糖質は多く、高カロリーにつながることがあります。しかし、ココナッツミルクは糖質が比較的少ないため、カロリー摂取量を抑えることができます。
食物繊維の普通な含有量
ココナッツミルクは、可食部100gあたりの食物繊維が0.2gと普通です。食物繊維は消化を助け、便通を促進する重要な栄養素です。ココナッツミルクには適度な量の食物繊維が含まれており、健康な消化システムを維持するのに役立ちます。
タンパク質の低さ
ココナッツミルクは、可食部100gあたりのタンパク質が1.9gと低いです。タンパク質は体の組織や筋肉の構成要素となる重要な栄養素ですが、ココナッツミルクにはそれほど多く含まれていません。そのため、タンパク質を摂取するためには他の食材との組み合わせが必要です。
脂質の多さ
ココナッツミルクは、可食部100gあたりの脂質が16gと多いです。脂質はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取はカロリー摂取量を増やす可能性があります。ココナッツミルクを摂取する際には、脂質の摂取量に注意する必要があります。
以上の栄養データから、ココナッツミルクのカロリーは平均的と評価されています。糖質が比較的少なく、食物繊維も適度な量含まれています。ただし、タンパク質の含有量は低く、脂質の摂取量にも注意が必要です。バランスの取れた食事を心がけながら、ココナッツミルクを楽しむことが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ココナッツミルク」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.8g | 4 | 15.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0.2g | 2 | 0.4kcal |
たんぱく質 | 1.9g | 4 | 7.6kcal |
脂質 | 16.0g | 9 | 144kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ココナッツミルク」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、144kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ココナッツミルクは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:ヤマサ
ココナッツミルクは、低糖質ダイエットに使える?
ココナッツミルクは、糖質量が3.8gと比較的低いため、低糖質ダイエットにおいて少し効果的な飲み物と言えます。
ココナッツミルクの糖質量は3.8g
ココナッツミルクは、果物の一種でありながら、他の果物や飲み物と比べて糖質量が3.8gと比較的低いです。これは、低糖質ダイエットを実践している人にとっては望ましい特徴です。
低糖質ダイエットに効果的な理由
低糖質ダイエットは、炭水化物の摂取を制限し、血糖値の上昇を抑えることを目指す食事法です。ココナッツミルクは、糖質量が3.8gと低いため、このダイエットに適した飲み物と言えます。
ココナッツミルクの他の利点
ココナッツミルクには、低糖質だけでなく、他の利点もあります。例えば、ココナッツミルクには、脂肪の一種である中鎖脂肪酸が含まれています。中鎖脂肪酸は、エネルギー源として効率的に利用されるため、体脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。
ココナッツミルクの摂取方法
ココナッツミルクは、そのまま飲むだけでなく、料理やスムージーにも利用することができます。例えば、ココナッツミルクを使ったカレーやシチューは、糖質を抑えたい人にとっておすすめのメニューです。
まとめ
ココナッツミルクは、糖質量が3.8gと比較的低いため、低糖質ダイエットにおいて少し効果的な飲み物と言えます。また、中鎖脂肪酸の含有量も高く、体脂肪の蓄積を抑える効果も期待できます。低糖質ダイエットを実践している人にとって、ココナッツミルクは有用な飲み物と言えるでしょう。
ココナッツミルクは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:キッコーマン
ココナッツミルクは、低脂質ダイエットに不向き
ココナッツミルクは、最近注目を浴びている健康飲料の一つです。しかし、低脂質ダイエットを目指す方にとっては、ココナッツミルクは避けるべき飲み物と言えます。以下にその理由を詳しく説明します。
高脂質の成分
ココナッツミルクは、その名前からもわかるように、ココナッツから作られる飲み物です。ココナッツには高脂質の成分が含まれており、そのままの形で摂取すると、ダイエットには向かないとされています。ココナッツミルクにもココナッツの脂肪分が含まれており、16gもの脂質が含まれていることが確認されています。
カロリーの摂取
ココナッツミルクに含まれる脂質は、1gあたり9kcalもの高カロリーです。低脂質ダイエットを行う際には、摂取するカロリーを抑えることが重要ですが、ココナッツミルクを飲むことで、意図せず多くのカロリーを摂取してしまう可能性があります。その結果、ダイエットの効果が薄れてしまうことも考えられます。
代替品の選択肢
低脂質ダイエットを行う際には、ココナッツミルクの代わりに他の飲み物を選ぶことをおすすめします。例えば、豆乳やアーモンドミルクなどは、低脂質でありながら栄養価も高いため、ダイエットに適しています。これらの代替品を選ぶことで、脂質やカロリーの摂取を抑えることができます。
まとめ
ココナッツミルクは、低脂質ダイエットを目指す方には不向きな飲み物です。その高脂質の成分や高カロリーの摂取量が、ダイエットの効果を損なう可能性があります。代わりに、低脂質で栄養価の高い豆乳やアーモンドミルクを選ぶことをおすすめします。ダイエットを成功させるためには、適切な飲み物の選択が重要です。
最後に、ココナッツミルクの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ココナッツミルク」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 157 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 2.8 | g | |
└糖質 | 3.8 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 0.2 | g | 普通 |
たんぱく質 | 1.9 | g | 低い |
脂質 | 16.0 | g | 多い |
「ココナッツミルク」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 78.8 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.5 | g | 低い |
コレステロール | 0 | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「ココナッツミルク」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 12 | mg | 普通 |
カリウム | 230 | mg | 普通 |
カルシウム | 5 | mg | 低い |
マグネシウム | 28 | mg | 普通 |
リン | 49 | mg | 普通 |
鉄 | 0.8 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.3 | mg | 普通 |
銅 | 0.22 | mg | 多い |
マンガン | 0.59 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | - | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0 | mg | 無し |
ナイアシン | 0.4 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0 | mg | 無し |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
試料: 缶詰/(100 g:98mL、100 mL:102g)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。