このページでは、魚のにしんを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
にしんのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはにしんの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 196 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 4.7 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 17.4 | g | 多い |
脂質 | 15.1 | g | 多い |
食塩相当量 | 0.3 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、魚分類に所属する正式名称「<魚類> にしん 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、にしんがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
にしんはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:キッコーマン
にしんとは?どんな食材?
魚の「にしん」とは、北海道や東北地方などでよく食べられている代表的な魚の一つです。
にしんの特徴
にしんは、体長が約15〜20cmほどで、銀色の体に黒い斑点が特徴的です。また、脂がのっており、その脂によって独特の風味があります。
にしんの調理方法
にしんは、さばいて刺身や寿司ネタとして食べられる他、塩焼きや煮付け、干物などにも利用されます。特に、にしんの刺身は、新鮮な脂の旨味を味わえる一品です。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はにしんがダイエットにどう役立つか説明します!
にしんはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:ニッスイ
1. タンパク質が豊富
「にしん」は、可食部100gあたり17.4gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の細胞や組織を作り、修復するために必要な栄養素です。タンパク質は筋肉の成長や修復にも関与しており、適切な量の摂取は健康的な体を維持するために重要です。にしんはタンパク質が豊富なため、健康的な食事に役立ちます。
2. 糖質が低い
「にしん」は、可食部100gあたりの糖質が4.7gと非常に低いです。糖質はエネルギー源として重要ですが、過剰な摂取は血糖値の上昇や肥満の原因となる可能性があります。にしんは糖質が低いため、糖質制限を考えている方や血糖値管理が必要な方にとって、健康的な食事の一部となります。
3. 脂質が適度
「にしん」は、可食部100gあたりの脂質が15.1gと適度な量です。脂質はエネルギー源としても重要ですが、過剰な摂取は肥満や心血管疾患のリスクを高める可能性があります。にしんは脂質が適度な量であるため、バランスの取れた食事において健康的な選択肢となります。
おすすめ:にしんのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
にしんに含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:ニッスイ
「にしん」の特徴
「にしん」は以下のような特徴を持っています。
1. ミネラル豊富な食材
「にしん」はカリウム、マグネシウム、リンなどのミネラルが多く含まれています。特にカリウムとマグネシウムは多い量が含まれており、健康に必要な栄養素として注目されています。これらのミネラルは、体内の水分バランスを調整し、神経や筋肉の機能を正常に保つ役割を果たしています。
2. ナトリウムの含有量が普通
「にしん」に含まれるナトリウムは普通の量です。ナトリウムは体内の水分バランスを調整するために必要ですが、摂りすぎると高血圧や心臓病のリスクが高まる可能性があります。そのため、適度な量で摂取することが重要です。
3. 亜鉛の含有量が多い
「にしん」には亜鉛が多く含まれています。亜鉛は免疫力の向上や傷の治癒を促進するなど、さまざまな役割を果たしています。特に免疫力の強化には欠かせない栄養素として知られています。
「にしん」はミネラル豊富な食材であり、特にカリウム、マグネシウム、亜鉛の含有量が多いことが特徴です。適度な量で摂取することで、健康維持や免疫力向上に役立つ食材と言えます。ただし、ナトリウムの摂りすぎには注意が必要です。
にしんに含まれるビタミンを解説!
引用元:キッコーマン
1. ビタミンA
にしんに含まれるビタミンAは、レチノール活性当量で18 μg含まれています。レチノールは目の健康や免疫機能の維持に役立つ栄養素です。
2. ビタミンD
にしんにはビタミンDが多く含まれており、100gあたり22 μg摂取することができます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康をサポートします。
3. ビタミンE
にしんにはビタミンEが豊富に含まれています。100gあたりの含有量はα-トコフェロールで3.1 mgです。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞のダメージを防ぐ効果があります。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次はにしんの使用例としてレシピをご紹介します。
にしんを使ったレシピ20選!
#1 にしんのサラダ
にしん(酢漬け)、ビーツ(缶詰)、エシャロット、りんご(紅玉)、デルモンテ、ホールディル、ケッパー、マヨネーズ、こしょう、等
ドイツの家庭料理で、にしんと野菜を使ったサラダのレシピ。ドレッシングにビーツやピクルスの漬け汁を使用することで、素材とドレッシングがなじみやすく、味に深みが出るように工夫されています。…
レシピを見る#2 にしんのマリネ
にしん、たまねぎ、パプリカ(オレンジ)、レモン、パセリ、白ワインビネガー、砂糖、唐辛子、ローリエ、等
北欧の家庭料理であるニシンのマリネのレシピ。冷蔵庫で4日ほど保存が効くため、常備おかずとしても活躍します。…
レシピを見る#3 身欠きにしんの甘露煮
身欠きにしん(ソフトタイプ)、番茶、きび砂糖(またはざらめ糖)、日本酒、しょうゆ
お子さんも食べやすい身欠きにしんの甘露煮のレシピ。ビタミンや良質な脂を含むにしんですが、生にしんよりも栄養価が高い身欠きにしん。…
レシピを見る#4 いわしの缶詰で!にしんそば風HOTつけつゆ
おろししょうが(チューブ)、七味唐辛子、いわし(味付け・缶)、めんつゆ
いわしの缶詰でにしん風にするつけそばのレシピ。いわしとだしつゆを温めて器に盛るだけで簡単にいつのと違うそばつゆが完成します。…
レシピを見る#5 にしんとなすの炊き合わせ
身欠きにしん(ソフトタイプ)、なす、サラダ油、みりん、しょうゆ、砂糖
京都料理の夏の定番、「にしんなす」のレシピ。ニシンの灰汁はしっかりと取り除いてください。…
レシピを見る#6 身欠きにしんの煮物
にしん(身欠きにしん・本干し)、実山椒(水煮、または佃煮)、しょうゆ、みりん、砂糖
身欠きにしんと実山椒をつかった煮物のレシピ。甘辛いコクのある風味と山椒独特の香りを楽しめる煮物です。…
レシピを見る#7 深い味わい♪ にしんそば
ニシンの甘露煮、めんつゆ
このレシピはニシンの甘露煮を使った深い味わいのにしんそばです。市販の甘露煮を使用するので、初心者の方でも簡単に作れるレシピです。…
レシピを見る#8 しっとりやわらか! にしんの煮物
ニシン[下処理済み、みりん、砂糖、しょうゆ
このレシピは、にしんを使った煮物の作り方です。にしんは甘露煮で食べることが多いですが、旬の時期には生のにしんを使って煮物にするのがおすすめです。…
レシピを見る#9 にしんとなすの炊いたん
身欠きにしん、なす、砂糖、みりん、しょうゆ、サラダ油
ソフトタイプの身欠きにしんとなすを使った、京都のおばんざいのレシピ。にしんからうま味たっぷりのだしが出るので、だしは使いません。…
レシピを見る#10 身欠きにしんとしいたけの炊き合わせ
身欠きにしん、干ししいたけ、高野豆腐、昆布の水だし、だし、ねぎ、柚子の皮、けしの実、砂糖、等
このレシピは身欠きにしんとしいたけを使った炊き合わせ料理です。身欠きにしんは、戻すのに時間がかかりますが、においを気にする方は注意が必要です。…
レシピを見る#14 ごはんがすすむ♪ 身欠きにしんの照り焼き
身欠きニシン[ソフト、サラダ油、みりん、砂糖、しょうゆ
このレシピは身欠きにしんを使った照り焼き料理です。身欠きにしんは江戸時代から伝わる伝統的な食品で、今回は戻す手間のかからないソフトタイプを使用します。…
レシピを見る#15 ふっくら仕上がる♪ にしんの塩焼き
ニシン[下処理済み、しょうゆ
このレシピはニシンを使った塩焼き料理です。フライパンを使って簡単に作れるので、忙しい日の夕飯にぴったりです。…
レシピを見る#16 ほっとする味♪ 身欠きにしんと大根のしみ煮
身欠きニシン[ソフト、みりん、砂糖、しょうゆ
身欠きニシン(ソフト)と大根を使った、主菜やお酒のおつまみになる煮物のレシピ。下処理をしたニシンを大根と一緒に、しょうゆと砂糖で甘辛く煮込みます。…
レシピを見る#17 おせちに*基本のにしんの昆布巻き
身欠きニシン(ソフト使用)、昆布(日高昆布使用)、かんぴょう、緑茶(番茶)、昆布の戻し汁、料理酒、砂糖、みりん、醤油、等
身欠きにしんを使った、おせち料理のレシピ。身欠きにしんは、手軽に使える半乾きのソフトタイプが便利です。…
レシピを見る#18 にしんとなすの煮もの
身欠きにしん(ソフトタイプ)、なす、砂糖、みりん、しょうゆ
にしんとなすをシンプルな味付けで煮たレシピ。ソフトタイプの「身欠けにしん」を、なすと一緒にしょうゆと砂糖で煮込みます。…
レシピを見る#19 にしんと早煮昆布の煮もの
身欠きにしん(ソフトタイプ)、早煮昆布、梅干し、みりん、しょうゆ、砂糖
ソフトにしんで一品煮物が出来上がります。にしんそばにも使用するソフトにしんを使用しており、柔らかく味がしっかり染み込んだにしんは普段よくみる固いにしんとは食感が変わっています。…
レシピを見る#20 にしんと切り干し大根の煮もの
身欠きにしん(生干し)、切り干し大根、だし昆布、赤唐辛子、みりん、しょうゆ、米のとぎ汁
干物を使った煮物のレシピ。生干しの身欠きにしんと、切り干し大根を使った煮物です。…
レシピを見る最後に、にしんの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「にしん」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 196 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 4.7 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 17.4 | g | 多い |
脂質 | 15.1 | g | 多い |
「にしん」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 45 | % | 特になし |
水分 | 66.1 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.3 | g | 普通 |
コレステロール | 68 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.3 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「にしん」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 110 | mg | 普通 |
カリウム | 350 | mg | 多い |
カルシウム | 27 | mg | 普通 |
マグネシウム | 33 | mg | 多い |
リン | 240 | mg | 多い |
鉄 | 1.0 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.1 | mg | 多い |
銅 | 0.09 | mg | 普通 |
マンガン | 0.02 | mg | 普通 |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 18 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 18 | μg | 普通 |
ビタミンD | 22.0 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 3.1 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.23 | mg | 多い |
ナイアシン | 4.0 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.42 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 17.0 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.06 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
別名: かどいわし/廃棄部位: 頭部、内臓、骨、ひれ等(三枚下ろし)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。