このページでは、卵のあひるの卵(ピータン)を徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
あひるの卵(ピータン)のカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずはあひるの卵(ピータン)の可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 188 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 3.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 13.7 | g | 多い |
脂質 | 16.5 | g | 多い |
食塩相当量 | 2.0 | mg | 多い |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、卵分類に所属する正式名称「あひる卵 ピータン」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、あひるの卵(ピータン)がどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
あひるの卵(ピータン)はどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
あひるの卵(ピータン)とは?どんな食材?
あひるの卵(ピータン)は、中国料理でよく使われる食材です。ピータンとは、あひるの卵を硫黄水で加熱し、発酵させたものを指します。そのため、特徴的な黒褐色の色合いと独特の臭いがあります。
外見と食感
あひるの卵(ピータン)は、一般的な鶏卵と比べて外見が異なります。硫黄水に浸けられたことで、黒褐色の皮が形成されます。また、内部は茶色く変色しており、半透明のゼリー状の物質で包まれています。
食感は、普通の卵よりも固めであり、ゼリー状の物質が特徴的な食感を与えます。また、味は濃厚で、少し塩辛さも感じられます。
風味と使い方
あひるの卵(ピータン)は、独特な風味を持っています。発酵により生じる臭いがありますが、その臭いが好きな人にとっては、独特の美味しさを楽しむことができます。
中国料理では、ピータンを使った料理が数多くあります。例えば、ピータン豆腐やピータン炒めなどがあります。また、単体で食べることもありますが、その場合は他の具材や調味料と組み合わせることが一般的です。
まとめ
あひるの卵(ピータン)は、中国料理でよく使われる食材であり、硫黄水で加熱し発酵させたものです。外見は黒褐色の皮が特徴で、内部は茶色く変色しています。食感は固めで、ゼリー状の物質が特徴的です。風味は独特で、濃厚な味わいと少しの塩辛さがあります。中国料理では様々な料理に使われ、他の具材や調味料と組み合わせて楽しむことが一般的です。
ざっくり説明するとこんな感じです!次はあひるの卵(ピータン)がダイエットにどう役立つか説明します!
あひるの卵(ピータン)はダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
1. タンパク質の豊富さ
「あひるの卵(ピータン)」は、可食部100gあたりに13.7gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の細胞や組織の修復や再生に不可欠な栄養素です。また、タンパク質は食事の満足感を高める効果もあり、食事の量を抑えることができるため、ダイエット中の方にも適した食材と言えます。
2. 糖質の低さ
「あひるの卵(ピータン)」は、可食部100gあたりに3gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎると血糖値の上昇や肥満のリスクが高まる可能性があります。糖質の摂取量を抑えたい方や糖質制限を行っている方にとって、この食材は適した選択肢と言えます。
3. 栄養バランスの良さ
「あひるの卵(ピータン)」は、カロリー188kcal(平均的)という比較的低いカロリーでありながら、タンパク質や脂質が豊富に含まれています。これにより、食事の栄養バランスを保ちながら、満足感を得ることができます。また、塩分も2g(多い)ということから、味付けに適度な塩分を使用することができます。
以上のように、「あひるの卵(ピータン)」はタンパク質の豊富さや糖質の低さ、栄養バランスの良さなど、健康的な食事に役立つ要素を備えています。食事のバリエーションを豊かにするためにも、積極的に取り入れることをおすすめします。
おすすめ:あひるの卵(ピータン)のダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
あひるの卵(ピータン)に含まれる無機質の栄養を解説!
1. ナトリウムが多い
「あひるの卵(ピータン)」は、可食部100gあたりに780 mgのナトリウムを含んでいます。ナトリウムは体内の水分バランスを調整するために必要な栄養素ですが、摂りすぎると高血圧や腎臓の負担増加のリスクがあります。そのため、ナトリウム制限が必要な方には注意が必要です。
2. カリウムが低い
一方で、「あひるの卵(ピータン)」にはカリウムが65 mgしか含まれていません。カリウムは体内の水分バランスや神経・筋肉の正常な機能に重要な役割を果たしています。カリウム不足は筋肉の痙攣や不整脈などの問題を引き起こす可能性があります。そのため、カリウムを摂る必要がある方は他の食材との組み合わせを考える必要があります。
3. リンが多い
「あひるの卵(ピータン)」にはリンが230 mg含まれています。リンは骨や歯の形成に必要な栄養素であり、エネルギー代謝や細胞の構成要素としても重要な役割を果たしています。リンの摂取量が不足すると骨粗鬆症や歯のトラブルのリスクが高まります。そのため、骨や歯の健康を維持するためには適切なリンの摂取が必要です。
以上のように、「あひるの卵(ピータン)」はナトリウムが多く、カリウムが低い、そしてリンが多いという特徴を持っています。これらの栄養データを踏まえると、この食材はナトリウム制限を必要とする方には注意が必要ですが、骨や歯の健康をサポートする上で有益な栄養素を含んでいると言えます。
あひるの卵(ピータン)に含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンAの特徴
「あひるの卵(ピータン)」にはビタミンAが多く含まれています。具体的には、レチノール活性当量で220 μgという量が含まれており、他の食品と比べても豊富です。ビタミンAは視力の維持や免疫力の向上に重要な役割を果たし、健康な肌や粘膜の維持にも関与しています。
2. ビタミンDの特徴
「あひるの卵(ピータン)」にはビタミンDも多く含まれています。可食部100gあたりのビタミンDの含有量は6.2 μgです。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の健康を維持するために重要です。また、免疫機能の向上や抗炎症作用も持っています。
3. ビタミンEの特徴
「あひるの卵(ピータン)」にはビタミンEも多く含まれています。具体的には、α-トコフェロールで1.9 mg、β-トコフェロールで0.1 mg、γ-トコフェロールで0.5 mgという量が含まれています。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化や損傷を防ぐ効果があります。また、血液の循環を促進することで、心臓や血管の健康にも貢献します。
以上のように、「あひるの卵(ピータン)」にはビタミンA、ビタミンD、ビタミンEが豊富に含まれています。これらのビタミンはそれぞれ異なる健康効果を持ち、私たちの健康維持に重要な役割を果たしています。
最後に、あひるの卵(ピータン)の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「あひるの卵(ピータン)」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 188 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0 | g | |
└糖質 | 3.0 | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0) | g | 無し |
たんぱく質 | 13.7 | g | 多い |
脂質 | 16.5 | g | 多い |
「あひるの卵(ピータン)」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 45 | % | 特になし |
水分 | 66.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 3.1 | g | 多い |
コレステロール | 680 | mg | 多い |
食塩相当量 | 2.0 | mg | 多い |
アルコール | - | g | 無し |
「あひるの卵(ピータン)」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 780 | mg | 多い |
カリウム | 65 | mg | 低い |
カルシウム | 90 | mg | 多い |
マグネシウム | 6 | mg | 低い |
リン | 230 | mg | 多い |
鉄 | 3.0 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.3 | mg | 多い |
銅 | 0.11 | mg | 普通 |
マンガン | 0.03 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 34 | μg | 多い |
セレン | 29 | μg | 多い |
クロム | Tr | μg | 無し |
モリブデン | 5 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 220 | μg | 多い |
└α-カロテン | - | μg | 無し |
└β-カロテン | - | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | - | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 22 | μg | 多い |
└レチノール活性当量 | 220 | μg | 多い |
ビタミンD | 6.2 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.9 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0.5 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
ビタミンK | 26 | μg | 多い |
ビタミンB1 | Tr | mg | 無し |
ビタミンB2 | 0.27 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.1 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.01 | mg | 低い |
ビタミンB12 | 1.1 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.94 | mg | 多い |
ビオチン | 16.0 | μg | 多い |
ビタミンC | (0) | mg | 無し |
廃棄部位: 泥状物及び卵殻(卵殻: 15 %)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。