このページでは麻婆豆腐のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
麻婆豆腐のカロリーは104kcal(100gあたり)!これってどうなの?
麻婆豆腐の可食部100gあたりのカロリーは、104kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中938位です。これは多い順にすると上位58%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「やや低い」です。
また、日本食品標準成分表の「料理」ジャンルので麻婆豆腐のカロリーを評価すると、55件中37位です。これは上位から67%に位置するカロリーで、評価は同じく「やや低い」となります。
カロリー | 104Kcal |
全体での評価 | 938位 / 1592件中(上位58%…やや低い) |
「料理」ジャンル内での評価 | 37位 / 55件中(上位67%…やや低い) |
麻婆豆腐はカロリーがやや低いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ麻婆豆腐のカロリーはやや低いの?なにが含まれているの?
麻婆豆腐のカロリーはなぜやや低いのか?
麻婆豆腐は、可食部100gあたり104kcalというカロリーがありますが、他の食材と比較して「やや低い」と評価されています。その理由を以下の栄養データを参考に解説します。
糖質がかなり低い
麻婆豆腐の糖質は、可食部100gあたり4.1gとかなり低い値です。糖質が低いことにより、血糖値の急上昇を抑える効果が期待されます。また、低糖質の食材はダイエットや血糖管理にも適しています。
食物繊維は普通
麻婆豆腐の食物繊維は、可食部100gあたり0.7gと普通の量です。食物繊維は腸内環境を整える働きがあり、便通を促進する効果もあります。普通の量の食物繊維が含まれているため、麻婆豆腐は消化を助ける健康的な食材と言えます。
タンパク質は普通
麻婆豆腐のタンパク質は、可食部100gあたり7.8gと普通の量です。タンパク質は筋肉の形成や修復に必要な栄養素であり、健康な体作りに欠かせません。普通の量のタンパク質が含まれているため、麻婆豆腐はバランスの取れた食事の一部として適しています。
脂質は普通
麻婆豆腐の脂質は、可食部100gあたり6.8gと普通の量です。脂質はエネルギー源として重要な栄養素ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まります。普通の量の脂質が含まれているため、麻婆豆腐はバランスの取れた食事に取り入れることができます。
以上のように、麻婆豆腐のカロリーがやや低いのは、糖質がかなり低く、食物繊維・タンパク質・脂質が普通の量であるためです。これらの栄養データを踏まえると、麻婆豆腐はヘルシーな選択肢としておすすめできます。ただし、具材や調味料の種類や量によってカロリーは変動するため、食べる際には注意が必要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「麻婆豆腐」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | (4.1)g | 4 | 16.4kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (0.7)g | 2 | 1.4kcal |
たんぱく質 | (7.8)g | 4 | 31.2kcal |
脂質 | (6.8)g | 9 | 61.2kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「麻婆豆腐」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、61.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
麻婆豆腐は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
麻婆豆腐は、低糖質ダイエットに使える?
麻婆豆腐は、中華料理の一つであり、多くの人々に愛されています。しかし、糖質制限をしている方にとっては、糖質量が気になるところです。そこで、今回は麻婆豆腐の糖質量と、低糖質ダイエットへの効果について考えてみましょう。
麻婆豆腐の糖質量は4.1g
麻婆豆腐の糖質量は、一般的には4.1g程度とされています。これは、麻婆豆腐の具材である豆腐やひき肉、調味料などに含まれる糖質の量を合計したものです。一般的な糖質制限の目安としては、1食あたり20g以下が推奨されていますので、麻婆豆腐の糖質量は比較的低いと言えるでしょう。
麻婆豆腐は低糖質ダイエットに少し効果的
麻婆豆腐は、糖質量が比較的低いため、低糖質ダイエットに少し効果的と言えます。低糖質ダイエットは、糖質の摂取を制限することで血糖値の上昇を抑え、脂肪燃焼を促進するとされています。麻婆豆腐には、辛味や香辛料が含まれており、代謝を活発にする効果も期待できます。また、豆腐にはたんぱく質が豊富に含まれており、食事の満足感を高めることもできます。
ただし、麻婆豆腐が完全に低糖質とは言えないことも忘れてはいけません。糖質制限を徹底する場合は、麻婆豆腐を控えるか、糖質の摂取量を他の食材で調整する必要があります。また、個々の体質やダイエットの目的によっても、麻婆豆腐の効果は異なるかもしれません。
まとめ
麻婆豆腐は、糖質量が4.1gと比較的低いため、低糖質ダイエットに少し効果的と言えます。辛味や香辛料による代謝促進効果や、豆腐のたんぱく質による満腹感の向上も期待できます。ただし、完全な低糖質食品ではないため、糖質制限を徹底する場合は注意が必要です。個々の体質やダイエットの目的に合わせて、適切な摂取量や組み合わせを考えましょう。
麻婆豆腐は、低脂質ダイエットに使える!?
麻婆豆腐は低脂質ダイエットに不向き
「麻婆豆腐は、低脂質ダイエットに使える?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は麻婆豆腐は低脂質ダイエットには不向きな食材と言えます。
まず、麻婆豆腐の脂質量ですが、100gあたりの脂質量は約6.8gとなっています。これは一般的な料理と比較しても高い数値であり、低脂質ダイエットを目指す方には適さないと言えます。
麻婆豆腐の脂質源
麻婆豆腐の脂質の主な源は、豆豉(とうちん)や肉の脂身です。豆豉は発酵調味料であり、一般的には塩分や脂質が含まれています。また、麻婆豆腐には豚ひき肉や牛ひき肉が使われることが一般的ですが、これらの肉には脂身が多く含まれています。
脂質制限との相性
低脂質ダイエットは、脂質の摂取量を制限することが目的です。麻婆豆腐はその脂質量が高いため、摂取することで脂質制限を守ることが難しくなります。
代替策としての工夫
もし麻婆豆腐を食べたい場合には、以下のような工夫が考えられます。
まず、豆腐の種類を選ぶことが重要です。一般的な絹ごし豆腐よりも、木綿豆腐の方が脂質量が少なくなります。また、肉の量を減らしたり、脂身の少ない肉を選ぶことも有効です。
さらに、豆豉の使用量を減らしたり、代替調味料を使うことも考えられます。例えば、豆板醤や豆鼓(とうこ)など、豆豉の代わりになる調味料を使用することで、脂質量を抑えることができます。
まとめ
麻婆豆腐は、低脂質ダイエットには不向きな食材です。脂質量が高く、豆豉や肉の脂身が主な脂質源となっています。しかし、代替策として木綿豆腐や脂身の少ない肉を選び、豆豉の使用量を減らすなどの工夫をすることで、少しは脂質量を抑えることができます。低脂質ダイエットを目指す方は、麻婆豆腐を選ぶ際には注意が必要です。
最後に、麻婆豆腐の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「麻婆豆腐」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 104 | Kcal | やや低い |
炭水化物 | (3.8) | g | |
└糖質 | (4.1) | g | かなり低い |
└食物繊維 | (0.7) | g | 普通 |
たんぱく質 | (7.8) | g | 普通 |
脂質 | (6.8) | g | 普通 |
「麻婆豆腐」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | (80.0) | g | 普通 |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | (1.6) | g | 普通 |
コレステロール | (10) | mg | 普通 |
食塩相当量 | (1.0) | mg | 普通 |
アルコール | 0 | g | 無し |
「麻婆豆腐」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | (380) | mg | 多い |
カリウム | (150) | mg | 普通 |
カルシウム | (64) | mg | 多い |
マグネシウム | (43) | mg | 多い |
リン | (86) | mg | 普通 |
鉄 | (1.3) | mg | 普通 |
亜鉛 | (0.9) | mg | 普通 |
銅 | (0.12) | mg | 普通 |
マンガン | (0.32) | mg | 多い |
ヨウ素 | (4) | μg | 多い |
セレン | (6) | μg | 多い |
クロム | (3) | μg | 多い |
モリブデン | (31) | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (1) | μg | 普通 |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | (16) | μg | 多い |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (17) | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | (3) | μg | 普通 |
ビタミンD | (0.1) | μg | 普通 |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | (0.3) | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | (Tr) | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | (2.6) | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | (0.9) | mg | 多い |
ビタミンK | (6) | μg | 普通 |
ビタミンB1 | (0.16) | mg | 多い |
ビタミンB2 | (0.07) | mg | 普通 |
ナイアシン | (1.1) | mg | 普通 |
ビタミンB6 | (0.10) | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0.1) | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0.21) | mg | 普通 |
ビオチン | (3.7) | μg | 多い |
ビタミンC | (1) | mg | 普通 |
食物繊維:AOAC2011.25法
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。