このページでは、魚のナイルティラピアを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
ナイルティラピアのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはナイルティラピアの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 124 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.2 | g | |
└糖質 | 3.7 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 19.8 | g | 多い |
脂質 | 5.3 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、魚分類に所属する正式名称「<魚類> ナイルティラピア 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、ナイルティラピアがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
ナイルティラピアはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
ナイルティラピアとは?どんな食材?
ナイルティラピアとは、魚の一種であり、主に熱帯地域で養殖されています。この魚は、身が白くて柔らかく、さっぱりとした味わいが特徴です。また、骨が少なく食べやすいことも魅力の一つです。
ナイルティラピアの特徴1:栄養価の高さ
ナイルティラピアは、栄養価が非常に高い食材です。特に、タンパク質やビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれており、健康に良い影響を与えます。また、オメガ-3脂肪酸も多く含まれており、脳や心臓の健康にも良いとされています。
ナイルティラピアの特徴2:調理の幅広さ
ナイルティラピアは、そのさっぱりとした味わいから、さまざまな調理方法に適しています。焼いたり、蒸したり、揚げたりすることができます。また、スープやカレー、煮物などにも活用することができます。そのため、料理のバリエーションを広げることができます。
ナイルティラピアの特徴3:持続可能な養殖方法
ナイルティラピアは、持続可能な養殖方法で生産されていることが多いです。養殖場では、水の浄化やリサイクルを行い、環境への負荷を最小限に抑えています。また、天然の餌や有機飼料を使用することで、養殖魚の品質を高めています。そのため、環境に配慮しながら美味しいナイルティラピアを楽しむことができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はナイルティラピアがダイエットにどう役立つか説明します!
ナイルティラピアはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. 低糖質でダイエットに適している
ナイルティラピアは糖質が3.7gとかなり低いです。糖質の摂取量を抑えることは、ダイエットや血糖値の管理にとって重要な要素です。糖質を制限することで、体重の増加を抑えることができ、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。そのため、ナイルティラピアは低糖質の食材として、ダイエットや糖尿病の管理に役立つでしょう。
2. タンパク質が豊富で筋肉の形成に役立つ
ナイルティラピアはタンパク質が19.8gも含まれています。タンパク質は筋肉の形成や修復に不可欠な栄養素です。適切なタンパク質の摂取は、筋肉量の増加や体力の向上につながります。また、タンパク質は食事からの満腹感を長持ちさせる効果もあります。そのため、ナイルティラピアはタンパク質の摂取を意識している方や筋肉をつけたい方におすすめの食材です。
3. 低脂肪で心血管の健康に良い
ナイルティラピアは脂質が5.3gと普通の量です。脂質の摂取量が過剰だと、動脈硬化や高血圧などの心血管疾患のリスクが高まります。その点、ナイルティラピアは低脂肪の食材として心血管の健康をサポートします。脂質の摂取を抑えることで、血液中のコレステロール値をコントロールし、心臓の負担を軽減することができます。
以上のように、ナイルティラピアは低糖質でダイエットに適しており、タンパク質が豊富で筋肉の形成に役立ち、低脂肪で心血管の健康に良い食材です。バランスの取れた健康的な食事に取り入れることで、さまざまな健康効果を期待することができます。
おすすめ:ナイルティラピアのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
ナイルティラピアに含まれる無機質の栄養を解説!
ナイルティラピアの栄養データの特徴
ナイルティラピアの栄養データを見ると、以下の3つの特徴があります。
1. カリウムやリンの含有量が多い
ナイルティラピアは、可食部100gあたりに370mgのカリウムと180mgのリンを含んでいます。カリウムは体内の水分バランスを調整し、神経や筋肉の正常な機能を維持するために必要な栄養素です。また、リンは骨や歯の形成に関与し、エネルギー代謝にも重要な役割を果たします。ナイルティラピアを摂取することで、これらの栄養素を効率的に摂ることができます。
2. ナトリウムや鉄の含有量は普通
ナイルティラピアに含まれるナトリウムは60mg、鉄は0.5mgと、どちらも可食部100gあたりでは普通の量です。ナトリウムは体内の水分バランスや神経伝達に関与していますが、摂りすぎると高血圧のリスクがあります。一方、鉄は酸素運搬や免疫機能に重要な役割を果たしますが、不足すると貧血のリスクが高まります。ナイルティラピアはこれらの栄養素を適度な量で摂ることができる食材と言えます。
3. 亜鉛や銅の含有量は低い
ナイルティラピアに含まれる亜鉛は0.4mg、銅は0.02mgと、どちらも可食部100gあたりでは低い量です。亜鉛は免疫機能や細胞の成長・分裂に必要な栄養素であり、銅は骨や結合組織の形成に関与しています。ただし、これらの栄養素は他の食材からも摂ることができるため、ナイルティラピアの摂取だけに頼らず、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。
以上のように、ナイルティラピアはカリウムやリンの含有量が多く、ナトリウムや鉄の含有量は普通、亜鉛や銅の含有量は低いという特徴があります。これらの栄養データを踏まえて、バランスの取れた食事に取り入れることで、健康な食生活を送ることができます。
ナイルティラピアに含まれるビタミンを解説!
ナイルティラピアのビタミンの特徴
ナイルティラピアに含まれるビタミンの特徴を以下の3つに絞って論じます。
1. ビタミンA
ナイルティラピアには、ビタミンAの成分であるレチノールが3 μg含まれています。これは多い量と言えます。また、ナイルティラピアにはα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテン当量のいずれも含まれていません。レチノール活性当量も3 μgで、普通の量と言えます。
2. ビタミンD
ナイルティラピアには、ビタミンDが11 μg含まれています。これは多い量と言えます。ビタミンDは骨の健康に重要な役割を果たすため、ナイルティラピアを摂取することでビタミンDの必要量を補うことができます。
3. ビタミンE
ナイルティラピアには、ビタミンEの成分であるα-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロールが含まれています。α-トコフェロールは1.9 mg、β-トコフェロールは0.1 mgと、どちらも多い量です。一方、γ-トコフェロールは0.1 mgで、普通の量と言えます。ただし、δ-トコフェロールは含まれていません。
最後に、ナイルティラピアの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ナイルティラピア」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 124 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.2 | g | |
└糖質 | 3.7 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 19.8 | g | 多い |
脂質 | 5.3 | g | 普通 |
「ナイルティラピア」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 73.5 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.2 | g | 普通 |
コレステロール | 59 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ナイルティラピア」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 60 | mg | 普通 |
カリウム | 370 | mg | 多い |
カルシウム | 29 | mg | 普通 |
マグネシウム | 24 | mg | 普通 |
リン | 180 | mg | 多い |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.4 | mg | 普通 |
銅 | 0.02 | mg | 低い |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 3 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 3 | μg | 普通 |
ビタミンD | 11.0 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.9 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0.1 | mg | 普通 |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.04 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.20 | mg | 多い |
ナイアシン | 3.1 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.67 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 2.3 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.08 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
別名: いずみだい、ちかだい、テラピア/切り身/(魚体全体から調理する場合、廃棄率: 55 %、廃棄部位: 頭部、内臓、骨、ひれ等)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。