このページでは、魚のいかなごを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
いかなごのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはいかなごの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 111 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 4.8 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 17.2 | g | 多い |
脂質 | 5.5 | g | 普通 |
食塩相当量 | 0.5 | mg | 普通 |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、魚分類に所属する正式名称「<魚類> いかなご 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、いかなごがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
いかなごはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
引用元:キッコーマン
いかなごとは?どんな食材?
いかなごとは、小さな魚の一種であり、日本では春になると河川や海岸で見られることがあります。その名前の通り、イカの子供のような外見をしており、可愛らしい姿が特徴です。
いかなごの特徴
いかなごは、透明な身体を持ち、細長い形状をしています。成長すると体長は約5cmほどになりますが、非常に小さいため、一口で食べることができるサイズです。
いかなごの味わい
いかなごは、身が柔らかく、独特の風味を持っています。生で食べることもありますが、一般的には塩焼きや天ぷらなどの調理方法で食べられることが多いです。塩焼きにすると、香ばしさと塩の風味が絶妙に絡み合い、一度食べるとやみつきになることでしょう。
いかなごの栄養価
いかなごには、タンパク質やカルシウム、鉄などの栄養素が豊富に含まれています。特にDHAやEPAといった不飽和脂肪酸も含まれており、脳や心臓の健康維持に役立つとされています。また、低カロリーであるため、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。
いかなごの食べ方
いかなごは、塩焼きや天ぷら以外にも、お寿司のネタやお茶漬けの具としても利用されます。さっと茹でるだけで食べられるため、手軽に楽しむことができます。また、酢味噌やポン酢などの調味料を添えることで、より一層美味しくいただけます。
いかなごの季節
いかなごは、春になると産卵のために河川や海岸にやってきます。特に日本では、瀬戸内海や富山湾などが有名な産地として知られています。春の訪れとともに、いかなごの美味しさを楽しむことができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はいかなごがダイエットにどう役立つか説明します!
いかなごはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
引用元:DELISH KITCHEN
1. 低カロリーでダイエットに適している
「いかなご」は100gあたりのカロリーが111kcalとやや低いです。この低カロリーな食材は、ダイエット中の方にとって嬉しい特徴です。摂取カロリーを抑えたい方や体重管理をしたい方にとって、いかなごは健康的な食事の選択肢となります。
2. タンパク質が豊富で筋肉の合成に役立つ
「いかなご」は100gあたりのタンパク質が17.2gと多いです。タンパク質は筋肉の合成に必要な栄養素であり、健康的な体を維持するために欠かせません。特に運動をしている方や筋力トレーニングを行っている方にとって、いかなごは筋肉の成長や修復に役立つ食材となります。
3. 糖質が少なく血糖値の上昇を抑える
「いかなご」は100gあたりの糖質が4.8gとかなり低いです。糖質の摂り過ぎは血糖値の上昇につながり、生活習慣病のリスクを高めることがあります。しかし、いかなごは糖質が少ないため、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。糖質制限をしている方や糖尿病の管理をしている方にとって、いかなごは健康的な食事の選択肢となります。
以上のように、「いかなご」は低カロリーでダイエットに適しており、タンパク質が豊富で筋肉の合成に役立ち、糖質が少なく血糖値の上昇を抑える効果があります。健康的な食事を目指す方にとって、いかなごはバランスの良い栄養素を提供する食材としておすすめです。
おすすめ:いかなごのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
いかなごに含まれる無機質の栄養を解説!
引用元:Eレシピ
1. ミネラル豊富な食材
いかなごは、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、マンガンといったミネラルが豊富に含まれています。特にカルシウムやリンの含有量は多く、骨や歯の健康に良いとされています。これらのミネラルは、体内の様々な機能に関与し、健康な体作りに必要な栄養素です。
2. ナトリウム含有量が普通
いかなごに含まれるナトリウムの量は、一般的な範囲内です。ナトリウムは体内の水分バランスを調整するために必要ですが、摂り過ぎると高血圧や心臓病のリスクを引き起こす可能性があります。いかなごは、ナトリウムを適度に摂取するための食材として適しています。
3. ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンが含まれていない
いかなごには、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンといったミネラルが含まれていません。これらのミネラルは、体内の代謝や免疫機能に関与しており、健康維持に重要な役割を果たしています。したがって、これらのミネラルを摂取するためには、他の食材との組み合わせが必要です。
以上のように、いかなごはミネラル豊富な食材であり、ナトリウム含有量が普通であると同時に、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンが含まれていないという特徴があります。これらの特徴を踏まえると、いかなごはバランスの良い食事に取り入れることができる食材と言えます。
いかなごに含まれるビタミンを解説!
引用元:DELISH KITCHEN
1. ビタミンAの特徴
「いかなご」に含まれるビタミンAは、レチノールとレチノール活性当量の2つがあります。レチノールの含有量は200 μgであり、レチノール活性当量も同様に200 μgと多いです。一方、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンの含有量は0 μgであり、β-カロテン当量も1 μgと普通です。
2. ビタミンDの特徴
「いかなご」に含まれるビタミンDの含有量は21 μgであり、多いです。
3. ビタミンEの特徴
「いかなご」に含まれるビタミンEは、α-トコフェロールの含有量が0.8 mgであり、普通です。一方、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは0 mgであり、含まれていません。
ここまで栄養面の特徴をみてきました。次はいかなごの使用例としてレシピをご紹介します。
いかなごを使ったレシピ9選!
#1 いかなごのくぎ煮
いかなご、しょうゆ、みりん、料理酒、砂糖(ざらめ)、しょうが
甘く味付けをした、いかなごを使った佃煮のレシピ。兵庫県の瀬戸内海で「春の風物詩」として愛されている「いかなご」。…
レシピを見る#2 レンジで簡単副菜! いかなごの釘煮と小松菜の和え物
いかなごの釘煮、和風顆粒だし、しょうゆ
このレシピは、いかなごの釘煮を使った和え物の副菜です。レンジを使って小松菜に火を通すので、火を使わずに簡単に作ることができます。…
レシピを見る#3 いかなごのくぎ煮
いかなご、みりん、ザラメ、しょうゆ、ショウガ、実山椒の佃煮
いかなごを甘辛く煮た副菜のレシピ。「くぎ煮」とは瀬戸内海沿岸の郷土料理で、いかなごがさびて曲がったくぎのように見えるためこの名で呼ばれています。…
レシピを見る#4 パクッと食べられる! いかなごの釘煮ときゅうりのいなり寿司
ごはん、いかなごの釘煮、いなり揚げ、すし酢、山椒
このレシピは、いかなごときゅうりを使ったいなり寿司です。さっぱりとした酢飯に甘辛いいかなごの釘煮がよく合い、きゅうりのシャキッと感がアクセントになっています。…
レシピを見る#5 お箸がすすむ! いかなごの釘煮の卵焼き
いかなごの釘煮、サラダ油
このレシピはいかなごの釘煮を使った卵焼きの料理です。甘辛いいかなごの釘煮が卵に包まれていて、ご飯がすすむ一品です。…
レシピを見る#6 いかなごのくぎ煮
いかなご、しょうがの千切り、しょうゆ、みりん、砂糖
「いかなごのくぎ煮」はいかなごの稚魚を甘辛く炊いた神戸の郷土料理です。しょうゆ、みりん、砂糖、酒の合わせ調味料で煮詰めて作りますが、このレシピでは旨味がアップするよう濃口と淡口の2種類のしょうゆをブレンドしています。…
レシピを見る#7 いかなごの釘煮
生いかなご、しょうが、中ざら糖、赤玉スイートワイン(赤)、しょうゆ、みりん
いかなごを使った、ご飯のお供になる佃煮のレシピ。赤玉スイートワインを味付けに加えて煮詰め、甘みや香りを凝縮させます。…
レシピを見る#8 一年に一度!昭和の歴史を・・・明石イカナゴ釘煮
醤油、キザラ、みりん、生姜、カマスゴ
「鮮度」が大事、シェフが提供するイカナゴ釘煮のレシピ。兵庫県の郷土料理であるイカナゴ釘煮を、シェフが「おいしく」「美しく」作るコツを紹介しています。…
レシピを見る#9 そら豆のかぶら蒸し風温サラダ
そら豆、かぶ、いかなごの釘煮、あん、だし汁、しょうゆ、みりん、片栗粉
そら豆といかなごの釘煮を使った、副菜におすすめの温サラダのレシピ。たっぷりのそら豆といかなごの釘煮をかぶら蒸し風に仕上げたおかずです。…
レシピを見る最後に、いかなごの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「いかなご」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 111 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 4.8 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 17.2 | g | 多い |
脂質 | 5.5 | g | 普通 |
「いかなご」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | 74.2 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 3.0 | g | 多い |
コレステロール | 200 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.5 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「いかなご」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 190 | mg | 普通 |
カリウム | 390 | mg | 多い |
カルシウム | 500 | mg | 多い |
マグネシウム | 39 | mg | 多い |
リン | 530 | mg | 多い |
鉄 | 2.5 | mg | 多い |
亜鉛 | 3.9 | mg | 多い |
銅 | 0.08 | mg | 普通 |
マンガン | 0.49 | mg | 多い |
ヨウ素 | - | μg | 無し |
セレン | - | μg | 無し |
クロム | - | μg | 無し |
モリブデン | - | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 200 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 1 | μg | 普通 |
└β-クリプトキサンチン | (0) | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 1 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 200 | μg | 多い |
ビタミンD | 21.0 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.8 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (0) | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.19 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.81 | mg | 多い |
ナイアシン | 4.6 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.15 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 11.0 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.77 | mg | 多い |
ビオチン | - | μg | 無し |
ビタミンC | 1 | mg | 普通 |
別名: こうなご/小型魚全体
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。