このページでは、暮らしのレシピになる様々な情報を掲載。読者や編集部員の質問「お米をどか食いするアスリートをTVで見かけますが、筋肉を増やしたいならタンパク質を食べるべきでは?なぜお米をたくさん食べるのでしょうか?」に、ズバッと結論から回答しています。
アスリートはなぜお米をたくさん食べるのでしょうか?
お米をどか食いするアスリートの理由は、糖質も筋肉生成に必要だから
アスリートがテレビでお米をどか食いする姿を目にすることがあります。一般的に筋肉を増やすためにはタンパク質が必要と言われていますが、なぜ彼らはお米をたくさん食べるのでしょうか?この記事では、お米の栄養価と筋肉増強に必要な栄養素について解説いたします。
まずはお米の栄養価をみていきましょう。
1. お米の栄養価とは?
お米は日本の主食として古くから親しまれています。その栄養価を詳しく見てみましょう。
1.1 炭水化物
お米の主成分は炭水化物です。炭水化物は体のエネルギー源として非常に重要であり、特に運動をする際には欠かせない栄養素となります。
1.2 ビタミン・ミネラル
お米にはビタミンB1や鉄分などのビタミン・ミネラルも含まれています。これらは身体の基本的な機能をサポートする役割があります。
それでは次に、筋肉増強に必要な栄養素をみていきます。
2. 筋肉増強に必要な栄養素
筋肉を増やすためには、どのような栄養素が必要なのでしょうか?
2.1 タンパク質
筋肉の主成分はタンパク質です。筋トレや運動をすることで筋肉には微細なダメージが生じ、その修復にはタンパク質が必要となります。
2.2 炭水化物
筋肉を動かすエネルギー源として、実は炭水化物も非常に重要です。特に激しい運動をする際には、筋肉内のグリコーゲンという炭水化物が消費されるため、適切な補給が必要となります。
なるほど。炭水化物が必要なのですね。そのなかでもなぜお米なのでしょうか?
3. なぜアスリートはお米をたくさん食べるのか?
アスリートがお米をたくさん食べる背景には、いくつかの理由があります。以下に、その主な理由を詳しく解説します。
3.1 エネルギー源としての炭水化物
お米の主成分である炭水化物は、身体の主要なエネルギー源となります。特にアスリートは、日常のトレーニングや試合で大量のエネルギーを消費します。このエネルギーを効率的に補給するためには、炭水化物を多く含む食材が必要となり、お米はその最適な選択となります。
3.2 グリコーゲンの補給
筋肉や肝臓に蓄えられる炭水化物であるグリコーゲンは、短時間の高強度な運動のエネルギー源として利用されます。アスリートは、トレーニングや試合中にこれを大量に消費するため、グリコーゲンの補給が必要となります。お米を食べることで、効率的にグリコーゲンを補給することができます。
3.3 消化の良さ
お米は消化が良く、胃腸に負担をかけにくい食材です。アスリートは、トレーニングや試合の前後には、消化の良い食事を摂ることが推奨されます。そのため、お米はアスリートの食事において欠かせない存在となっています。
3.4 安定したエネルギー供給
お米から摂取される炭水化物は、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。これにより、アスリートは安定したエネルギー供給を受けることができ、パフォーマンスの維持や向上に寄与します。
3.5 伝統的な食文化
日本のアスリートにとって、お米は伝統的な食文化としても受け継がれています。そのため、日常の食事としてお米を摂取することは、心理的な安定感や安心感をもたらすこともあるでしょう。
おにぎりすれば保存性もよく、おやつ代わりに練習中でも気軽に食べることができます。お弁当に詰めれば、おかずといっしょに持ち運びもできますね。
もし、タンパク質だけを必要分摂取し、お米などの糖質をとらなかった場合、どうなりますか?
タンパク質だけを必要分摂取し、お米などの糖質を摂取しない食生活を続けると、身体にはいくつかの影響が生じます。以下にその主な影響を詳しく解説します。
1. エネルギー不足
糖質は身体の主要なエネルギー源となります。糖質を摂取しないと、筋肉や脳のエネルギー供給が不足し、疲れやすくなったり、集中力が低下する可能性があります。
2. ケトーシスの発生
糖質を摂取しないと、身体は脂肪をエネルギー源として利用し始めます。この過程でケトン体が生成され、ケトーシスという状態になります。ケトーシスは短期間であれば問題ないとされていますが、長期間続けると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
3. 筋肉の分解
糖質が不足すると、身体はエネルギーを確保するために筋肉を分解し始める可能性があります。これにより、筋肉量が減少し、運動能力や基礎代謝が低下する恐れがあります。
筋肉を増やしたくてトレーニングしているのに、筋肉を分解してしまうとなると、本末転倒ですよね。
4. 脳機能の低下
脳は糖質であるグルコースを主要なエネルギー源として利用します。糖質を摂取しないと、脳の機能が低下し、集中力や記憶力に影響が出る可能性があります。
5. 消化器系の不調
糖質を多く含む食材には、食物繊維も多く含まれています。糖質を摂取しない食生活は、食物繊維の摂取も低下させる可能性があり、便秘や消化器系の不調を引き起こすことが考えられます。
まとめ
タンパク質のみを摂取し、糖質を摂取しない食生活は、エネルギー不足や筋肉の分解、脳機能の低下など、身体に様々な影響を及ぼす可能性があります。バランスの良い食事を心がけることが、健康を維持するためには重要です。