このページでは牡蠣のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
牡蠣のカロリーは58kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:ヤマサ
牡蠣の可食部100gあたりのカロリーは、58kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中1213位です。これは多い順にすると上位76%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「低い」です。
また、日本食品標準成分表の「魚」ジャンルので牡蠣のカロリーを評価すると、296件中283位です。これは上位から95%に位置するカロリーで、評価は「かなり低い」となります。
カロリー | 58Kcal |
全体での評価 | 1213位 / 1592件中(上位76%…低い) |
「魚」ジャンル内での評価 | 283位 / 296件中(上位95%…かなり低い) |
牡蠣はカロリーが低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ牡蠣のカロリーは低いの?なにが含まれているの?
引用元:キッコーマン
牡蠣のカロリーはなぜ低いのか?
牡蠣は、可食部100gあたりのカロリーが58kcalであり、他の食材と比較して「低い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参照しながら解説します。
糖質が低い
牡蠣は、可食部100gあたりの糖質が6.7gと「低い」です。糖質はエネルギー源となりますが、摂り過ぎると体重増加や血糖値の上昇につながることがあります。牡蠣は糖質が少ないため、カロリーも抑えられています。
食物繊維が無し
牡蠣には食物繊維が含まれていません。食物繊維は腸内環境を整えたり、便通を促進するなどの役割がありますが、摂取量が多すぎると消化吸収が妨げられることもあります。牡蠣は食物繊維が無いため、消化吸収がスムーズに行われ、カロリーも低くなっています。
タンパク質と脂質は普通
牡蠣のタンパク質は可食部100gあたり6.9gで、「普通」と評価されています。タンパク質は筋肉の形成や修復に重要な栄養素です。また、牡蠣の脂質も可食部100gあたり2.2gで、「普通」とされています。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まることがあります。牡蠣はタンパク質と脂質が適度な量であるため、カロリーも低く抑えられています。
以上のように、牡蠣のカロリーが低いのは、糖質や食物繊維の含有量が少ないこと、そしてタンパク質と脂質のバランスが適切であることによるものです。牡蠣は低カロリーでありながら、栄養価の高い食材と言えます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「牡蠣」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 6.7g | 4 | 26.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 6.9g | 4 | 27.6kcal |
脂質 | 2.2g | 9 | 19.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「牡蠣」のカロリー内訳です。一番多いのはたんぱく質で、27.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
牡蠣は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:ヤマサ
牡蠣は、低糖質ダイエットに使える?
牡蠣は、魚の一種であり、糖質量は6.7gとなっています。しかし、牡蠣は低糖質ダイエットにどちらかというと不向きな食材と言えます。なぜなら、低糖質ダイエットでは糖質の摂取を制限することが求められますが、牡蠣には一定量の糖質が含まれているためです。
低糖質ダイエットでは、糖質の摂取を抑えることによって血糖値の上昇を緩やかにし、脂肪の燃焼を促進することが目的です。そのため、糖質量が少ない食材を選ぶことが重要とされています。例えば、魚介類の中でも、さけやいわし、さばなどは糖質量が非常に少なく、低糖質ダイエットに適しています。
一方で、牡蠣は糖質量が6.7gとなっており、他の魚介類と比べるとやや多めです。そのため、低糖質ダイエットを行っている方にとっては、摂取量には注意が必要となります。ただし、牡蠣の糖質量は他の食材と比べると控えめな部類に入るため、適度な量であれば摂取しても問題はありません。
牡蠣には、栄養価の高いタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特に亜鉛の含有量が多く、免疫力の向上や美肌効果にも期待できます。そのため、栄養バランスを考えた上で、牡蠣を食べることは健康に良い選択と言えます。
低糖質ダイエットを行う際には、糖質量だけでなく、栄養バランスや食材の選び方も重要です。牡蠣は糖質量は控えめですが、他の魚介類と比べるとやや多めです。そのため、摂取量には注意が必要ですが、栄養価の高さを考慮すれば、適度な量であれば低糖質ダイエットに取り入れることができます。ただし、個々の体質や目標に合わせて食事内容を考えることが大切です。
牡蠣は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:ヒガシマル
牡蠣は、低脂質ダイエットに使える?
牡蠣は、海の幸として知られる食材の一つです。その特徴の一つに、低脂質であることがあります。牡蠣100gあたりの脂質量は2.2gとされており、ダイエット中の方にとっては魅力的な数字です。
牡蠣の低脂質効果
牡蠣には、低脂質であるだけでなく、栄養価も高いとされています。特にタンパク質の含有量が豊富であり、ダイエット中の方にとっては嬉しい食材と言えるでしょう。タンパク質は、筋肉の形成や修復に必要な栄養素であり、ダイエット中の筋力維持にも役立ちます。
牡蠣のダイエット効果
牡蠣は、低カロリーでありながら栄養価が高いため、ダイエット中の方にとっては理想的な食材と言えます。低脂質であることから、脂肪の摂取量を抑えることができます。また、タンパク質の含有量が豊富なため、満腹感を得ることができます。
牡蠣の食べ方
牡蠣は、生食や焼き牡蠣など様々な調理法で楽しむことができます。生食の場合は、新鮮なものを選び、十分な加熱処理を行うことが重要です。焼き牡蠣の場合は、調味料を使わずにシンプルに焼くことで、より低脂質の食事となります。
まとめ
牡蠣は、低脂質ダイエットに少し効果的な食材です。低カロリーでありながら栄養価が高いため、ダイエット中の方にとっては理想的な食材と言えるでしょう。タンパク質の含有量も豊富であり、満腹感を得ることができます。牡蠣を上手に取り入れることで、健康的なダイエットを実践しましょう。
最後に、牡蠣の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「牡蠣」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 58 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 4.9 | g | |
└糖質 | 6.7 | g | 低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 6.9 | g | 普通 |
脂質 | 2.2 | g | 普通 |
「牡蠣」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 75 | % | 特になし |
水分 | 85.0 | g | 多い |
有機酸 | 0.1 | g | 多い |
灰分 | 2.1 | g | 多い |
コレステロール | 38 | mg | 多い |
食塩相当量 | 1.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「牡蠣」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 460 | mg | 多い |
カリウム | 190 | mg | 普通 |
カルシウム | 84 | mg | 多い |
マグネシウム | 65 | mg | 多い |
リン | 100 | mg | 普通 |
鉄 | 2.1 | mg | 多い |
亜鉛 | 14.0 | mg | 多い |
銅 | 1.04 | mg | 多い |
マンガン | 0.39 | mg | 多い |
ヨウ素 | 67 | μg | 多い |
セレン | 46 | μg | 多い |
クロム | 3 | μg | 多い |
モリブデン | 4 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 24 | μg | 多い |
└α-カロテン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン | 6 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 6 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 24 | μg | 多い |
ビタミンD | 0.1 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.3 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 0 | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.14 | mg | 普通 |
ナイアシン | 1.5 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.07 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 23.0 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.54 | mg | 普通 |
ビオチン | 4.8 | μg | 多い |
ビタミンC | 3 | mg | 多い |
試料: まがき/廃棄部位: 貝殻
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。