このページではドーナツのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
ドーナツのカロリーは379kcal(100gあたり)!これってどうなの?
ドーナツの可食部100gあたりのカロリーは、379kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中164位です。これは多い順にすると上位10%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「菓子」ジャンルのでドーナツのカロリーを評価すると、137件中49位です。これは上位から35%に位置するカロリーで、評価は「平均的」となります。
カロリー | 379Kcal |
全体での評価 | 164位 / 1592件中(上位10%…高い) |
「菓子」ジャンル内での評価 | 49位 / 137件中(上位35%…平均的) |
ドーナツはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜドーナツのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
ドーナツのカロリーは高い理由
ドーナツは、可食部100gあたりのカロリーが379kcalと非常に高いです。この高いカロリーの理由について考えてみましょう。
糖質の多さ
ドーナツは、可食部100gあたり44gの糖質を含んでいます。糖質はエネルギー源として働きますが、摂りすぎると体内に蓄積されてしまいます。ドーナツには砂糖や蜂蜜などの甘味料が多く使用されており、そのため糖質の含有量が多いのです。
脂質の多さ
ドーナツは、可食部100gあたり20.2gの脂質を含んでいます。脂質はエネルギー源としても重要ですが、摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まります。ドーナツは揚げ物で作られることが多く、油で揚げることによって脂質の含有量が増えてしまうのです。
食物繊維の少なさ
ドーナツは、可食部100gあたり1.5gの食物繊維を含んでいます。食物繊維は腸の働きを促進し、便通を良くする効果があります。しかし、ドーナツには精製された小麦粉や砂糖が多く使用されているため、食物繊維の含有量が少なくなってしまいます。
タンパク質の普通さ
ドーナツは、可食部100gあたり7.2gのタンパク質を含んでいます。タンパク質は体の組織や筋肉の修復に必要な栄養素ですが、ドーナツに含まれるタンパク質量は他の食材と比べて普通です。
以上の理由から、ドーナツのカロリーは高いと評価されています。糖質や脂質の多さ、食物繊維の少なさなどが、その要因として考えられます。ドーナツを食べる際には、摂取する量や頻度に注意し、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「ドーナツ」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | (44.0)g | 4 | 176kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (1.5)g | 2 | 3kcal |
たんぱく質 | (7.2)g | 4 | 28.8kcal |
脂質 | (20.2)g | 9 | 181.8kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「ドーナツ」のカロリー内訳です。一番多いのは脂質で、181.8kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
ドーナツは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
ドーナツは、低糖質ダイエットに使える?
ドーナツは、多くの人々にとって魅力的な菓子の一つです。甘くて美味しいドーナツは、一度食べると病みつきになることもあります。しかし、低糖質ダイエットを実践している方にとっては、ドーナツは避けるべき食品とされています。
糖質量が44gで、高カロリー
ドーナツの糖質量は一個あたり約44gもあります。これは、低糖質ダイエットを行っている方にとっては非常に高い数値です。糖質を制限することで体内の脂肪を燃焼しやすくするため、高糖質の食品は避ける必要があります。
また、ドーナツは高カロリーな食品でもあります。一個のドーナツには約250kcalものエネルギーが含まれています。低糖質ダイエットでは、糖質の摂取量を減らすだけでなく、カロリー制限も重要なポイントです。高カロリーなドーナツを摂取することで、ダイエットの効果を損なう可能性があります。
ドーナツは低糖質ダイエットに不向き
以上の理由から、ドーナツは低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。糖質制限を行っている方は、ドーナツのような高糖質・高カロリーな菓子は避けるべきです。代わりに、低糖質でカロリーが少ない食品を選ぶことが大切です。
低糖質ダイエットでは、野菜や魚、豆類などの食品を積極的に摂取することが推奨されています。これらの食品は糖質が少なく、栄養価も高いため、ダイエットに適しています。
まとめ
ドーナツは、糖質量が44gと高カロリーであるため、低糖質ダイエットには不向きな食品です。糖質制限を行っている方は、ドーナツの摂取を控えることが重要です。代わりに、低糖質でカロリーが少ない食品を選ぶことで、効果的なダイエットを実践することができます。
ドーナツは、低脂質ダイエットに使える!?
ドーナツは、低脂質ダイエットに使える?
菓子の中でも人気の高い「ドーナツ」は、その甘さと食感から多くの人に愛されています。しかし、低脂質ダイエットを実践している方にとっては、ドーナツは避けるべき食品とされています。なぜなら、ドーナツには高い脂質が含まれているからです。
ドーナツの脂質量
一般的なドーナツの脂質量は、約20.2gとされています。この量は、低脂質ダイエットを実践している方にとってはかなり高い数字です。低脂質ダイエットでは、1日の脂質摂取量を制限することが求められますが、ドーナツ1個でその制限量を超えてしまう可能性があります。
ドーナツの脂質の種類
また、ドーナツに含まれる脂質は、主に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸といった、体に悪影響を与える脂質です。これらの脂質は、心臓病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるとされています。低脂質ダイエットを実践している方にとっては、このような脂質を摂取することは避けるべきです。
低脂質ダイエットに適した食品
低脂質ダイエットを実践する際には、ドーナツのような高脂質な食品は避けるべきです。代わりに、魚や豆腐、野菜などの低脂肪食品を積極的に摂取することが重要です。これらの食品には、体に良い脂質やたんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、健康的なダイエットに適しています。
まとめ
ドーナツは、その高い脂質量と脂質の種類から、低脂質ダイエットには不向きな食品です。低脂質ダイエットを実践している方は、ドーナツの摂取を控え、代わりに低脂肪食品を積極的に取り入れることをおすすめします。健康的な食生活を送りながら、理想の体型を手に入れるためには、バランスの取れた食事が重要です。
最後に、ドーナツの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「ドーナツ」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 379 | Kcal | 高い |
炭水化物 | (43.9) | g | |
└糖質 | (44.0) | g | 多い |
└食物繊維 | (1.5) | g | 普通 |
たんぱく質 | (7.2) | g | 普通 |
脂質 | (20.2) | g | 多い |
「ドーナツ」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | (27.5) | g | 低い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | (1.2) | g | 普通 |
コレステロール | (19) | mg | 普通 |
食塩相当量 | (0.8) | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「ドーナツ」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | (310) | mg | 多い |
カリウム | 110 | mg | 普通 |
カルシウム | 43 | mg | 普通 |
マグネシウム | 14 | mg | 普通 |
リン | (73) | mg | 普通 |
鉄 | (0.5) | mg | 普通 |
亜鉛 | (0.6) | mg | 普通 |
銅 | (0.07) | mg | 普通 |
マンガン | (0.17) | mg | 普通 |
ヨウ素 | (5) | μg | 多い |
セレン | (17) | μg | 多い |
クロム | (1) | μg | 多い |
モリブデン | (12) | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | (10) | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | (1) | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | (Tr) | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | 10 | μg | 普通 |
ビタミンD | (0.2) | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | (2.5) | mg | 多い |
└β-トコフェロール | (0.3) | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | (8.6) | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | (1.8) | mg | 多い |
ビタミンK | (25) | μg | 多い |
ビタミンB1 | (0.09) | mg | 普通 |
ビタミンB2 | (0.11) | mg | 普通 |
ナイアシン | (0.7) | mg | 普通 |
ビタミンB6 | (0.05) | mg | 普通 |
ビタミンB12 | (0.1) | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | (0.56) | mg | 普通 |
ビオチン | (3.9) | μg | 多い |
ビタミンC | (Tr) | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。