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Q.1週間で3キロ痩せることはできますか?理論的な方法を教えてください。

情報調査隊

このページでは、暮らしのレシピになる様々な情報を掲載。読者や編集部員の質問「1週間で3キロ痩せることはできますか?理論的な方法を教えてください。」に、ズバッと結論から回答しています。

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1週間で3キロ痩せることはできますか?

結論として可能ですが、健康を第一に考慮する必要があります!

1週間で3キロの減量は可能ですが、健康を損なわないように、バランスの取れた食事と適切な運動を組み合わせる必要があります。

まずは、具体的かつ正攻法な方法について説明します。

1. 適切なカロリー計算

カロリーの基礎知識!7000キロカロリーで、1キロ減量です

1キログラムの体重減少には約7,000キロカロリーの消費が必要です。3キロ減量するためには、1週間で約21,000キロカロリーの減少を目指す必要があります。

もちろん食べ物を食べるとカロリー摂取となるため、差し引きマイナス21,000キロカロリーが必要です。

この数字は多く感じるかもしれませんが、食事と運動をうまく組み合わせることで実現可能です。また、基礎代謝といい、生きてるだけでも1500キロカロリーを毎日消費するので、これを加算してもOKです。

(ただ、1週間で3キロとなると1日3000キロカロリーの差し引きマイナスを実現しないといけないので、運動を相当頑張る必要があります。)

食事の管理

食事によるカロリー摂取を抑えるためには、バランスの取れた低カロリー食事を心がけることが大切です。野菜やたんぱく質を中心に、油分や糖質の多い食べ物は控えめにしましょう。

2. 適切な運動プランの構築

運動によるカロリー消費

1週間で3キロの減量を目指すためには、毎日の運動も重要です。以下は一般的な運動の種目と、その消費カロリーの一例です。

  • ジョギング: 1時間で約500キロカロリー
  • サイクリング: 1時間で約400キロカロリー
  • 水泳: 1時間で約600キロカロリー
  • エアロビック: 1時間で約450キロカロリー
  • ヨガ: 1時間で約200キロカロリー

(※これらの数値は一般的なものであり、個人の体重や運動強度により異なることがあります)

有酸素運動と無酸素運動の組み合わせ

有酸素運動は脂肪を効率的に燃焼させ、無酸素運動は筋肉を鍛える効果があります。両者を組み合わせることで、体の代謝を上げ、効率的に減量することが可能です。

  • 有酸素運動: ジョギング、サイクリング、水泳など
  • 無酸素運動: ウエイトトレーニング、プランク、スクワットなど

有酸素運動は1時間にだいたい500キロカロリーを消費することがわかりますね。ちなみに結構キツいです。

6時間ほど運動を継続することで、3000キロカロリーの消費が可能です。

しかし、ここで紹介した運動や消費カロリーの差し引きによる正攻法なダイエットは、急激に痩せるにはおすすめできません。

あまり本質的ではありませんが、1週間で3キロを痩せることだけにフォーカスする場合、糖質制限ダイエットもおすすめします。

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糖質制限ダイエットをすると、ストンと体重が落ちるのですが、なぜですか?

糖質制限ダイエットによって体重が急激に減少した経験をもつ方は多いでしょう。

あなたがもし、とにかくなんでもいいから体重を落としたいと考えるのであれば、糖質制限ダイエットの初期ボーナスを活用することも検討してみてください。ただし本質的な効果ではないので、留意が必要です。

糖質制限ダイエットによってストンと体重が落ちる主な理由の一つは、水分の喪失にあります。具体的には以下のようなプロセスが関与しています。

グリコーゲンの減少と水分の喪失

糖質制限ダイエットを始めると、体内の糖質ストレージ(エネルギー貯金箱のようなもの)であるグリコーゲンが減少します。

グリコーゲンは筋肉や肝臓に蓄えられていて、さらに、水分が含まれています。具体的には、1グラムのグリコーゲンに対して、約3グラムの水分が結合しています。

糖質を制限することで、このグリコーゲンが使われ始め、それに結びついていた水分も同時に失われるのです。この水分の喪失が体重の急激な減少を引き起こします。

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糖質制限ダイエットの初期の減量で、何キロ痩せることができる?

グリコーゲンの枯渇で、男性は体重2キロ、女性は体重1.5キロ落とすことが可能です。

体内でのグリコーゲンの保持量は個人の体重や筋肉量、食事内容、運動習慣などによって変動しますが、一般的な成人男性でおおよそ100~120グラムのグリコーゲンが肝臓に、さらに約300~400グラムが筋肉に蓄えられています。(女性はこれが380グラム程度。)

合計で約400~500グラム程度のグリコーゲンが体内に保持されることが一般的です。

これらのグリコーゲンが水分と結合しているため、糖質を制限すると、このグリコーゲンが使われ、結びついている水分も一緒に失われることになります。

糖質を急激に制限すると、このグリコーゲンと水分が迅速に失われるため、体重の急減を感じることがあります。

男性の例では、500グラムのグリコーゲンに対して1500グラムの水分が紐づいているため、これを空っぽにすることで、2キロの減量が可能です。

水分が減っているだけなので注意

この減少は脂肪の減少ではなく、主に水分と糖質(グリコーゲン)の減少によるものであるため、糖質制限を止めて通常の食事に戻すと、体内のグリコーゲンが再び蓄えられ、水分も回復することで体重も元に戻ります。

したがって、実質的な脂肪減少や健康的な体重管理を目指す場合は、糖質制限だけではなく、全体的なカロリー摂取と消費のバランスを考慮した食生活と適切な運動が重要です。

とはいえ、どのような手段でもいいので1週間で3キロ痩せたいと考えるひとにとって、これだけで3キロ達成はしないものの、ひとつの方法であることには代わり有りません。

今回のテーマに関連する論文・文献

糖質制限ダイエットや体重管理、メタボリズムなどについての科学的な研究は数多く行われています。以下は、このテーマに関連する一般的な論文や参考文献です。

  1. Volek, J. S., & Phinney, S. D. (2011). The Art and Science of Low Carbohydrate Living: An Expert Guide to Making the Life-Saving Benefits of Carbohydrate Restriction Sustainable and Enjoyable. この本では、低炭水化物ダイエットの科学と実践について詳細に解説しています。

  2. Volek, J. S., Freidenreich, D. J., Saenz, C., Kunces, L. J., Creighton, B. C., Bartley, J. M., … & Lee, E. C. (2016). Metabolic characteristics of keto-adapted ultra-endurance runners. Metabolism, 65(3), 100-110. ケトン体をエネルギー源とする超長距離ランナーの代謝特性についての研究。

  3. Westerterp-Plantenga, M. S., Lemmens, S. G., & Westerterp, K. R. (2012). Dietary protein – its role in satiety, energetics, weight loss and health. British Journal of Nutrition, 108(S2), S105-S112. タンパク質の役割に関連する体重減少と健康への影響についての論文。

  4. Berg, J. M., Tymoczko, J. L., & Gatto, G. J. (2015). Stryer, L: Biochemistry. 7th edition. W.H. Freeman. 生化学におけるグリコーゲンの代謝に関する基本的なテキストブック。

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