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Q.寝るとき尿意を我慢するのはよくない?深夜に目覚めて面倒くさくてそのまま寝ることがあります。

情報調査隊

このページでは、暮らしのレシピになる様々な情報を掲載。読者や編集部員の質問「寝るとき尿意を我慢するのはよくない?深夜に目覚めて面倒くさくてそのまま寝ることがあります。」に、ズバッと結論から回答しています。

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寝るとき尿意を我慢するのはよくない?深夜に目覚めて面倒くさくてそのまま寝ることがあります。

寝る前や深夜に尿意を感じること、それを我慢してそのまま寝続けることは多くの人に共通する経験かと思います。しかし、この行動が体にどのような影響を及ぼすのか、専門的な観点から詳しく解説いたします。

1.尿意のメカニズム

まず、尿意が生じるメカニズムを理解することから始めましょう。私たちの体は、余分な水分や老廃物を排出するために尿を作ります。この尿は腎臓で生成され、尿管を通って膀胱に蓄えられます。膀胱が一定の量に達すると、尿意を感じるようになります。

2.寝るときの尿意を我慢するリスク

尿意を感じながら寝ることは、一見無害な行動のように思えるかもしれませんが、実は体に様々なリスクをもたらす可能性があります。以下に、そのリスクについて詳しく解説します。

1. 膀胱の過度な拡張とその後遺症

  • 筋肉の弱化: 膀胱は筋肉でできており、尿を長時間ためることで筋肉が過度に伸びると、その筋肉の機能が低下する可能性があります。これにより、尿をうまく排出できなくなることが考えられます。

  • 膀胱の形状の変化: 長期的に尿をため続けると、膀胱の形状が変わることがあります。これにより、尿の排出が不完全になることが考えられます。

2. 尿路感染のリスク増加

  • 細菌の増殖: 尿には体の老廃物が含まれており、これが膀胱内に長時間留まることで、細菌が増殖しやすくなります。特に女性は尿道が短いため、感染しやすいとされています。

  • 再発のリスク: 一度尿路感染を起こすと、再発しやすくなるとも言われています。これは、感染した細菌が尿道や膀胱内に残りやすくなるためです。

3. 睡眠の質の低下

  • REM睡眠の減少: 尿意を感じながらの睡眠は、深い睡眠であるREM睡眠の時間を減少させる可能性があります。REM睡眠は、記憶の定着や疲労回復に重要な役割を果たしています。

  • 疲労の蓄積: 睡眠の質が低下すると、日中のパフォーマンスが低下し、疲労が蓄積する可能性があります。

4. 腎臓への影響

  • 腎盂腎炎のリスク: 尿が膀胱に溜まることで、逆流して腎臓に至ることが考えられます。これが原因で腎盂腎炎を引き起こすリスクが高まります。
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いろいろなリスクがありそうで、トイレに行ったほうがいいですね。ちなみにどのような対策が考えられますか?

夜中にトイレにいかなくなる・または行くときの対策

寝るときの尿意を我慢するリスクを避けるための対策は、日常生活の中でのちょっとした工夫や習慣の見直しによって、大きく改善することができます。以下に、その対策について詳しく解説します。

1. 寝る前の水分摂取を控える

  • 最適なタイミング: 寝る2-3時間前には、特に水分の摂取を控えるよう心がけると良いでしょう。これにより、夜間の尿意を減少させることができます。

  • カフェインやアルコールの影響: カフェインやアルコールは利尿作用があるため、これらを摂取すると尿の量が増える可能性があります。特に寝る前の摂取は避けるようにしましょう。

2. 尿意を感じたらトイレに行く

  • 膀胱のトレーニング: 定期的にトイレに行くことで、膀胱の筋肉を鍛えることができます。これにより、尿意を感じるタイミングが正常化する可能性があります。

  • 就寝前のトイレタイム: 寝る前に必ずトイレに行く習慣をつけることで、夜間の尿意を予防することができます。

3. トイレの環境を整える

  • 夜間ライトの設置: 夜間にトイレを訪れる際、明るすぎる照明は眠りを妨げる可能性があります。そのため、やさしい明るさの夜間ライトを設置することで、眠りを邪魔することなくトイレを利用することができます。また、ある有名人は「明かりをつけず真っ暗なまま用を足す」と体験談を語ることもありました。

  • トイレの位置の見直し: トイレが遠い場所にあると、夜間のトイレ訪問が面倒に感じられることがあります。すぐに可能ではないかもしれませんが、寝室とトイレの位置を寝室に近い場所にすることは将来的に検討するとよいでしょう。


夜間の尿意を予防するための対策は、日常生活の中でのちょっとした工夫や習慣の見直しによって、大きく改善することができます。健康的な生活を送るために、これらの対策を実践してみましょう。

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