このページでは、暮らしのレシピになる様々な情報を掲載。読者や編集部員の質問「玉ねぎはなぜ目にしみるの?有害物質ではない?時間が経てば痛いのは治る?」に、ズバッと結論から回答しています。
玉ねぎはなぜ目にしみるの?有害物質ではない?
玉ねぎを切るときの「目にしみる」現象は、多くの方が経験されたことがあるでしょう。この記事では、その原因と、玉ねぎが放つ物質が有害であるかどうかについて、専門的な視点から詳しく解説いたします。
玉ねぎの成分とは?
玉ねぎは、私たちの食生活に欠かせない野菜の一つです。しかし、その成分には目にしみる原因となる物質が含まれています。
アリル硫酸化合物とは?
玉ねぎの中には「アリル硫酸化合物」という成分が含まれています。これは、玉ねぎの特有の香りや辛みの原因となる物質で、目がしみる原因でもあります。
玉ねぎを切るときの化学反応
玉ねぎを切るとき、細胞が破壊されることで、アリル硫酸化合物が放出されます。このときに起こる化学反応が、目にしみる原因となります。
シンプロパンチアールS-オキシドの生成
玉ねぎを切ると放出されるアリル硫酸化合物は、酵素と反応して「シンプロパンチアールS-オキシド」という物質を生成します。この物質が目の涙腺に刺激を与え、涙を引き起こします。
硫酸イオンの放出
さらに、シンプロパンチアールS-オキシドは、目の中でさらなる化学反応を起こし、硫酸イオンを放出します。この硫酸イオンが目の刺激の主な原因となります。
玉ねぎの物質は有害か?
「目にしみる」という現象から、玉ねぎの物質が有害であるのではないかと心配される方もいるかと思いますが、実はそうではありません。
一時的な刺激である
玉ねぎから放出される物質は、目に一時的な刺激を与えるものの、長期的なダメージを与えることはありません。したがって、健康に対する悪影響は考えられません。
健康効果も持つ
実は、玉ねぎに含まれるアリル硫酸化合物には、抗酸化作用や抗菌作用などの健康効果も報告されています。これらの効果により、玉ねぎは健康をサポートする食材としても注目されています。
有害ではないので安心して!
玉ねぎを切る際の「目にしみる」現象は、特定の化学反応によるものであり、一時的な刺激を与えるものの有害ではありません。むしろ、玉ねぎには多くの健康効果があるため、積極的に食生活に取り入れることをおすすめします。
これからも、玉ねぎを安心してお料理に使用してくださいね。
手についたアリル硫酸化合物で目をこするとやばいですか?
はい、やばいです。
アリル硫酸化合物は、玉ねぎを切った際に放出される物質で、これが目に触れると涙が出る原因となります。手についたアリル硫酸化合物で目をこすると、以下のようなことが考えられます。
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目の刺激: アリル硫酸化合物が目の涙腺や粘膜に触れると、刺激を受けて涙が出ることがあります。また、一時的な痛みや痒みを感じることがあるでしょう。
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一時的な不快感: 目にしみる感覚や、目が赤くなることが考えられます。しかし、この刺激は一時的なもので、長期的なダメージを目に与えることは考えにくいです。
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すぐ目を洗おう: 目に不快感を感じた場合、すぐに清潔な水で目を洗浄することが推奨されます。これにより、物質が目から取り除かれ、不快感が軽減されるでしょう。
結論として、手についたアリル硫酸化合物で目をこすることは、一時的な不快感や刺激を引き起こす可能性がありますが、適切な対処をすれば深刻な健康被害は考えにくいです。しかし、玉ねぎを扱った後は手をしっかりと洗うこと、そして目をこすらないように注意することが重要です。