このページでは、暮らしのレシピになる様々な情報を掲載。読者や編集部員の質問「二度寝は太るって本当?なぜなの?原因や対策は?」に、ズバッと結論から回答しています。
二度寝は太るって本当?なぜなの?原因や対策は?
皆さんは、朝起きた後に再びベッドに戻り、二度寝をすることがありますか?二度寝は心地よいものですが、実は太る原因になると言われています。今回は、その理由・原因について詳しく解説いたします。
2つの原因が論じられていますが、まずはひとつめから見ていきましょう。
原因1: 起床後は血糖値ホルモンが上昇するため
1.1 起床時のホルモンの変動
私たちが目を覚ますと、体は新しい一日の活動をサポートするために、いくつかのホルモンを分泌します。中でも、コルチゾールというホルモンが注目されます。コルチゾールは、ストレスホルモンとしても知られており、血糖値を上昇させる役割があります。
朝の時間帯にはこのコルチゾールの分泌がピークを迎え、血糖値を上昇させることで、私たちの体にエネルギーを供給します。
1.2 二度寝によるエネルギー消費の遅延
このエネルギーは、日常の活動や朝食を摂取することで消費されることを前提としています。しかし、起床後に再び寝ることで、このエネルギーの消費が遅れるため、血糖値が高い状態が続きます。
1.3 インスリンの分泌と脂肪蓄積
体がこの高い血糖値を正常に戻そうとする過程で、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは、血糖値を下げる役割がありますが、同時に脂肪の蓄積を促進する作用も持っています。
つまり、起床後に二度寝をして血糖値が高い状態が続くと、インスリンの分泌が増え、結果的に脂肪の蓄積が促進されるのです。ご飯を爆食いしてすぐ寝るのと同じことをしているのですね。
ご飯を爆食いしてすぐ寝るのと同じことをしているなんて、とても太りそうですね…。では、もうひとつの原因を教えてほしいです。
もうひとつの説を説明しますね。
原因2: 自律神経が乱れ、夜の睡眠の質が下がるから
2.1 自律神経の役割と二度寝
自律神経は、私たちの体の様々な機能を自動的にコントロールしています。これには、心拍数、消化、呼吸などの生命維持活動や、体温調節、血圧調節などの調整機能が含まれます。特に、睡眠と覚醒のリズムを整える役割も持っています。
二度寝をすることで、この自律神経のリズムが乱れる可能性があります。
2.2 睡眠の質と脂肪燃焼
良質な睡眠は、私たちの体にとって非常に重要です。深い睡眠の間には、体の修復や成長ホルモンの分泌が行われるだけでなく、脂肪燃焼も活発に行われます。
しかし、自律神経が乱れることで、深い睡眠と浅い睡眠のバランスが崩れ、夜の睡眠の質が下がることが考えられます。これにより、睡眠中の脂肪燃焼の効率も低下します。
2.3 基礎代謝の低下
基礎代謝は、私たちが何もしない状態で消費されるエネルギーのことを指します。睡眠の質が低下すると、基礎代謝も減少すると言われています。
これは、体のエネルギー消費が低下し、食事から摂取したエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなることを意味します。
二度寝のリスクは、血糖値の変動だけでなく、自律神経の乱れや基礎代謝の低下にも関連しています。健康的な生活を送るためには、質の良い睡眠を確保し、適切な生活リズムを保つことが不可欠です。
でも二度寝は気持ちいいですよね。なぜあんなに気持ちがいいのでしょうか?
気持ちいいのはレム睡眠の影響!
3.1 人間の睡眠サイクル
人間の睡眠は、いくつかのサイクルから成り立っています。一つのサイクルは、おおよそ90分で、浅い睡眠から深い睡眠、そしてレム睡眠という夢を見る睡眠に移行します。朝方になると、このREM睡眠が長くなる傾向があります。
3.2 レム睡眠と気持ち良さ
レム睡眠は、脳が活発に動作する時期であり、夢を見ることが多いです。この時期に目覚めると、身体はリラックスした状態を保っているため、再び眠りにつくことが非常に気持ち良いと感じられます。
また、レム睡眠は脳のリカバリーや情報の整理に関与していると言われており、この時期に再び眠ることで、その恩恵をさらに受けることができるのです。
3.3 体温の変動と快適な睡眠
朝の時間帯は、体温がやや低くなっていることが多いです。低い体温は、深い睡眠をサポートする要因となります。したがって、朝に再びベッドに横たわることで、体温の低下を利用して快適な睡眠を得ることができるのです。
3.4 まとめ: 二度寝の気持ち良さの理由
二度寝が気持ち良いのは、人間の睡眠サイクルや体温の変動、そしてREM睡眠の特性に起因しています。しかし、前述したように、二度寝には体にとってのリスクも存在します。
気持ち良さを追求するあまり、健康を害することのないよう、適切な生活リズムを心がけることが大切です。