このページではむつのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
むつのカロリーは175kcal(100gあたり)!これってどうなの?
むつの可食部100gあたりのカロリーは、175kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中678位です。これは多い順にすると上位42%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「魚」ジャンルのでむつのカロリーを評価すると、296件中80位です。これは上位から27%に位置するカロリーで、評価は「高い」となります。
カロリー | 175Kcal |
全体での評価 | 678位 / 1592件中(上位42%…平均的) |
「魚」ジャンル内での評価 | 80位 / 296件中(上位27%…高い) |
むつはカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜむつのカロリーは平均的?なにが含まれているの?
なぜむつのカロリーは平均的のか?
「むつ」は、可食部100gあたり175kcalのカロリーを持ち、他の食材と比較して「平均的」と評価されています。その理由について、以下の栄養データを参照して考えてみましょう。
カロリーの比較
「むつ」は可食部100gあたり175kcalのカロリーを含んでいます。この値は、他の食材と比較して平均的と評価されています。このことから、「むつ」は一般的な食材として摂取されることが多いと言えます。
糖質の比較
「むつ」は可食部100gあたり3.2gの糖質を含んでいます。この値はかなり低いと評価されています。糖質の摂取を控えたい方や糖質制限をしている方にとっては、適度な食材として選ばれることができるでしょう。
食物繊維の比較
「むつ」は可食部100gあたり食物繊維を含んでいません。食物繊維は、消化を助けたり便通を促進する働きがありますが、むつには食物繊維が含まれていないため、その点では注意が必要です。
タンパク質の比較
「むつ」は可食部100gあたり16.7gのタンパク質を含んでいます。この値は多いと評価されています。タンパク質は体の組織や筋肉の構成要素として重要な栄養素であり、食事において適切な量を摂取することは健康にとって重要です。
脂質の比較
「むつ」は可食部100gあたり12.6gの脂質を含んでいます。この値も多いと評価されています。脂質はエネルギー源として重要ですが、摂取しすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。適度な摂取量に気を付ける必要があります。
以上の栄養データを考慮すると、「むつ」はカロリーが平均的であり、糖質は低く、タンパク質と脂質は多いという特徴があります。そのため、バランスの良い食事を心掛ける際には、一般的な食材として選ばれることが多いのです。ただし、食物繊維が含まれていない点には注意が必要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「むつ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.2g | 4 | 12.8kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 16.7g | 4 | 66.8kcal |
脂質 | 12.6g | 9 | 113.4kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「むつ」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、113.4kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
むつは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
むつは、低糖質ダイエットに使える?
むつという魚は、糖質量が3.2gと比較的低いです。そのため、低糖質ダイエットを実践している方にとって、むつは少し効果的な食材と言えるでしょう。
むつの糖質量は3.2g
むつは、魚の中でも糖質量が低い部類に入ります。100gあたりの糖質量はわずか3.2gです。これは、低糖質ダイエットを行っている方にとっては望ましい数値と言えるでしょう。
むつは低糖質ダイエットに少し効果的
糖質を制限することで血糖値の上昇を抑え、脂肪燃焼を促進する効果が期待されます。そのため、低糖質ダイエットを実践している方にとって、むつは少し効果的な食材と言えるでしょう。
また、むつにはたんぱく質やビタミンDなどの栄養素も含まれています。これらの栄養素はダイエット中に不足しがちなものであり、健康的な体作りにも役立ちます。
ただし、むつを食べる際には調理方法にも気を配る必要があります。揚げ物やバターソテーなどの高カロリーな調理法は避け、蒸し焼きやグリルなどの低カロリーな調理法を選びましょう。
まとめ
むつは、糖質量が3.2gと比較的低く、低糖質ダイエットを実践している方にとっては少し効果的な食材と言えます。また、栄養素も豊富に含まれており、健康的な体作りにも役立ちます。ただし、調理方法には注意が必要です。低カロリーな調理法を選び、バランスの取れた食事を心がけましょう。
むつは、低脂質ダイエットに使える!?
むつは低脂質ダイエットに不向き
むつは、魚の中でも特に美味しいと評判の魚です。しかし、低脂質ダイエットを考えている方にとっては、むつはあまり適していない食材と言えます。なぜなら、むつの脂質含有量は12.6gもあります。
むつの脂質含有量
むつは、脂質含有量が他の魚に比べて非常に高い特徴があります。低脂質ダイエットを行う際には、脂質摂取量を抑えることが重要ですが、むつを選ぶとその目的が達成しづらくなってしまいます。
低脂質ダイエットのポイント
低脂質ダイエットを成功させるためには、脂質含有量の少ない食材を選ぶことが重要です。例えば、鶏むね肉や白身魚などは、脂質含有量が非常に低く、ダイエットに適しています。しかし、むつはその点で劣っており、脂質摂取量を抑えることが難しくなります。
代替の食材
むつが低脂質ダイエットに不向きであることは分かりましたが、代わりに選ぶことができる食材もあります。例えば、さばやさんまなどは、むつと同様に美味しく食べられる魚ですが、脂質含有量が低いため、低脂質ダイエットに適しています。
まとめ
むつは美味しい魚として知られていますが、低脂質ダイエットを行う際には避けるべき食材です。その脂質含有量が12.6gと高く、脂質摂取量を抑えることが困難になってしまいます。代わりに、さばやさんまなどの低脂質な魚を選ぶことをおすすめします。
最後に、むつの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「むつ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 175 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | Tr | g | |
└糖質 | 3.2 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 16.7 | g | 多い |
脂質 | 12.6 | g | 多い |
「むつ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 69.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | 59 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.2 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「むつ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 85 | mg | 普通 |
カリウム | 390 | mg | 多い |
カルシウム | 25 | mg | 普通 |
マグネシウム | 20 | mg | 普通 |
リン | 180 | mg | 多い |
鉄 | 0.5 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.4 | mg | 普通 |
銅 | 0.03 | mg | 低い |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 8 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (0) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 8 | μg | 普通 |
ビタミンD | 4 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.9 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.03 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.16 | mg | 多い |
ナイアシン | 2.4 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.10 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 1.9 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.31 | mg | 普通 |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
切り身/(魚体全体から調理する場合、廃棄率: 50 %、廃棄部位: 頭部、内臓、骨、ひれ等)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。