このページではゆで卵のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ゆで卵のカロリーは134kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ゆで卵の可食部100gあたりのカロリーは、134kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中812位です。これは多い順にすると上位51%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「平均的」です。
また、日本食品標準成分表の「卵」ジャンルのでゆで卵のカロリーを評価すると、15件中11位です。これは上位から73%に位置するカロリーで、評価は「低い」となります。
カロリー | 134Kcal |
全体での評価 | 812位 / 1592件中(上位51%…平均的) |
「卵」ジャンル内での評価 | 11位 / 15件中(上位73%…低い) |
ゆで卵はカロリーが平均的という評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜゆで卵のカロリーは平均的?なにが含まれているの?
なぜゆで卵のカロリーは平均的なのか?
ゆで卵のカロリーは、可食部100gあたり134kcalで、他の食材と比較して「平均的」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に説明します。
カロリー:134kcal(平均的)
ゆで卵は、100gあたり134kcalのエネルギーを含んでいます。このカロリー量は、他の食材と比較して平均的と評価される理由です。ゆで卵は、一般的に食事の一部として摂取されるため、適度なカロリー量を提供することができます。
糖質:2.1g(かなり低い)
ゆで卵は、100gあたり2.1gの糖質を含んでいます。この糖質量は、他の食材と比較してかなり低いと評価されます。糖質が低いため、糖尿病や血糖値の管理が必要な人々にとっても適した食材と言えます。
食物繊維:0g(無し)
ゆで卵には、100gあたり食物繊維が含まれていません。食物繊維は消化を助けたり便通を促進する役割を持つため、一部の食材と比較して欠けていると評価されます。しかし、ゆで卵は他の栄養素を豊富に含んでおり、バランスの取れた食事に組み合わせることで、食物繊維の不足を補うことができます。
タンパク質:12.5g(普通)
ゆで卵は、100gあたり12.5gのタンパク質を含んでいます。このタンパク質量は、他の食材と比較して普通と評価されます。タンパク質は身体の成長や修復に必要な栄養素であり、ゆで卵は十分なタンパク質を提供することができます。
脂質:10.4g(普通)
ゆで卵には、100gあたり10.4gの脂質が含まれています。この脂質量も他の食材と比較して普通と評価されます。脂質はエネルギー源として重要な栄養素であり、ゆで卵は適度な脂質を提供することができます。
以上の栄養データから、ゆで卵のカロリーは平均的と評価される理由が明らかになりました。ゆで卵は、適度なカロリー量を含み、糖質が低く、タンパク質と脂質も適切なバランスで含まれています。バランスの取れた食事に組み合わせることで、健康的な食生活をサポートすることができます。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ゆで卵」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | 2.1g | 4 | 8.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | 0g | 2 | 0kcal |
たんぱく質 | 12.5g | 4 | 50kcal |
脂質 | 10.4g | 9 | 93.6kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ゆで卵」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、93.6kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ゆで卵は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キューピー
ゆで卵は、低糖質ダイエットに使える?
ゆで卵は、糖質量が2.1gと非常に低いため、低糖質ダイエットには少し効果的です。
ゆで卵の糖質量は2.1g
ゆで卵は、糖質量が2.1gと非常に低いです。糖質を制限することで、血糖値の上昇を抑えることができます。低糖質ダイエットは、血糖値の急激な上昇を防ぎ、体脂肪の蓄積を抑える効果があります。
ゆで卵の栄養価
ゆで卵には、たんぱく質やビタミンA、ビタミンD、ビタミンB12などの栄養素が豊富に含まれています。たんぱく質は、筋肉の修復や再生に必要な栄養素であり、ダイエット中には特に重要です。また、ビタミンAやビタミンDは、免疫力の向上や骨の健康維持に貢献します。
ゆで卵の満腹感
ゆで卵には、食物繊維がほとんど含まれていませんが、たんぱく質の豊富さから満腹感を得ることができます。また、ゆで卵は消化吸収が比較的遅く、エネルギーの効率的な利用を促すため、長時間の空腹感を抑える効果もあります。
ゆで卵の食べ方のポイント
ゆで卵を効果的に低糖質ダイエットに活用するためには、以下のポイントに注意する必要があります。
- ゆで卵は、無塩で調理することが望ましいです。
- ゆで卵を食事の一部として摂る場合は、他の糖質の摂取量にも注意する必要があります。
- ゆで卵を食べる際には、よく噛んでゆっくりと食べることで満腹感を得ることができます。
以上のポイントを踏まえると、ゆで卵は低糖質ダイエットに少し効果的と言えます。ただし、個人の体質や生活習慣によって効果は異なるため、バランスの取れた食事と適度な運動を併せて行うことが重要です。
ゆで卵は、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:dancyu
ゆで卵は、低脂質ダイエットに不向き?
卵は、栄養価の高い食品として知られており、多くの人々が健康やダイエットのために積極的に摂取しています。しかし、その中でも「ゆで卵」は、低脂質ダイエットにはあまり適していないとされています。
ゆで卵の脂質量は10.4g
ゆで卵の脂質量は、約10.4gとされています。一般的な低脂質ダイエットでは、1日の脂質摂取量を15g以下に抑えることが推奨されています。そのため、ゆで卵を摂取することで、既に大部分の脂質摂取量を超えてしまっていることになります。
ゆで卵の脂質は主に黄身に含まれる
ゆで卵の脂質は、主に黄身に含まれています。黄身は、卵の栄養価が高い部分として知られていますが、同時に脂質も多く含まれています。そのため、ゆで卵を摂取することで、脂質摂取量が増えてしまうのです。
低脂質ダイエットには他の卵料理を選ぼう
低脂質ダイエットを実践する場合、ゆで卵の代わりに他の卵料理を選ぶことをおすすめします。例えば、卵白だけを使ったオムレツやスクランブルエッグなどは、脂質が少なく、低脂質ダイエットに適しています。
まとめ
ゆで卵は、栄養価が高い食品ではありますが、低脂質ダイエットにはあまり適していないと言えます。ゆで卵を摂取することで、既に脂質摂取量の大部分を超えてしまうことになります。低脂質ダイエットを実践する場合は、ゆで卵の代わりに他の卵料理を選ぶことをおすすめします。
最後に、ゆで卵の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ゆで卵」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 134 | Kcal | 平均的 |
炭水化物 | 0.3 | g | |
└糖質 | 2.1 | g | かなり低い |
└食物繊維 | 0 | g | 無し |
たんぱく質 | 12.5 | g | 普通 |
脂質 | 10.4 | g | 普通 |
「ゆで卵」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 11 | % | 特になし |
水分 | 76.7 | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 1.0 | g | 普通 |
コレステロール | 380 | mg | 多い |
食塩相当量 | 0.3 | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ゆで卵」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 140 | mg | 普通 |
カリウム | 130 | mg | 普通 |
カルシウム | 47 | mg | 普通 |
マグネシウム | 11 | mg | 低い |
リン | 170 | mg | 普通 |
鉄 | 1.5 | mg | 多い |
亜鉛 | 1.1 | mg | 多い |
銅 | 0.05 | mg | 普通 |
マンガン | 0.03 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 20 | μg | 多い |
セレン | 25 | μg | 多い |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 2 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | 160 | μg | 多い |
└α-カロテン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン | Tr | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 7 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 4 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 170 | μg | 多い |
ビタミンD | 2.5 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 1.2 | mg | 多い |
└β-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0.4 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | 11 | μg | 多い |
ビタミンB1 | 0.06 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.32 | mg | 多い |
ナイアシン | 0.1 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.09 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 1.0 | μg | 多い |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 1.18 | mg | 多い |
ビオチン | 25.0 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
廃棄部位:卵殻/卵黄:卵白=31:69/ビタミンD: ビタミンD活性代謝物を含む(ビタミンD活性代謝物を含まない場合: 0.8 µg)/試料:通常の鶏卵(栄養成分が増減されていないもの)
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。