このページでは菓子パンのカロリーを徹底解説。ダイエット経験者による判定のほか、令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにカロリーの内訳、ダイエットに使える他の食材などを提案しています。ぜひ見てくださいね。
菓子パンのカロリーは294kcal(100gあたり)!これってどうなの?
引用元:DELISH KITCHEN
菓子パンの可食部100gあたりのカロリーは、294kcalです。
このカロリーは、「日本食品標準成分表」のなかで多い順にランキングした場合、1592件中351位です。これは多い順にすると上位22%に位置するカロリーで、他食材と比較したときの評価は「高い」です。
また、日本食品標準成分表の「菓子」ジャンルので菓子パンのカロリーを評価すると、137件中82位です。これは上位から59%に位置するカロリーで、評価は「やや低い」となります。
カロリー | 294Kcal |
全体での評価 | 351位 / 1592件中(上位22%…高い) |
「菓子」ジャンル内での評価 | 82位 / 137件中(上位59%…やや低い) |
菓子パンはカロリーが高いという評価になりましたが、なぜこの評価なのでしょうか。次に解説から、カロリーを構成する内訳を理解していきましょう!
なぜ菓子パンのカロリーは高いの?なにが含まれているの?
引用元:Nadia
菓子パンのカロリーは高い理由
菓子パンのカロリーが高い理由について考えてみましょう。
糖質が多いため
菓子パンは可食部100gあたり糖質が53.3gも含まれています。糖質はエネルギー源として体内で燃焼されるため、摂取するとカロリーとして蓄積されます。糖質は他の食材と比較して多いため、菓子パンのカロリーも高くなっているのです。
食物繊維が少ないため
菓子パンは可食部100gあたり食物繊維が1.7gしか含まれていません。食物繊維は消化吸収が遅く、満腹感を与える効果があります。しかし、菓子パンにはそれほど多くの食物繊維が含まれていないため、満腹感を得にくくなり、結果として多くの量を食べてしまうことがあります。そのため、カロリー摂取量が増え、菓子パンのカロリーも高くなってしまうのです。
タンパク質・脂質は普通
菓子パンのタンパク質や脂質の含有量は、可食部100gあたりそれぞれ8.2gと6.1gとなっています。これらの値は他の食材と比較して普通の範囲に収まっています。タンパク質や脂質はエネルギー源としても機能しますが、菓子パンのカロリーが高い主な要因ではありません。
以上の栄養データから、菓子パンのカロリーが高い理由は、糖質の多さと食物繊維の少なさにあります。糖質が多く、食物繊維が少ないため、カロリー摂取量が増えやすくなります。菓子パンを食べる際には、適量を意識して摂取することが大切です。
それでは、具体的にそれぞれの栄養素が何キロカロリーを占めているのか、計算をしてみましょう。各栄養素の役割を把握することで、ダイエット方法の適正もわかりますよ。
「菓子パン」のカロリー内訳 | |||
---|---|---|---|
栄養素 | 栄養素の量 | 1グラム あたりの カロリー | 栄養素 によるカロリー |
炭水化物のうち、糖質 | (53.3)g | 4 | 213.2kcal |
炭水化物のうち、食物繊維 | (1.7)g | 2 | 3.4kcal |
たんぱく質 | (8.2)g | 4 | 32.8kcal |
脂質 | (6.1)g | 9 | 54.9kcal |
※計算式は概算であり、また計算方法の違い・各栄養素の明細等から、合計値は「日本食品標準成分表」が定めるカロリーと一致しない場合もあります。
上記が「菓子パン」のカロリー内訳です。一番多いのは糖質で、213.2kcalという結果になりましたね!次はこの結果をもとに、ダイエットへの適正を見てみましょう。
菓子パンは、低糖質ダイエット(糖質制限)に使える!?
引用元:キリン
菓子パンは、低糖質ダイエットに使える?
菓子パンは、多くの人にとっておいしいおやつや朝食の一部として親しまれています。しかし、菓子パンには糖質がたくさん含まれており、低糖質ダイエットを目指す方にとっては適さない食品と言えます。
菓子パンの糖質量は53.3g
菓子パンは、一般的に砂糖や小麦粉を主成分として作られています。そのため、糖質の量も多くなります。実際に、菓子パン一個に含まれる糖質量は約53.3gと言われています。
低糖質ダイエットに不向きな理由
低糖質ダイエットは、糖質の摂取量を制限することで血糖値の上昇を抑え、体脂肪を減らすことを目指すダイエット方法です。しかし、菓子パンに含まれる糖質の量は非常に高いため、このダイエットには不向きです。
糖質の摂取量を制限することによって、体内の血糖値が安定し、脂肪の燃焼が促進されます。しかし、菓子パンに含まれる糖質は一度に大量に摂取されるため、血糖値が急激に上昇し、脂肪の蓄積を招く可能性があります。
また、菓子パンは食物繊維やたんぱく質が少なく、満腹感を得ることが難しい食品です。そのため、食べ過ぎてしまうリスクが高まります。低糖質ダイエットでは、適切な栄養バランスを保ちながら摂取カロリーを減らすことが重要ですが、菓子パンはその目的には合致しません。
代替品としての選択肢
菓子パンを低糖質ダイエットに代替するためには、他の食品を選ぶことが必要です。例えば、野菜や果物、豆類などの糖質量が比較的低い食品を選ぶことが有効です。また、糖質を制限したパンやお菓子も市販されており、こうした商品を活用することも一つの方法です。
低糖質ダイエットを成功させるためには、菓子パンのような高糖質な食品を避け、適切な食品の選択と食事のバランスを考えることが重要です。菓子パンは美味しいですが、低糖質ダイエットには不向きな食品と言えます。
菓子パンは、低脂質ダイエットに使える!?
引用元:DELISH KITCHEN
菓子パンは、低脂質ダイエットに不向き
菓子パンは、甘い香りとふんわりとした食感が特徴の人気のあるパンです。しかし、菓子パンには脂質が多く含まれており、低脂質ダイエットには不向きな食品と言えます。
菓子パンの脂質量
菓子パンの脂質量は、一般的に約6.1gとされています。この量は、一般的なパンと比べると多く、低脂質ダイエットを目指す人にとっては制限が必要な量です。
脂質の影響
脂質はエネルギー源として重要ですが、摂り過ぎると体重増加や生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。低脂質ダイエットは、脂質の摂取を制限することで体重管理や健康維持を目指すものです。
菓子パンの問題点
菓子パンには、バターやマーガリン、ショートニングなどの脂質が多く含まれています。これらの脂質は、食品の風味や食感を良くするために使用されていますが、同時に脂質摂取量を増やす要因ともなります。
代替品の選択
低脂質ダイエットを目指す場合は、菓子パンの代わりに低脂肪のパンや穀物を選ぶことが重要です。例えば、全粒粉パンやライ麦パンなどは、脂質量が少なく、食物繊維も豊富に含まれています。
バランスの取れた食事
低脂質ダイエットは、単に脂質を制限するだけではなく、バランスの取れた食事を心掛けることも重要です。野菜や果物、たんぱく質を含む食品など、栄養バランスの良い食事を摂ることで、健康的なダイエットを実現することができます。
まとめ
菓子パンは、菓子の名前がついている通り、甘い味わいが魅力の一つです。しかし、低脂質ダイエットを目指す場合は、菓子パンの摂取を控えることが望ましいです。代わりに、低脂肪のパンや穀物を選び、バランスの取れた食事を心掛けましょう。健康的なダイエットを実現するためには、食事の選択とバランスの取り方が大切です。
最後に、菓子パンの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「菓子パン」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 294 | Kcal | 高い |
炭水化物 | (54.1) | g | |
└糖質 | (53.3) | g | 多い |
└食物繊維 | (1.7) | g | 普通 |
たんぱく質 | (8.2) | g | 普通 |
脂質 | (6.1) | g | 普通 |
「菓子パン」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 0 | % | 特になし |
水分 | (30.7) | g | 低い |
有機酸 | (Tr) | g | 無し |
灰分 | (0.9) | g | 普通 |
コレステロール | (31) | mg | 普通 |
食塩相当量 | (0.5) | mg | 普通 |
アルコール | - | g | 無し |
「菓子パン」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | 190 | mg | 普通 |
カリウム | 92 | mg | 低い |
カルシウム | 26 | mg | 普通 |
マグネシウム | 16 | mg | 普通 |
リン | 67 | mg | 普通 |
鉄 | 0.6 | mg | 普通 |
亜鉛 | 0.7 | mg | 普通 |
銅 | 0.09 | mg | 普通 |
マンガン | 0.18 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 4 | μg | 多い |
セレン | 24 | μg | 多い |
クロム | 1 | μg | 多い |
モリブデン | 15 | μg | 多い |
ビタミンA | |||
└レチノール | 17 | μg | 多い |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | (Tr) | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 1 | μg | 多い |
└β-カロテン当量 | 1 | μg | 普通 |
└レチノール活性当量 | 17 | μg | 普通 |
ビタミンD | 0.4 | μg | 多い |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.7 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | 0.1 | mg | 多い |
└γ-トコフェロール | 0.6 | mg | 多い |
└δ-トコフェロール | 0.2 | mg | 多い |
ビタミンK | 1 | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.1 | mg | 普通 |
ビタミンB2 | 0.11 | mg | 普通 |
ナイアシン | 0.9 | mg | 普通 |
ビタミンB6 | 0.05 | mg | 普通 |
ビタミンB12 | 0.1 | μg | 普通 |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.61 | mg | 多い |
ビオチン | 5 | μg | 多い |
ビタミンC | 0 | mg | 無し |
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。