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Q.痩せたいならお酒はやっぱダメ?ダイエットとアルコールの関係は?

情報調査隊

このページでは、暮らしのレシピになる様々な情報を掲載。読者や編集部員の質問「痩せたいならお酒はやっぱダメ?ダイエットとアルコールの関係は?」に、ズバッと結論から回答しています。

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痩せたいならお酒はやっぱダメ?アルコールにもカロリーがあるの?

ダイエット中にお酒を飲んでいいのか、禁酒すべきなのか。多くの方が悩む問題ですよね。この記事では、ダイエットとアルコールの関係について、専門的に詳しく解説します。

1. アルコールのカロリーとは?

アルコール摂取時のカロリーは、ダイエットを考える上で無視できない要因となります。アルコール自体にはカロリーが含まれており、そのカロリー量は他の栄養素と比べても高いのが特徴です。具体的には、アルコール1gあたり約7kcalのエネルギーがあります。これは、炭水化物やたんぱく質の4kcal/gに比べるとかなり高い数値です。脂肪が1gあたり9kcalなので、アルコールは脂肪に次ぐ高カロリーなのです。

アルコールの種類とカロリー

アルコールのカロリーは、その種類や量によっても変わってきます。ここで、主なアルコール飲料の種類とそのカロリー、そしてアルコールの量についてもご紹介します。

  • ビール
    • 中瓶(500ml):約250kcal
    • アルコールの量:5%程度
  • 日本酒
    • 一合(180ml):約210kcal
    • アルコールの量:15-16%
  • ウィスキー
    • 一杯(30ml):約70kcal
    • アルコールの量:40-50%
  • ワイン (赤・白)
    • 一杯(150ml):約120kcal
    • アルコールの量:12-15%
  • シャンパン
    • 一杯(150ml):約90kcal
    • アルコールの量:12-13%
  • 焼酎
    • 一杯(30ml、水割り等の場合):約60kcal
    • アルコールの量:25% (中心的な値で、製法によって異なる)
  • ウォッカ
    • 一杯(30ml):約70kcal
    • アルコールの量:40%
  • テキーラ
    • 一杯(30ml):約65kcal
    • アルコールの量:38%
  • ラム酒
    • 一杯(30ml):約65kcal
    • アルコールの量:35-40%
  • ジン
    • 一杯(30ml):約70kcal
    • アルコールの量:37-47%
  • カクテル (例: モヒート、マルガリータなど)
    • 一杯の平均:約150-250kcal
    • アルコールの量:カクテルにより異なる。一般的には10-20%

アルコール度数が高い飲み物ほど、少量での摂取でもカロリーが高くなる傾向があります。しかし、ウィスキーのような高アルコール度数の飲み物は、通常少量しか飲まれないことが多いため、実際に摂取するカロリー量はそれほど多くないことが多いです。

一方で、ビールや日本酒のように比較的アルコール度数が低く、大量に飲むことが一般的な飲み物は、知らないうちに多くのカロリーを摂取してしまうリスクが高まります。

このように、アルコールのカロリーは種類や摂取量、そしてアルコール度数によって変わってきます。そのため、ダイエットを考える上でのアルコールの摂取は、これらの要因をしっかりと理解した上で行う必要があります。

各アルコール飲料のカロリーやアルコールの量は、製法やブランド、また飲み方(ストレート、水割り、ロックなど)によっても異なる場合があります。このリストは一般的な平均的な値を示している点、ご留意くださいね。

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なるほど、カロリー高いですね。でもただのカロリーだから計算すればいけますか?

いえ、実はアルコールの持つカロリーは、特殊な性質を持っています。計算(カロリーコントロール)すれば大丈夫な側面もあるかもしれませんが、以下の知識なしに計算をしても、予想が崩れるかもしれませんので、見てみてください。

2. アルコールがもつカロリーの性質や、体や代謝への影響

アルコールを摂取すると、体内では様々な代謝反応が起こります。アルコールが持つカロリーやその効果についての認識は一般的には広がっていますが、それに伴う体内での代謝の変化についてはあまり知られていないことも多いです。

ここでは、アルコール摂取による代謝の変化に焦点を当てて詳しく説明します。

1.アルコールのカロリーを優先的に代謝(消費)する

アルコール(エタノール)は体にとって異物です。摂取されたアルコールは速やかに肝臓で代謝されることが多いです。

このとき、他の栄養素(脂質や炭水化物など)の代謝は遅延し、まずアルコールの代謝が優先されます。このため、アルコールを飲んでいる間は体脂肪としての脂質の蓄積が進みやすくなると言われています。

2.その結果、脂質由来のカロリーは代謝(消費)の優先度が下がる

上述の通り、アルコールの代謝が優先されることで、脂質の代謝が低下します。特に食事と一緒にアルコールを摂取すると、摂取した脂質が体脂肪として蓄積されやすくなる可能性が高まります。

3.血糖値の変動も起こる

アルコールは血糖値にも影響を及ぼします。短期的には血糖値を下げる効果があるため、摂取直後は空腹感を感じやすくなることがあります。その結果、食欲も湧きますし、糖質が欲しくなります。

しかし、その後の反動として血糖値が上昇することも。このような血糖値の変動は、無駄な間食を促進する原因となり得ます。

4.体温の上昇と発汗も起きる

アルコール摂取により体温が一時的に上昇し、発汗を促進します。このため、一見エネルギー消費が活発になったように感じるかもしれませんが、実際には大きなカロリー消費にはつながりません。

5.睡眠の質の低下

アルコールは一時的にリラックス効果がありますが、深い眠りを妨げることが知られています。質の良い睡眠は代謝活動にとって重要であるため、アルコールによる睡眠の質の低下は、継続的な摂取の場合、代謝機能の低下につながる可能性があります。

これらの代謝の変化を考慮すると、アルコール摂取は適量を守り、頻繁には避けることが、健康的なダイエットには必要だと言えるでしょう。

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なんか聞いてるとやばめですね…確かに、食欲増進効果もあるかもしれません。これはなぜなのですか?

アルコールを摂取した際の「もう一品食べたい」という気持ちは、多くの人が経験することでしょう。アルコールが食欲を増進させる背景には、いくつかの生理的、化学的な要因が考えられます。

ここでは、その主な要因としてどのようなプロセスが起こるのかを掘り下げてみます。

3. アルコールが食欲を増進させる理由

ブドウ糖の代謝の変化

アルコールは肝臓でのブドウ糖の生成を妨げる可能性があります。肝臓は体のブドウ糖の「貯蔵庫」として機能しており、ブドウ糖の供給が低下すると、脳はエネルギー源を求めるようサインを出します。この結果、食べ物への欲求が高まるのです。

グレリンの分泌増加

グレリンは「飢餓ホルモン」とも称されるペプチドホルモンで、胃から分泌されるものです。アルコール摂取はこのグレリンの分泌を促進することが示唆されており、これが食欲を増進させる要因の一つとなっています。

抑制機能の低下

アルコールには中枢神経を抑制する作用があります。この結果、自己抑制や判断力が低下し、普段は控えめに食べるよう自制している食物に対しても手を出しやすくなります。これは、アルコール摂取時の過食の一因と考えられます。

社会的・文化的背景

飲酒文化の中では、アルコールとともに美味しい食事やつまみを楽しむのは一般的です。このような文化や慣習が、アルコール摂取と食事の摂取をリンクさせることも、食欲の増進に寄与していると言えます。

味覚の変化

アルコールには味覚を鈍らせる作用があると言われています。その結果、より濃い味付けや油っこい食物を好む傾向が出ることがあります。これが、アルコールを飲むと油っこい料理やスナック菓子を手に取りやすくなる理由の一つです。

総じて、アルコールの摂取は複数のルートで食欲を増進させる効果があると言えます。ダイエットを意識している場合、アルコール摂取と食事のバランスや量に注意を払うことが重要となります。

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でも、お酒を適量にすればいけるのではないですか?どうしても飲みたいです。

4. しかし、適量なら問題なし?について

アルコール摂取の影響について多くの議論が交わされていますが、適量での摂取には一定の利点が指摘されている一方、過剰摂取によるデメリットも明らかにされています。

では、「適量」とは具体的にどれくらいの量を指し、それによりダイエットや健康にどんな影響があるのでしょうか。

適量とは?

「適量」とは、身体に害を及ぼすことなく摂取できる量のことを指します。アルコールの適量は、男性と女性で異なり、一般的には男性で1日に350mlのビール相当、女性で同200ml程度とされています。この量を超えると、肝臓や他の臓器への負担が増えるリスクが高まります。

また、適量で抑えることができるひとは、そもそもお酒を飲まなくてもいいのではないか説もあり、適量を検討するお酒大好きな人は、その実現可能性も考えたほうがいいかもしれません。

適量摂取のメリット

  1. 心血管の健康:適量のアルコール摂取は、心血管疾患のリスクを低下させるという研究結果もあります。
  2. ストレスの軽減:アルコールには一時的にリラックス効果があるため、適量を守る範囲での摂取は日常のストレスを軽減させることができるかもしれません。
  3. 消化促進:適度なアルコールは、食後の消化を助ける効果も指摘されています。

適量を超えると…

  1. 肝臓への負担:アルコールは主に肝臓で分解されるため、過剰摂取は肝臓の機能を低下させるリスクがあります。
  2. 翌日のダルさ:アルコールの過剰摂取は、翌日の身体や精神の疲労を引き起こす可能性があります。
  3. カロリーオーバー:アルコールにはカロリーが含まれているため、大量に摂取すると総摂取カロリーが増加し、体重増加の原因となり得ます。
  4. 食欲の増進:上で述べたように、アルコール摂取は食欲を増進させる効果があるため、過剰摂取は食事の量も増える原因となります。

総じて、アルコール摂取にはメリットとデメリットが存在しますが、その効果やリスクは摂取量に大きく左右されます。ダイエットや健康を考慮する際は、自分の体調や状態をよく観察しながら、適量を守ることが重要と言えるでしょう。

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結論としてはどうしたらいいでしょうか?

痩せたいと考えている場合のアルコール摂取に関する結論部分を解説します。

5. 結論:痩せたいならどうすればいい?

痩せるためには、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを良好に保つことが基本です。このバランスを考慮した上で、アルコール摂取の影響を正しく理解することが大切です。

1. 量をコントロールする

適量のアルコール摂取は、身体や健康に多大なリスクを及ぼすことは少ないと言われています。しかし、過剰摂取はカロリーオーバーや健康リスクをもたらすため、自分の摂取限度を知り、それを守る意識が必要です。

2. 飲むタイミングを考慮する

食前や空腹時にアルコールを摂取すると、血中アルコール濃度が急激に上昇し、食欲が増進される傾向があります。食後やお腹が少し満たされてからの方が、過度な食事を抑えやすくなります。

3. 低カロリーのアルコールを選ぶ

アルコール飲料には、ビールやカクテル、日本酒など様々な種類があり、カロリーもそれぞれ異なります。糖質を含むこれらのお酒はカロリーが高いですね。

可能であれば、低カロリーのアルコールを選ぶよう心掛けましょう。ちなみに

低カロリーのアルコール飲料に関して、以下は代表的なものを挙げます:

  1. ライトビール:通常のビールと比べ、カロリーや糖分が低減されているビールです。

  2. クリアな蒸留酒:ウォッカやジンなどのクリアな蒸留酒は、基本的にはカロリーが低めです。ただし、これをベースにしたカクテルの場合、使用されるソーダやジュースによってカロリーは変動します。

  3. ワイン:ワインは赤や白によってカロリーが異なることもありますが、一般的には軽めのワインの方がカロリーは低い傾向にあります。

  4. 低アルコール飲料:アルコール分が低い飲料は、その分カロリーも低くなることが多いです。

  5. シャンパン:シャンパンやスパークリングワインは、一般的なワインと比べて若干カロリーが低めのことが多いです。

  6. サワーやハイボール:炭酸水やトニックウォーターを混ぜて飲むことで、カロリーを低く抑えることができます。ただし、糖分の多いリキュールやシロップが入るカクテルはカロリーが高くなります。

低カロリーのアルコール飲料を選ぶ際は、アルコール以外の成分にも注意が必要です。糖分や添加物、果物ジュースなどの成分が加わることでカロリーが増加する場合があります。飲料の成分や栄養情報を確認し、意識的に選ぶことが重要です。

4. 飲酒時の食事を工夫する

アルコール摂取時に食欲が増進することを考慮して、食事の内容や量を工夫することもポイントです。例えば、高たんぱくで低カロリーの食材を中心に取り入れたり、食物繊維を多く含む食材を摂取することで、満腹感を得やすくする工夫が考えられます。

5. 定期的な健康チェック

アルコール摂取は肝臓に負担をかける要因となります。定期的な健康診断や肝機能のチェックを行い、摂取量や頻度を調整することが望ましいです。

最後に、アルコール摂取とダイエットのバランスを取ることは難しくないですが、自己管理と理解が必要です。痩せたいという目標を持ちつつも、健康的な方法でアルコールを楽しむことが最良の方法と言えるでしょう。

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