このページでは、果物の西洋なしを徹底解説。食材の使い方から、カロリーや糖質・タンパク質・脂質・ビタミンやミネラルなどの栄養についてわかりやすくまとめています。令和5年公表の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとに、これら栄養がどのような効能やダイエット・ボディメイク等へ活用できるかもまとめています。ぜひ見てくださいね。
西洋なしのカロリー・糖質等の基礎情報はこちら!
まずは西洋なしの可食部100gあたりの栄養情報を掲載します。
カロリー | 48 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 14.4 | g | |
└糖質 | 9.6 | g | 低い |
└食物繊維 | 1.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 0.3 | g | かなり低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
データは「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より、果物分類に所属する正式名称「(なし類) 西洋なし 生」の値を表示。評価(普通、低い、多い等)は、収録されている全食材のなかで比較した数値を参考に掲載しています。
このページでは引き続き、西洋なしがどんな食材で、ダイエットやボディメイク・健康にどう役立つか、ミネラルとビタミンの評価などを掲載しています!
西洋なしはどんな食材?用途や使い道をざっくり紹介
西洋なしとは?どんな食材?
西洋なしは、果物の一種であり、その名前からもわかるように西洋原産のなしのことを指します。しかし、実際にはなしとは異なる特徴を持っています。
1. 外観と形状
西洋なしは、なしに比べて外観や形状が異なります。なしは丸くてふっくらとした形状をしていますが、西洋なしはより細長く、やや曲がった形状をしています。また、なしのような滑らかな皮ではなく、ザラザラとした質感を持っています。
2. 味と食感
西洋なしの味と食感もなしとは異なります。なしは甘くて柔らかい食感が特徴ですが、西洋なしは酸味があり、少し固めの食感を持っています。また、なしのようなジューシーさはなく、よりサクサクとした食感が楽しめます。
3. 利用方法
西洋なしは、なしと同様に生で食べることもできますが、その酸味や固めの食感を生かすためには、加熱調理することがおすすめです。煮物やジャム、パイの具材などに利用することで、独特の風味を楽しむことができます。
ざっくり説明するとこんな感じです!次は西洋なしがダイエットにどう役立つか説明します!
西洋なしはダイエットに役立つ?カロリーや炭水化物を徹底評価!
カロリー
「西洋なし」は、可食部100gあたり48kcalと低カロリーです。このため、ダイエットや体重管理をしている方にとって、健康的な食事の一部として取り入れることができます。
炭水化物
「西洋なし」には、可食部100gあたり14.4gの炭水化物が含まれています。炭水化物は私たちの体にエネルギーを供給する重要な栄養素です。適度な量の炭水化物を摂取することで、健康的な食事を実現することができます。
糖質
「西洋なし」に含まれる糖質は、可食部100gあたり9.6gです。この量は低いと言えます。糖質の摂り過ぎは、血糖値の上昇や肥満の原因となることがありますが、糖質が低い「西洋なし」は、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
食物繊維
「西洋なし」には、可食部100gあたり1.9gの食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内環境を整える役割や便通を促進する効果があります。健康的な消化をサポートするためにも、食物繊維を十分に摂取することが重要です。
タンパク質
「西洋なし」には、可食部100gあたり0.3gのタンパク質が含まれています。タンパク質は私たちの体を構成するために必要な栄養素ですが、この量はかなり低いと言えます。そのため、「西洋なし」は主要なタンパク質源としては適していません。
脂質
「西洋なし」には、可食部100gあたり0.1gの脂質が含まれています。脂質はエネルギー源として重要ですが、過剰な摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。低脂質の「西洋なし」は、バランスの取れた食事に取り入れることができます。
塩分
「西洋なし」には、可食部100gあたり塩分が0g含まれています。塩分の摂り過ぎは高血圧や心臓病のリスクを高めることがありますが、「西洋なし」は塩分が無いため、健康的な食事に取り入れることができます。
「西洋なし」は低カロリーであり、糖質や脂質、塩分も低いため、ダイエットや健康管理に役立ちます。また、食物繊維を含んでおり、消化をサポートする効果も期待できます。ただし、タンパク質の量は少ないため、主要なタンパク質源としては適していません。バランスの取れた食事に取り入れることで、健康的な食事を実現することができます。
おすすめ:西洋なしのダイエット適正や、カロリー内訳けの解説、糖質制限・脂質制限に使えるかの記事もぜひ参考にしてください!
西洋なしに含まれる無機質の栄養を解説!
「西洋なし」の栄養データの特徴
「西洋なし」の栄養データを見ると、以下の3つの特徴が挙げられます。
1. ナトリウムはほとんど含まれていない
「西洋なし」にはナトリウムがほとんど含まれていないため、塩分摂取を気にする方にとっては適しています。ナトリウムの摂り過ぎは高血圧や心臓病のリスクを高めることがありますが、この果物はナトリウムがほとんど含まれていないため、健康を気遣う方にとっては良い選択肢と言えます。
2. カリウムが豊富に含まれている
「西洋なし」にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の水分バランスを調整し、心臓の機能や筋肉の収縮をサポートする重要な栄養素です。カリウムの摂取は高血圧の予防や筋肉の健康にも関係しており、健康維持に役立つ果物と言えます。
3. カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛は低い
一方で、「西洋なし」にはカルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛が低い量しか含まれていません。これらの栄養素は骨や歯の健康維持や血液の酸素運搬に重要な役割を果たしています。そのため、これらの栄養素を豊富に摂取したい場合には、他の食材との組み合わせや補完が必要となります。
西洋なしに含まれるビタミンを解説!
1. ビタミンEが少ない
「西洋なし」には、ビタミンEのうちα-トコフェロールのみがわずかに含まれています。他のβ-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールは含まれていません。ビタミンEは抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ効果があるため、十分な量を摂取することが重要です。
2. ビタミンKが普通量含まれる
「西洋なし」にはビタミンKが含まれており、その量は普通です。ビタミンKは血液の凝固を助ける働きがあり、骨の健康維持にも関与しています。
3. ビタミンB群が低い
「西洋なし」にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸の量が低いです。これらのビタミンB群はエネルギー代謝や神経機能の維持に重要な役割を果たしています。十分な量を摂取するためには、他の食品からの補給が必要です。
ビタミン含有量のデータ
以下が「西洋なし」のビタミン含有量(可食部100gあたり)です。
- ビタミンE
- α-トコフェロール:0.3 mg(普通)
- β-トコフェロール:0 mg(無し)
- γ-トコフェロール:0 mg(無し)
- δ-トコフェロール:0 mg(無し)
- ビタミンK:4 μg(普通)
- ビタミンB1:0.02 mg(低い)
- ビタミンB2:0.01 mg(低い)
- ナイアシン:0.2 mg(低い)
- ビタミンB6:0.02 mg(低い)
- パントテン酸:0.09 mg(低い)
- ビオチン:0.3 μg(普通)
- ビタミンC:3 mg(多い)
なお、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB12、葉酸は「西洋なし」には含まれていません。これらのビタミンは他の食品から摂取する必要があります。
最後に、西洋なしの各栄養素の詳細と、ざっくり評価(多いか少ないか等)をデータで表示します。参考にしてくださいね。
「西洋なし」の主な栄養情報(可食部100gあたり) | |||
---|---|---|---|
カロリー | 48 | Kcal | 低い |
炭水化物 | 14.4 | g | |
└糖質 | 9.6 | g | 低い |
└食物繊維 | 1.9 | g | 普通 |
たんぱく質 | 0.3 | g | かなり低い |
脂質 | 0.1 | g | 低い |
「西洋なし」のその他栄養情報 | |||
廃棄率 | 15 | % | 特になし |
水分 | 84.9 | g | 多い |
有機酸 | - | g | 無し |
灰分 | 0.3 | g | 低い |
コレステロール | (0) | mg | 無し |
食塩相当量 | 0 | mg | 無し |
アルコール | - | g | 無し |
「西洋なし」のビタミン・無機質等 | |||
ナトリウム | Tr | mg | 無し |
カリウム | 140 | mg | 普通 |
カルシウム | 5 | mg | 低い |
マグネシウム | 4 | mg | 低い |
リン | 13 | mg | 低い |
鉄 | 0.1 | mg | 低い |
亜鉛 | 0.1 | mg | 低い |
銅 | 0.12 | mg | 普通 |
マンガン | 0.04 | mg | 普通 |
ヨウ素 | 0 | μg | 無し |
セレン | 0 | μg | 無し |
クロム | 0 | μg | 無し |
モリブデン | 1 | μg | 普通 |
ビタミンA | |||
└レチノール | (0) | μg | 無し |
└α-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン | 0 | μg | 無し |
└β-クリプトキサンチン | 0 | μg | 無し |
└β-カロテン当量 | 0 | μg | 無し |
└レチノール活性当量 | (0) | μg | 無し |
ビタミンD | (0) | μg | 無し |
ビタミンE | |||
└α-トコフェロール | 0.3 | mg | 普通 |
└β-トコフェロール | Tr | mg | 無し |
└γ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
└δ-トコフェロール | 0 | mg | 無し |
ビタミンK | (4) | μg | 普通 |
ビタミンB1 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB2 | 0.01 | mg | 低い |
ナイアシン | 0.2 | mg | 低い |
ビタミンB6 | 0.02 | mg | 低い |
ビタミンB12 | (0) | μg | 無し |
葉酸 | μg | 無し | |
パントテン酸 | 0.09 | mg | 低い |
ビオチン | 0.3 | μg | 普通 |
ビタミンC | 3 | mg | 多い |
別名: 洋なし/廃棄部位: 果皮及び果しん部
※右欄の評価「無し」は、栄養価がTr(微量)の場合も無しとしています。多い・少ないは、「日本食品標準成分表」に含まれる約1500件の様々な食材のなかで何位の値かを示しています。