このページではアジのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
アジのカロリーは112kcal(100gあたり)!これってどうなの?
アジの可食部100gあたりのカロリーは、112kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中910位です。これは多い順にすると上位57%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「やや低い」です。
また、日本食品標準成分表の「魚」ジャンルのでアジのカロリーを評価すると、296件中152位です。これは上位から51%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 112Kcal |
全体での評価 | 910位 / 1592件中(上位57%…やや低い) |
「魚」ジャンル内での評価 | 152位 / 296件中(上位51%…平均的) |
アジはカロリーがやや低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜアジのカロリーはやや低いの?なにが含まれているの?
アジのカロリーはやや低い理由
アジのカロリーは、他の食材と比較して「やや低い」と評価されています。その理由を見ていきましょう。
糖質がかなり低い
アジの可食部100gあたりの糖質は3.3gで、「かなり低い」と評価されています。糖質が低いため、アジを食べることで血糖値の上昇を抑えることができます。糖質制限をしている方や糖尿病の方にとっても、アジは適した食材と言えるでしょう。
食物繊維は無し
アジには食物繊維がほとんど含まれていません。食物繊維は腸内環境を整えたり、便通を促進する効果がありますが、アジにはその恩恵を受けることはできません。そのため、食物繊維を摂りたい場合は、他の食材と組み合わせて摂取する必要があります。
タンパク質が多い
アジの可食部100gあたりのタンパク質は19.7gで、「多い」と評価されています。タンパク質は体の組織を作るために必要な栄養素であり、筋肉の合成や修復にも関与しています。アジを食べることで、タンパク質を効率的に摂取することができます。
脂質は普通
アジの可食部100gあたりの脂質は4.5gで、「普通」と評価されています。脂質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、過剰摂取は肥満や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。アジは脂質の摂取量を適度に抑えることができるため、バランスの良い食事に取り入れることができます。
以上のように、アジのカロリーがやや低い理由は、糖質がかなり低いこと、食物繊維が無いこと、タンパク質が多いこと、脂質が普通であることなどが挙げられます。アジは栄養バランスの良い食材として、健康的な食生活に取り入れることができるでしょう。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「アジ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 3.3g | 4 | 13.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0)g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 19.7g | 4 | 78.8kcal |
脂質 | 4.5g | 9 | 40.5kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「アジ」のカロリー内訳です。一番多いのはたんぱく質で、78.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
アジは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
アジは、低糖質ダイエットに使える?
アジは、魚の中でも非常に栄養価が高く、美味しく食べられる魚の一つです。低糖質ダイエットを行っている方にとって、アジは適した食材と言えるでしょうか。今回は、アジの糖質量とその効果についてご紹介いたします。
アジの糖質量は3.3g
アジ100gあたりの糖質量は、約3.3gと言われています。低糖質ダイエットを行っている方にとっては、この数値は非常に魅力的なものとなるでしょう。糖質制限を行っている方は、摂取する糖質量を意識する必要がありますが、アジを食べることで満足感を得つつ、糖質の摂取量を抑えることができるのです。
アジは低糖質ダイエットに少し効果的
アジは低糖質ダイエットにおいて、少し効果的な食材と言えます。糖質制限を行うことで、血糖値の上昇を抑えることができますが、同時に栄養不足になってしまう可能性もあります。しかし、アジはたんぱく質やビタミンB群、DHAなど、様々な栄養素を含んでいます。これらの栄養素は、糖質制限中に不足しがちなものであり、アジを摂取することで栄養バランスを保つことができます。
また、アジには脂質も含まれていますが、これは食事の満足感を高める効果があります。糖質制限中は、食事の量が制限されることが多く、満腹感を得ることが難しい場合があります。しかし、アジの脂質は満腹感を与える効果があり、少量でも満足感を得ることができるのです。
まとめ
アジは低糖質ダイエットにおいて、少し効果的な食材と言えます。糖質制限を行っている方にとって、アジは栄養バランスを保つ上で重要な存在です。糖質量が3.3gと比較的低いため、満腹感を得つつ糖質の摂取量を抑えることができます。また、アジに含まれる栄養素や脂質は、糖質制限中に不足しがちなものであり、満腹感を高める効果もあります。低糖質ダイエットを行っている方は、ぜひアジを取り入れてみてください。
アジは、低脂質ダイエットに使える!?
アジは、低脂質ダイエットに使える?
魚の中でもアジは、低脂質が4.5gとされています。しかし、アジは低脂質ダイエットにどちらかというと不向きな魚とされています。その理由について考えてみましょう。
アジの脂質の量は控えめ
アジは、一般的には脂質の量が控えめと言われています。そのため、低脂質ダイエットを行っている人にとっては適していると言えるかもしれません。しかし、アジには他の魚種と比べて比較的高い脂肪酸の含有量があります。
アジに含まれる脂肪酸
アジに含まれる脂肪酸は、主に不飽和脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。これらの脂肪酸は、体に良い影響を与えるとされていますが、同時にエネルギー源としても機能します。
アジのカロリーに注意
アジは、低脂質である一方で、カロリーは比較的高めです。脂質の量が控えめであるため、低脂質ダイエットに適していると思われがちですが、食べ過ぎるとカロリー摂取量が増えてしまいます。そのため、アジを摂取する際には、適量を守ることが重要です。
まとめ
アジは、低脂質ダイエットにどちらかというと不向きな魚と言えます。脂質の量は控えめではありますが、他の魚種と比べて脂肪酸の含有量が高いため、カロリーにも注意が必要です。低脂質ダイエットを行っている人は、アジを摂取する際には適量を守ることが大切です。
最後に、アジの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「アジ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 112 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | 0.1 | g | |
└糖質 | 3.3 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 19.7 | g | 多い |
脂質 | 4.5 | g | 普通 |
「アジ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 55 | % | 特になし |
水分 | 75.1 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.3 | g | 普通 |
コレステロール | 68 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.3 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「アジ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 130 | mg | 普通 |
カリウム | 360 | mg | 多い |
カルシウム | 66 | mg | 多い |
マグネシウム | 34 | mg | 多い |
リン | 230 | mg | 多い |
鉄 | 0.6 | mg | 普通 |
亜鉛 | 1.1 | mg | 多い |
銅 | 0.07 | mg | 普通 |
マンガン | 0.01 | mg | 低い |
ヨウ素 | 20 | μg | 多い |
セレン | 46 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 0 | μg | 無し |
ビタミンA | |||
└レチノール | 7 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 7 | μg | 普通 |
ビタミンD | 8.9 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.6 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | Tr | μg | 無し |
ビタミンB1 | 0.13 | mg | 多い |
ビタミンB2 | 0.13 | mg | 普通 |
ナイアシン | 5.5 | mg | 多い |
ビタミンB6 | 0.30 | mg | 多い |
ビタミンB12 | 7.1 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.41 | mg | 普通 |
ビオチン | 3.3 | μg | 多い |
ビタミンC | Tr | mg | 無し |
別名: あじ/廃棄部位: 頭部、内臓、骨、ひれ等(三枚下ろし)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。