このページでは月餅のカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
月餅のカロリーは348kcal(100gあたり)!これってどうなの?
月餅の可食部100gあたりのカロリーは、348kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中232位です。これは多い順にすると上位14%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「菓子」ジャンルので月餅のカロリーを評価すると、137件中67位です。これは上位から48%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 348Kcal |
全体での評価 | 232位 / 1592件中(上位14%…高い) |
「菓子」ジャンル内での評価 | 67位 / 137件中(上位48%…平均的) |
月餅はカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ月餅のカロリーは高いの?なにが含まれているの?
なぜ月餅のカロリーは高いのか?
月餅は、可食部100gあたり348kcalのカロリーがあり、他の食材と比較して高いと評価されています。では、なぜ月餅のカロリーは高いのでしょうか?
糖質が多い
月餅には64gの糖質が含まれており、他の食材と比べても多いです。糖質はエネルギー源として利用されるため、月餅のカロリーが高くなる一因となっています。
タンパク質が低い
月餅には4.7gのタンパク質が含まれていますが、他の食材と比べると低いです。タンパク質は筋肉の材料として重要な栄養素ですが、月餅にはそれほど含まれていないため、カロリーの主な源は糖質や脂質となります。
脂質が普通
月餅には8.5gの脂質が含まれており、他の食材と比べると普通です。脂質はエネルギー源としても利用されますが、月餅のカロリーを高める要因としては、主に糖質の多さが挙げられます。
食物繊維が普通
月餅には2.1gの食物繊維が含まれていますが、他の食材と比べると普通です。食物繊維は腸内環境を整えるために重要な栄養素ですが、月餅にはそれほど多く含まれていないため、カロリーの主な源は糖質や脂質となります。
以上のように、月餅のカロリーが高い理由は、糖質の多さが主な要因となっています。糖質はエネルギー源として利用されるため、月餅のカロリーが高くなります。また、タンパク質や食物繊維の含有量が低いことも、カロリーの主な源が糖質や脂質となる要因となっています。月餅を食べる際には、適量を守りながらバランスの良い食事を心がけることが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「月餅」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | (64.0)g | 4 | 256kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (2.1)g | 2 | 4.2kcal |
たんぱく質 | (4.7)g | 4 | 18.8kcal |
脂質 | (8.5)g | 9 | 76.5kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「月餅」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、256kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
月餅は、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
月餅の糖質量は64g
月餅は、伝統的な中国の菓子であり、中秋節などの特別な行事や祝祭で楽しまれる食べ物です。月餅は様々な種類がありますが、一般的に砂糖や蜜を多く含んでおり、糖質の摂取量が高いことが知られています。実際、一つの月餅に含まれる糖質量は約64gです。
低糖質ダイエットに不向きな理由
低糖質ダイエットは、糖質の摂取量を制限することで体重を減らすことを目指すダイエット方法です。糖質の摂取量を減らすことによって、血糖値の上昇を抑え、体脂肪を燃焼しやすくするとされています。
しかし、月餅はその高い糖質量から考えると、低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。一つの月餅に含まれる糖質量は非常に高く、一度に多くの糖質を摂取することになります。低糖質ダイエットでは、一日の糖質摂取量を制限することが求められますが、月餅を摂取することでその制限を容易に超えてしまう可能性があります。
代替品としての選択肢
低糖質ダイエットを実践する際には、月餅の代わりに他の食品を選ぶことがおすすめです。例えば、果物や野菜、ナッツ類などは糖質の摂取量が比較的低く、栄養価も高いため、ダイエットに適しています。
また、低糖質のスイーツやお菓子も市場には多く存在しています。これらの商品は糖質の代わりに人工甘味料や低カロリーの甘味料を使用しており、糖質摂取を抑えつつも甘い味わいを楽しむことができます。
まとめ
月餅は伝統的な中国の菓子であり、糖質量が64gもあるため、低糖質ダイエットには不向きな食品です。糖質の摂取量を制限することが求められる低糖質ダイエットでは、月餅を摂取することで制限を超える可能性があります。代わりに、果物や野菜、ナッツ類などの低糖質食品や、糖質を抑えたスイーツやお菓子を選ぶことがおすすめです。
月餅は、低脂質ダイエットに使える!?
月餅は、低脂質ダイエットに使える?
お菓子の中でも特に中国で人気のある「月餅」は、秋の収穫祭「中秋節」に欠かせない食べ物です。しかし、ダイエット中の人々にとっては、その高い脂質含有量が懸念材料となっています。実際に、一つの月餅には約8.5gの脂質が含まれているのです。
月餅の脂質含有量について
月餅は、主に豆沙や蓮蓉、五仁などの甘いフィリングが包まれた生地で作られています。これらのフィリングには、砂糖や油が多く使用されており、その結果として脂質の含有量が高くなっています。
一般的な月餅のサイズは約100gですので、一つの月餅に含まれる脂質は約8.5gとなります。ダイエット中の人々にとっては、1日の脂質摂取量を抑える必要があるため、月餅を食べることは避けるべきです。
低脂質ダイエットに不向きな理由
低脂質ダイエットは、脂質の摂取を制限することで体重を減らす方法です。脂質は高カロリーなため、摂りすぎると体重増加の原因になります。そのため、低脂質ダイエット中の人々は、脂質の摂取を制限する必要があります。
月餅に含まれる脂質は、低脂質ダイエットにとっては適切な範囲を超えています。一つの月餅に含まれる脂質量が約8.5gであることを考慮すると、月餅を摂取することはダイエットの目的に反する行為と言えます。
代替品としての選択肢
月餅は、中秋節の伝統的なお菓子であり、多くの人々にとっては特別な存在です。しかし、低脂質ダイエット中の人々にとっては、他の代替品を選ぶことをおすすめします。
例えば、果物や野菜を摂取することで、満腹感を得ながら脂質の摂取を制限することができます。また、低脂質のお菓子やスナックを選ぶことも、ダイエット中の人々にとっては良い選択肢となります。
まとめ
月餅は、中国の中秋節に欠かせないお菓子ですが、その脂質含有量が低脂質ダイエットには不向きです。一つの月餅に含まれる脂質量が約8.5gであり、ダイエット中の人々にとっては制限すべき範囲を超えています。代わりに、果物や野菜、低脂質のお菓子を選ぶことで、健康的なダイエットを実践することができます。
最後に、月餅の各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「月餅」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 348 | Kcal | 高い |
炭水化物 | (65.5) | g | |
└糖質 | (64.0) | g | 多い |
└食物繊維 | (2.1) | g | 普通 |
たんぱく質 | (4.7) | g | 低い |
脂質 | (8.5) | g | 普通 |
「月餅」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | (20.9) | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | (0.4) | g | 低い |
コレステロール | (Tr) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「月餅」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | (2) | mg | 低い |
カリウム | (64) | mg | 低い |
カルシウム | (41) | mg | 普通 |
マグネシウム | (24) | mg | 普通 |
リン | (64) | mg | 普通 |
鉄 | (1.1) | mg | 普通 |
亜鉛 | (0.7) | mg | 普通 |
銅 | (0.18) | mg | 多い |
マンガン | (0.53) | mg | 多い |
ヨウ素 | (Tr) | μg | 無し |
セレン | (1) | μg | 普通 |
クロム | (1) | μg | 多い |
モリブデン | (36) | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 0 | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | (1) | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 0 | μg | 無し |
ビタミンD | 0 | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | (0.6) | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | (Tr) | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | (2.1) | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | (1.2) | mg | 多い |
ビタミンK | (2) | μg | 普通 |
ビタミンB1 | (0.05) | mg | 普通 |
ビタミンB2 | (0.03) | mg | 低い |
ナイアシン | (0.5) | mg | 普通 |
ビタミンB6 | (0.06) | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 0 | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0.23) | mg | 普通 |
ビオチン | (1.1) | μg | 普通 |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
あん(小豆あん、くるみ、水あめ、ごま等)入り/部分割合: 皮 5、あん 4
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。