Q.タコを柔らかく煮る方法はないのですか？茹でたら固くなったのですが直せますか？

タコは熱の通りがよく、すぐ硬くなるので注意！

タコは美味しい食材の一つですが、調理方法によっては固くなってしまうことがあります。まずはタコを柔らかく煮るコツをいくつかご紹介します。

1. 大根との相性がよい

大根にはタコのたんぱく質を分解する消化酵素が含まれています。このため、大根とタコを一緒に煮ることで、タコが柔らかくなると言われています。具体的には、皮をむいた大根150gを4ピースに切り分けて、タコと一緒に煮る方法がおすすめです。

大根料理やおでんのタコが柔らかいのは、このためですね。

2. 炭酸水での調理

炭酸水には炭酸水素ナトリウムが含まれており、これがタコのたんぱく質を分解する作用を持っています。水300cc全てを炭酸水300ccに変えて、タコを煮る方法を試してみると良いでしょう。

3. 重曹を利用する

重曹にも炭酸水素ナトリウムが含まれているため、タコを柔らかくする効果があります。ただし、使用量には注意が必要です。

4. タコをたたく

タコを柔らかくするための古典的な方法として、棒などでタコをたたく方法があります。これにより、筋肉繊維が壊れやすくなり、柔らかくなります。

5. みりんの使用を避ける

みりんにはタコを硬くする効果があると言われています。そのため、タコを柔らかくしたい場合は、みりんの使用を避けることをおすすめします。

6. さっと茹でる

タコはすぐに火が通るので、適当にぐつぐつ煮ると固くなります。100gのタコで1分、300gのタコで3分程度茹でるとちょうどよいです。

もう一度柔らかくする方法、あります！

タコは短時間で茹でると固くなる特性があります。しかし、長時間煮続けることで、再び柔らかさを取り戻すことができます。これを「煮殺す」と言います。

特に、タコの柔らか煮を作る際にはこの方法が役立ちます。まず、適量の煮汁を用意します。蒸発する分を考慮して、煮汁は少し多めにしてください。その煮汁にタコを加え、沸騰させた後、40分間ゆっくりと煮込みます。この際、落し蓋は必要ですが、通常の蓋は特に必要ありません。

煮込みが終わったら、煮汁の中でタコを冷まします。この過程で浸透圧により、タコの中までしっかりと味が染み込みます。タコが室温になったら、煮汁から取り出してください。この方法で、タコは非常に柔らかくなります。

なお、人によってはタコを1時間以上煮込む方もいらっしゃいます。調理時間はお好みや経験に応じて調整してくださいね。