このページでは、暮らしのレシピになる様々な情報を掲載。読者や編集部員の質問「解凍した食材をまた凍らせてはいけない理由はなに?なぜ痛むの?」に、ズバッと結論から回答しています。

解凍した食材をまた凍らせてはいけない理由はなに?なぜ痛むの?
食材を一度解凍した後、再び凍らせることは一般的に推奨されません。この記事では、その理由と食材が「痛む」原因について、解説いたしますね。
1. バクテリアの増殖
解凍した食材は、凍っていた間に増殖を抑えられていたバクテリアが活動を再開します。温度が上がると、バクテリアは急速に増殖し始め、食材を再び凍らせることで、これらのバクテリアを完全に殺すことは難しくなります。そのため、再度解凍した際には、食材に多くのバクテリアが存在する可能性が高まります。
2. 食材の品質の低下
食材を凍結する際、細胞内の水分が氷結晶として固まります。これが解凍時に細胞の壁を破壊し、食材の食感や風味が損なわれる原因となります。一度解凍した食材を再び凍らせると、この現象が繰り返され、さらに品質が低下します。
3. 栄養価の低下
食材を繰り返し凍結・解凍することで、ビタミンやミネラルなどの栄養素が失われる可能性があります。特にビタミンCは熱や酸素に弱く、解凍時に大量に失われることが知られています。
4. 凍結・解凍の繰り返しによる「痛み」
食材が「痛む」とは、その食材の風味や食感、栄養価が低下することを指します。上述したように、凍結・解凍の繰り返しは、食材の細胞を破壊し、バクテリアの増殖を促進し、栄養価を低下させるため、食材が「痛む」原因となります。
まとめ
解凍した食材を再び凍らせることは、食材の品質や安全性を損なう可能性が高いです。食材を長持ちさせるため、また、美味しく安全に食べるためにも、一度解凍した食材は再び凍らせず、早めに調理・消費することをおすすめします。

ではスーパーで肉や魚が「解凍品」とされている場合も、持ち帰って冷凍しちゃいけないんですね。
はい、その通りです。「解凍品」としてスーパーで販売されている肉や魚は、一度凍結された後、店舗で解凍されたものです。したがって、以下の理由から家庭で再び冷凍することは推奨されません。
やはりバクテリアの増殖リスク、品質の低下、栄養価のさらなる低下など先程と同じリスクが考えられます。
スーパーで「解凍品」として購入した食材は、家庭で再び冷凍するのではなく、できるだけ早く調理・消費することをおすすめします。安全で美味しい食生活を送るために、正しい知識を持ち、適切な保存方法を選びましょう。